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2008年12月23日 (火)

眠り過ぎると不眠症になる。08年12月23日

Kunugi赤羽自然観察公園はすっかり冬景色になった。しかし、再来月の2月始めには、気の早い土筆が頭を出す。昔と違い、温暖化の今は冬が驚くほど短かい。

先日、テレビ番組で聖路加病院の理事長日野原重明氏の話しを聞いた。彼の平均睡眠は5時間を切っているが、とても元気だ。それを聞いて安堵したからか、昨夜は薬なしで眠れた。

昔、睡眠8時間は必須と妄信し、自分の短さを気にしていた。それで、頑張って8時間眠ってみると、今度は頭が冴えて夜に寝付けない。それでも長く寝ていたら、日々就寝時間がずれ、最終的に午前9時に寝て午後4時に目覚める、とんでもない睡眠パターンになってしまった。

昼間寝ていると、来客や電話でたえず起こされる。そんな寝不足を30年近く続けた6年前は最悪で、いつ倒れてもおかしくなかった。
その頃に母が重い腰痛と肝臓ガンで倒れ、私は否応なく朝起きなければならなくなった。しかし、相変わらず夜は眠れず、殆ど睡眠を取らない日が続き、元の夜昼逆転に戻そうかとくじけそうになった。そんな我慢が3ヶ月ほど続いた頃、突然に夜12時前に寝付けるようになった。
朝起きて昼間出かける生活は爽やかだ。もし、母が病で倒れなかったら、私は取り返しのないことになっていたかもしれない。

適切な睡眠時間は人それぞれ違う。今思うと、私の適切な睡眠は6時間で、その長さにすると12時に眠て朝6時に健やかに目覚めることができる。私タイプの不眠症は、睡眠時間を短くすることで解決できるようだ。

昨日、赤羽駅高架下アルガードで、体長30センチの鳥取産マアジが160円と格安だったので3匹買った。
刺身用にさばき、さっと湯引きして、冬至の柚子のポン酢に漬け込んで食べた。風味は柚子皮に七味唐辛子で、とても美味い。日頃、食欲のない母も喜んで食べた。
今日のお昼は、残り物の酢漬けアジをスライスし、大根おろしでナマス風に和えた。これもまたとても美味い。

刺身は、母の食中毒予防のため、いつも軽く湯引きする。サバと比べ、アジは寄生虫のアニサキスは少ないが、念のために腹の辺りは私が食べている。
取れ立ての新鮮な魚では、アニサキスは内蔵中にいる。しかし、店頭に並ぶ頃は、内蔵が居心地悪くなって筋肉組織の中に避難する。だから、生の腹身はよく噛んで食べると安全だ。アニサキスの大きさは糸ミミズほどで、取り出すとくるりと輪になるのですぐに分かる。

アジのたたきは小さく刻むので安全とされている。アニサキスはクジラ、イルカ類の寄生虫で、人の体内では4日しか生きられず繁殖も出来ない。誤って、生きたまま飲み込み胃壁に食いつかれると激痛で、病院で内視鏡の鉗子で取り除いてもらうことになる。しかし、我慢できるなら4日で自然治癒する。

俗にサバの生き腐れと呼ばれる食中毒は、傷んだせいではない。それはアニサキスのアレルギーで、アニサキスの少ない産地では生食できる。関サバの産地豊後水道から私が育った日向灘にかけての海がそうで、子供の頃、生サバをぶつ切りにしてゴマ醤油で和えたのが大好物だった。これを熱々のご飯に乗せ、お茶漬けにするととても美味い。

私は調理中にアニサキスを見つけても驚かないが、魚に馴染みがないと、ビックリして保健所に持ち込む人がいたりする。中には、魚屋に魚の廃棄処分を要求する人もいるらしい。しかし、そんなことをしていたら、売り物になる魚は皆無になる。
これはとてもポピュラーな虫で、イカ刺しを作っている時、丹念に探せば一匹くらいは見つけることができる。基本を守れば人には殆ど無害なので、見つけても驚かない方が良い。

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