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2008年9月 7日 (日)

個展終了して、ようやく日常が戻った。08年9月7日

9月5日
前夜午前1時、ベットから落ちそうにな母を中央に押し戻す時、異様に熱い母の身体に気づいた。窓からの冷風に、風邪を引いたのかもしれない。熱を測ると38度。タオルケットをかけて様子を見た。午前3時、体温37,2度と少し下がった。明日の個展会場行きのことを考え、睡眠薬を少量飲んで寝た。

午前6時起床。直ぐに母の体温を計ると37,3度。母は身体がだるいと起き上がれない。もしかすると、布団で熱がこもり、軽い熱中症を起こしているのかもしれない。バスタオルと替え、午前7時に計り直すと、予想通り36.7度と平熱に戻っていた。高齢では体温調整が巧く行かないことがある。

しかし、朝食後に再度37,2度へ上昇したので、生協浮間診療所へ連れて行った。
診断では、肺炎の症状は無い。体温の乱高下は推測通り体温調整の拙さの所為だった。しかし、脱水症気味なので、すぐに点滴が施された。夕方まで一人にさせて大丈夫か、と医師に聞くと、何の心配もない、と言う。11時、点滴が終わって計ると36.5度の平熱。一時は会場行きの中止を考えていただけに、胸を撫で下ろした。

個展の来客は波のように、押し寄せては引く。夕暮れの客で混み合うピーク時、40代後半の男性が入って来た。身なりはラフで金持ちそうには見えない。彼はHPのf-123女性像の前で立ち止まり「先生、これは譲ってもらえますか。」と聞いた。奥の値段表を教えたが、値段はいくらでもかまわないと言う。しまった。彼は金持ちのようだ。値づけは今の不景気な世相を考え格安に設定してある。こんなことなら、通常値にしておけば良かった、と反省しきりだが、欲はかくまい。彼を事務室へ連れて行くと、カードで支払いを済ませ「先生、有り難うございます。」と挨拶して、出て行った。

8時に帰宅すると、母は何事もなく、ベットで寝ていた。5〜7時に留守番を頼んでいた、ヘルパーのSさんのメモには、今日はとても快活にお話されていました、とあった。生協浮間診療所の医師の診断は正しかったようだ。

9月6日
個展最終日の今日は姉が留守番に来たので、10時に、母を任せて家を出た。
お昼から、来客で混み始めた。その中、同窓生が来て、f-4が欲しいと言う。それは前日、他の客が欲しいと言っていた絵だが、確実に買う彼へ売ることにした。その後も、来客との対応に追われていたので、昨日の客が来たかどうかは不明だ。もしかすると売却済みの赤ピンを見て、黙って帰ったのかもしれない。

夕暮れ迄、次々と来客があった。個展終了後も引き続き、今の活気が続けば、年末年始を平穏に乗り越えられかもしれない。中盤まで、経費すら出ないと覚悟していたので、深く安堵した。

午後5時に終了。急いで絵を外して梱包していると、運送屋が引き取りに来た。
赤羽迄の運送費4500円を支払い、がらんとした会場で椅子に腰を下ろすと、頭の中が空になった。企画展は通常、10日〜20日だが、このギャラリー・オカベは6日間と短い。しかし、今の私にはこの長さが丁度良い。

8時に北赤羽駅に着いた。外は猛烈な驟雨。汗で湿った上下は洗う予定なので気にせず、濡れて帰った。
姉に手伝わせて、早く到着していた荷を解いて、部屋の隅へ片付けた。姉が帰った後は何もせずテレビ映画の「ターミナル」を見た。終わり辺りから寝入ってしまい、目覚めたのは午前1時。今度はNHKの「デスパレートな妻たち」を居眠りしながら見終え、そのまま寝た。

9月7日
朝、母はボーツとした顔で、「動く気力が無い。先生に往診をしてもらって。」と訴えた。本当に悪くても、日曜で往診は無理だ。私は「分かった。分かった。」と、気にせずに散歩の準備をした。母の体調は散歩で正常に戻す自信がある。その通り、外へ連れ出すと母の表情は明るくなった。

散歩コースでは次々と顔馴染みと出会い、母は明るく挨拶を交わした。自然公園近くの木陰で休んでいると、小型犬のクーちゃんが駆けて来た。相変わらず元気で可愛い。
「しばらく会えなかったね。元気だったの。」と、母はだっこして、嬉しそうに話しかけていた。どんな名医の治療より、この散歩道は母を元気にする。今日は朝から蒸し暑い日だが、母は普通に戻った事を心から喜んでいた。

夕暮れ、雷鳴とともに激しい驟雨がやって来た。川口の上空を眺めると、黒雲の一部がロート状に下がっている。もしかすると竜巻が発生するかもしれないとカメラを構えたが、直ぐに乱れて崩れてしまった。

終わり良ければ総て良し。明日から、新作に取りかかろうと思っている。

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