サンマの塩漬けとiPhoneの売れ行きの悪さ。08年9月11日
朝、目を覚ました母は寒いと訴えた。熱を計ると37.2度。今日はシャワー介助の日なので見過せない。直ぐに葛根湯を飲ませて様子をみると、1時間後に36.7度に下がった。
朝食はなんとか済ませたが、食後のアイスクリームは食欲がないようで食べない。アイスクリームは抹茶とオリーブ油を混ぜて栄養価を高めてあり、食べないと体力に影響する。気休めに強壮ドリンク剤を飲ませておいた。
9時半にヘルパーのOさんが来訪した。シャワー前に熱を計ると36.5度と平熱。
「お母様は、今日はシャワーを浴びないと言っていますが。」と、Oさんは心配しているが、かまわず浴びさせてもらった。シャワーの後、再度、葛根湯を飲ませた。この漢方薬は、風邪の引き際に飲ませると、とても良く効く。11時過ぎ、お昼の食材を買いに出ると母に言うと、自分も散歩に出たい、と言う。どうやら、薬が効いて元気になったようだ。
母の車椅子を押して赤羽駅高架下アパガードのスーパーへ行った。車椅子はカート代わりになって買い物が多い時に便利だ。鮮魚コーナーには島根産のマアジが大量に入荷していて、1匹130円。4匹を刺身用にさばいてもらった。他にゴーヤ、アスパラ、オクラに傘のしずく受けのビニール袋を買った。この細長いビニール袋はサンマ塩漬けに使う。サンマは細長く、丸ごと入る容器がないからだ。
今年のサンマは脂が乗り、形も良くて安い。これを1本ずつ丸ごと、傘袋にたっぷりの塩と共に漬け冷蔵庫に入れておく。この場合、サンマの皮には絶対に切れ目を入れてはいけない。皮に切れ目がないと、大量の塩に漬けても身に塩分は浸透しにくく、3日ほどで程よい塩味になる。更に、余分な水分が抜け、ワタの酵素が身をアミノ酸分解して旨味が濃縮される。
私の育ったのは南九州で、昔は冷凍技術がなかったので、塩漬けサンマはミカン箱に緑色の紙を敷き、びっしりと詰め込んだのが北国から送られて来た。これがとても美味く、大根おろしにポン酢で食べると、ご飯が何杯でも食べられた。
上京してから初めて生サンマを食べたが、大味で水っぽく、不味くて驚いた。それからしばらく食べなかったが、試しに昔のように大量の塩に丸ごと漬けてみると美味くなった。以来、シーズンには塩漬けにして食べる。さばく必要がなく、塩に漬け込むだけなので作り方はいたって簡単で失敗しない。
帰り道、床屋さんに寄って個展で貰ったお祝儀の礼を言った。
床屋さんは展示したf-130「里の秋」は売れ残っていないか気にしている。会津の方が買ってくれたと答えると、残念がっていた。今回の個展で、お客さんの好みと、私の好みが一致する事を知った。これは大きな収穫だ。もし、一致しないとなると、これからの制作姿勢に大きく影響し、辛いことになる。
帰宅して、マアジは熱湯をさっとくぐらせ、スダチの絞り汁、醤油、ショウガ下ろし、刻み青ネギで和えた。これはとても美味く、一食分に多い量をすぐに食べてしまった。食欲の無い母も珍しく完食した。食品全般が値上がりして生活は厳しいが、工夫すれば何とか乗り越えられる。
先日のニュースで、iPhone の売れ行きが予測されていた以上に悪いと報じていた。
その最大の理由は、日本で熟成進化した携帯文化を完全に軽視したからだ。iPhoneの機能を見ると、アップル思想の押し付けが随所に見られる。昔からのアップルユーザーである私でも、このiPhoneにはまったく魅力を感じない。購入した知人に聞くと、メールは受診も入力も腹が立つ程に使いづらいと言う。例えば、平仮名1文字打つのに2分かかることがある。メールを受診しても送信者の名前は表示されず、アドレスのみだ。他にも、絵文字入力無し、お財布携帯無し、カメラ機能の脆弱さ、ストラップ、電池替えの不便さ、修理費のバカ高さ、通信機能の煩雑な稚拙さ、等等と不満は多い。これは携帯ではなくモバイルPCだ、とiPhone擁護者は言うが、それにしても問題が多過ぎる。前世代携帯に馴染んだ欧米人には受けるだろうが、日本人には通用しない。屈辱的な契約をして大々的に打って出た、ソフトバンクの孫社長は頭が痛いだろう。
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