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2008年11月24日 (月)

ぼったくりの博多モツ鍋を池袋の有名店で食べた。08年11月24日

昨日は旧友のT君に食事に誘われて池袋へ出た。食べる店は決めてなく、夜の歓楽街をブラブラしながら博多モツ鍋の看板を見つけ、何となく地下の店へ入った。入り口に雑誌の切り抜きコピーが貼ってあったので有名店のようだ。そのせいか、店内は若者で一杯だった。

内装はまあまあで、店員もキビキビしていて対応は良い。しかし、客が食事中の鍋がやけに小振りなのが気になった。地下一階は満席だつたので、地下二階に案内された。
「火事が起きたら逃げ道がないな。」とT君がつぶやいた。見た所、出入り口は狭い階段のみで、近年多い雑居ビル火災で死者のニュースが頭を過った。

靴を下足入れにいれ、廊下に上がり4人がけの和風個室に案内された。掘り下げられたテーブル下の床は凸凹していて足触りが悪い。加えて、目の前のあんどん照明が眩し過ぎて落ち着かない。
席に着くと女店員の口上が始まった。
「混めば相席に、更に混んだら2時間で出て下さい。コンロの火は鍋が沸騰したら中火に、煮詰まる前に消してください。」と、細々と注文が続く。聞きながら「ほほう、"注文の多い料理店"ですな。」と、T君と顔を見合わせた。

口上の後に運ばれて来た鍋を見て驚いた。2人前3000円なのに、親指の先程の豚モツが6個、粗くちぎったキャベツ、8センチほどの長さに切ったニラが小指程、大きめのキャラメルほどの大きさの豆腐が6,7個、それがママゴトみたいに小さな平鍋に並べられ、僅かなスープがかかっているだけだ。
私は日頃主婦をしているので、瞬時に原価計算ができる。店頭価格で計算すると、おおよそ150円未満。しかし、この店は大きなチエーン店なので大量仕入れで更に安いはずだ。それに、人件費に家賃等を加えても、かなり高い。

私はビールを飲みながら、火が通ったキャベツだけを食べた。T君も箸が進まず「ぼったくりだ。」とつぶやいた。部屋はすぐに、若いアベックと相席になった。アベックは楽しそうに貧弱なモツ鍋に舌鼓を打っていた。
他にも数種、料理を取ったが、二人とも殆ど箸を付けず、今回の経済危機のことを話した。
ネットカフェ難民の若者が過酷な労働に命を擦り減らしている一方、ぼったくりのモツ鍋に何の疑問も持たない若者が大勢いる現状が、私たちはどうしても納得出来なかった。

店は小一時間で出た。8000円ほどの食事代はT君が支払った。礼を言うと、「モツ鍋はダメだな。」とT君が言った。「こんなことなら、ラーメンかトンカツの方が良かったね。」と言うと、「確かに。ラーメンならスープも本格的で、値段は高くても800円ほどだしね。」とT君がうなづいた。

その後、行きつけの喫茶店でコーヒーを飲んだ。
帰りがけT君が、「これ、日本のボジョレー・ヌヴォーだ。」と、白「完熟ナイヤガラ」と赤「完熟コンコード」を土産にくれた。長野の古いワイン醸造所林農園の新酒だ。

10時前に北赤羽に着いた。無性に腹が減って、駅前のライフで明治ミルクチョコレートを買って浮間橋の上で食べた。とても美味い。
母はまだ起きていた。食事は美味かったか、と聞くので曖昧に答えた。
土産のワインは直ぐに飲んだ。赤白ともに甘口で、香りが驚く程豊潤で美味い。終わり良ければ総て良しかと、三分の一ほど空けた。

SobaMomiji昼間の赤羽自然観察公園でのそば打ち。材料費だけで参加できる。自然の中で食べる新ソバは格別だろう。

母は顔馴染みに会って嬉しそうだった。

Ma_3

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