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2008年10月 2日 (木)

ヒグラシが鳴く中、金木犀が香った。08年10月2日

相変わらず民放番組が面白くない。
先週見た、NHKの「キャットストリート」が良かったので今日も見た。神尾葉子の人気コミックをドラマ化した青春ものだが、作りが丁寧で好感が持てる。今日は最終回で、登校拒否でフリースクールに通っていた少女が立ち直り、舞台に立つ場面で終わった。花吹雪の舞う中、少女はライトに照らされていた。そのシーンを見ていると、劇団七曜日の宣伝美術をやっていた20年前を走馬灯のように思い出した。あの頃は40代で若く、徹夜でバカな遊びをしていた。今、同じように遊ぼうと思っても、身体がついて行かない。

F166a_3先日売れた40号の絵は、明日、納品する。それで毎日、深夜まで筆を入れている。この大きさになると、いつまでも加筆できる。加筆しながら絵の中に入り、想像のままに遊ぶのはとても楽しく、おかげで寝不足で、母の車椅子を押すのが辛い。

今日は爽やかな快晴。母の車椅子を押しているとヒグラシが鳴いていた。風に乗って金木犀が香る。この大気の感触は子供の頃の運動会を思い出させる。
中学生だった兄や姉の運動会へは必ず行っていた。その細田中学校は私の町大堂津から1里ほど山間へ入った所にある。母は朝から御馳走を作って運動会へ行っていたので、私はお昼目当てに、中学校まで走って行った。私は長距離走が得意で、1里2里走っても平気だった。
お昼の重箱には、栗ごはん、ゆで卵を甘く調理したもの、赤い寒天、カマボコにブリの照り焼きと、色とりどりに詰めてあった。それを兄や姉たちとたらふく食べて、午後の試合を楽しんだ。小学校は赤組と白組だけだったが、中学校はそれに青組も加わり、とても盛大だった。私は青組の応援歌が好きで、後ろで一緒に大声で唄った。殊に「・・・背高ノッポの青長の・・・」のフレーズが好きで、その部分だけ意味も分からないまま、今も覚えている。
田舎の運動会はお祭り騒ぎで友達も沢山来ていた。帰りは母と別れ、子供たち同士で細田川でシジミ取りをしたり、山に入って山栗を探したりした。しかし、秋の日はつるべ落とし。知らない土地で道に映る影が長くなり、大気が冷たくなってくると急に心細くなった。子供たちは無口になり、急ぎ足になった。
車椅子を押しながら、その話しをすると、中学校へ行く道沿いにあった湧き水が美味しかったと、母は話した。思い出を話す母の声は明るく、一瞬、張りが戻った。

最近、母の食は一段と細くなり、便通を整える為に食べさせていたプルーンのワイン漬けをまったく食べなくなった。食が細くなるのは高齢者が必ず辿る道だ。母は食欲の出る薬を医師に頼んでくれと言うが、考えられる限り処方済みで、打つ手はない。足りない栄養分は内科で処方してもらった液体補助食品エンシュアリキッドを飲ませて補っている。これは軽い緩下作用がありプルーンの代わりになる。更に、栄養構成が優れているので、これだけで命を繋いでいる老人がいる。明日は内科診察日なので、エンシュアリキッドの量を更に増やして処方してもらおう。

9月26日に書いた疲労回復に著功のある鶏の胸肉は早速試してみた。その疲労回復物質イミダゾールペプチドの効き目は確かで、車椅子の母を3時間、15キロ押した後、休むことなく3キロ離れた赤羽駅近くの床屋さんへ行って帰ったが、まったく疲労を感じなかった。その時食べた量は200グラム。NHK教育「サイエンスゼロ」では100グラムで十分と言っていた。ちなみに、私は老いを感じ始める64歳。胸肉は100グラム80円程で大変安く、長く続けられるのがとても有り難い。

食べ方は、最初は茹でてドレッシングをかけてみたが、これはパサパサして不味い。
今は有効成分を余すことなく食べられるように、塩コショウして塊のままグリルでじっくり焼く。熱いうちだと実に美味く、いくらでも食べられる。醒めてからはスライスして、マヨネーズをかけて食べると更に美味い。

上記9月26日の記入。
7時からのサイエンスゼロでは疲労を取り上げ、疲労回復の特効物質を紹介していた。それはイミダゾールペプチドと言う名で、鶏の胸肉に多く含まれている。胸肉は1日に100グラム食べれば十分らしい。番組中では、この抜群の疲労回復効果を実証していた。早速、散歩帰りに胸肉を買って、エキスを煮出して母に飲ませてみようと思っている。普通に食べられていた食品なだけに安全性は確実で、これからブームが起きるかもしれない。イミダゾールペプチドは魚の赤身や、クジラにも多く含まれている。鶏肉では他の部位に少なく、胸肉に特異に多い。それは体力を使う飛翔と関係があるのかもしれない。例えば、渡り鳥のオオソリハシシギのメスは、アラスカからニュージーランドまでの11680キロを不眠不休で8.1日間、一度も休むことなく、滑空することなく、羽ばたき続けて飛んだ大記録を持っている。それができるのもイミダゾールペプチドのおかげだ。

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