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2008年12月15日 (月)

英語下手でも、益川教授はノーベル賞。08年12月15日

ストックホルムでのノーベル賞受賞の会見で、益川敏英氏が下手な英語で挨拶していた。彼の英語は下手な私より更に下手で、微笑ましく記者会見を聞いていた。しかし、お隣の韓国では、そのニュースは驚きで受け取られていたようだ。

私を含め日本人は、勉強を熱心にやっているのに世界一英語下手で、海外からあきれられている。
対して韓国では、低学年から強力に英語教育がされ、英語堪能な人が多い。サムソンなど、国際競争力が強い企業が増えたのも、そのような語学堪能な人材があってのことだ。その韓国で、益川教授が話題になった訳は、英語下手が大学教授になり、ノーベル賞まで受賞したからだ。

韓国でのノーベル賞は金大中大統領の平和賞一つだけで、政治的配慮が大きい平和賞を韓国人は誇らしく思っていない。その点、科学三賞は民族の優劣を現すもので、韓国人がどうしても取りたい賞だ。しかし、それには大きな障害がある。

韓国での科学系の専門教育の多くは英語でなされる。だから、英語に堪能な教授のもと、学生は英語の教科書や参考書で勉強する。しかし、原子物理学などの高度な学問がハングルで出来ないのは大変なマイナスだ。ハングルを自由自在に駆使できてこそノーベル賞に繋がる革新的思考が産まれるのに、今の教育環境では難しいと韓国人は考えている。

先進国を除いて、母国語で高度な学問が出来る国は少ない。
日本は明治維新前から、外国の科学用語を翻訳することに熱心だった。たとえば、塩化ナトリウムなど漢字とカタカナ語の組み合わせは、実に合理的で見事な訳だ。日本人が翻訳し新しく造語した膨大な現代用語、原子、陽子、素粒子、細胞、細菌、抗体、電子頭脳、電話、民主主義、共産党、労働者、・・・などは漢字の本場中国でも使われている。

そのような先人のおかげで、日本では昔から海外の専門書や文学の多くを日本語で読むことができ、アジアで唯一、多くのノーベル科学賞受賞に繋がった。一方、韓国は猛烈な英語教育によって先進国に仲間入りできたが、その弊害でノーベル賞受賞は遠くなった、と韓国人は考えている。
英語下手の益川教授が話題になったのは、そのような訳だ。

SimoFuyuNurude上写真、今朝の緑道公園で初めて霜柱を見た。この冬一番の寒気だが、風もなく日射しが暖かい。

中、赤羽自然観察公園。この一角は田舎みたいで、都内とは思えない。

下、童話の世界みたいなヌルデの実。大きな蓑虫みたいで、見上げていると楽しくなる。昨夜迄の雨で、ヌルデの実表面のリンゴ酸カルシウムが流されたと思ったが、摘んで舐めてみると、まだ辛酸っぱかった。水溶性なのに、意外に残るものだ。

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