敬老の日の緑道公園。9月15日
昨夜、母は激しく咳き込み、飲んだばかりの催眠鎮静剤レンドルミンを吐いてしまった。再服用させたいが、既に吸収された量が分からない。悩んだ末、半分量を追加服用させた。
深夜、様子を見に行くと、死んだように眠っている。身体をベット中央に押し戻し、タオルケットをかけ直すが、ピクリとも目覚めない。危惧したように服用量が多過ぎたようだ。
朝まで、何度か母の様子を見に行ったので、あまり眠れなかった。
いつもの時間に母を起こすと、疲労がとても強いから病院へ入院させろ、と無理を言った。身体に残っている催眠鎮静剤のせいで頭が朦朧としているようだ。覚醒させるためにカフェイン入りの強壮ドリンク剤を飲ませ、再度寝せておいた。
30分後には頭がはっきりして、母は少し元気になった。抱え起こし、椅子に腰かけさせて、リステリンでうがいをさせた。個展前までは、洗面所まで行って顔を洗っていたのに、三日間のショートステイの後はできなくなり、今は濡れタオルで拭くだけだ。食事量も吐き気のせいでかなり減った。吐き気は咳をきっかけに起こすので、食事前に龍角散を飲ませている。それで咳は半減し、食事量は少し回復した。
朝、グツタリしていた母は朝食後に少し元気になったので、散歩に連れ出した。
しかし、当の私が寝不足で疲労が強い。自然公園まで行くのは止め、緑道公園から駅前に出るコースに変えた。曇り空が晴れて蒸し暑い。緑道公園の緑陰を、高校生グループが卒塔婆を持って墓地へ向かうのに出会った。学生服の男子3人にセーラー服の清楚で綺麗な女子一人。見たところ、早世した恩師の法事にクラスを代表して向かっているようだ。一人の女子を中心に墓へ向かう高校生4人は、どこか楽しげで青春していた。
夕刻に知人の個展へ行く予定だった。母も私も午後は疲れ果て、長めの午睡を取った。夕食後、私はようやく元気を取り戻し、7時迄の個展に間に合うように、午後5時半に家を出て銀座へ向かった。
6時15分、銀座松坂屋脇を入って4本目の路地にあるガレリア・グラフィカに着いた。作家は世話になっているリキテックス日本代理店の企画部長夫人である。作品は日本家屋の土壁をイメージしたモダンアート。7時迄、作家と絵の話しをして、次は9時まで開いている六本木のギャラリー・ケイに向かった。
作家の安斎氏からの案内状に日月曜に作家在廊とあったが、7時半に着いたのに氏は帰っていた。画廊主の話しでは夕暮れから客足が絶えたので早めに帰ったと言う。事前に電話を入れておけば良かったと後悔していると、話し好きの若い画廊主に掴まり、40分ほど過ごした。彼の話しでは、来年の景気は更に悪化し、絵は売れにくくなりそうだ。六本木ヒルズやテレ朝など、最先端の人種が集まるこの地域での感触は当たっているかもしれない。次の手を早急に打たないと、私も危うくなる。安斎氏の作品はシュールな中に清澄な叙情が満ちていてとても佳かった。
9時に帰宅すると母は目覚め、寝ぼけ声で「お帰り。」と迎えた。母に龍角散を飲ませ、自室で横になってテレビを見た。仕事をする予定だったが、疲れで何もする気がせず12時前に寝た。
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