ほのぼのと、秋は静かに深まる。08年9月25日
「暑さ寒さも彼岸まで」の通り、散歩道のヒグラシの声は疎らになった。
暑さが去って私は助かっているが、熱量不足の母はそうでもない。少し涼しいだけで寒がる。
昨日は東京北社会保険病院眼科で母の定期診察。
その後、駅前のユニクロで、寒がる母のために紅色の男性用XLの綿入りベストを買った。母は胸や胴がゆったりしていないと息苦しがる。それで、大きな男性用XLサイズを愛用している。最近の男物は色合いもピンク等の明るい色が多く、女性でも抵抗はない。帰宅してすぐ、寝間着の上に羽織らせると、軽くて温かいと喜んでいた。
休み明けの東京北社会保険病院は混雑していた。9月に、社会保険庁から民間に身売りされそうになり、院全体の士気が落ちていたが、中止になると活気が戻った。地域住民の努力で黒字化していた病院なだけに、身売りは理不尽な計画だった。
先週あたりから自然公園の椎が実り、踏みつけるほど地上一面を覆っている。椎の実は煎ると香ばしくて、ほの甘く美味い。
東京北社会保険病院の庭にも椎の巨木があるが、落ちた実を拾う人はいない。眼科帰りに拾うのを楽しみにしていたら、今年は一個も落ちていない。見上げるといつも実を付けていた太い幹が切られている。椎は不思議な木で、一つの個体に実をつける幹とつけない幹がある。美味しい実をつけていた幹だけに残念だ。
今日25日はシャワー介助の日でヘルパーのOさんが来訪した。
Oさんは先日の個展にも、来てくれた。彼女は生真面目で誠実な人だ。彼女は銀座に慣れず、通行人の若い女性に「あのー、よろしいですか。」と道を聞こうとすると「いいです。いいです。」と逃げられてしまった。
「宗教の勧誘と間違えられたんじゃないの。」と、一緒に来たSさんは笑っていた。
こざっぱりした服装で生真面目に話しかけられ、誤解されたのかもしれない。
「道を教えて下さい、と、最初に聞けば良かったのかしら。」
と、Oさんはしきりに反省していた。
Oさんが帰った後、彼女のシャワー介助はとても丁寧で優しい、と母は言った。
母には、個展中のショートスティでの乱雑な扱いが強く記憶に残っている。その施設でのシャワーは全身にお湯をかけて濡らすだけで、擦り洗いはまったくなかった。他も万事その調子で、母は今も腹に据えかねる様子だ。その施設利用者は認知症の方が多く、少々、粗雑に扱っても家族にばれない、との認識があるとすれば問題だ。
ショートスティについては、骨折させられたとか、顔に青あざを作ったとか、厭な話しを多く聞く。施設間の善し悪しの差は大きいので、予めデイサービスで確かめてからの利用を薦める。
ショートスティの後、母は欝症状が強く出て、毎朝、気分を転換させるのが大変だった。しかし、最近やっと笑顔が戻った。日に日に体力は下降線を辿っていても、まだ笑顔があるので助かっている。
緑道公園のネコ。
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