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2009年1月10日 (土)

年末に怪しい仕事依頼の電話2本。09年1月10日

Kumotoriこの冬始めての身を切るような寒風。積雪した雲取山が明瞭に見えた。
これから本格的な寒さがやって来ると言うのに、日溜まりの沈丁花の莟は紅色に大きく膨らんでいる。季節は気づかないうちに進んでいる。

この冬、母も私も、まだ風邪を引かない。予防のため、毎日1回服用している葛根湯が効いているようだ。成分の麻黄は感染初期なら、免疫を強化してインフルエンザウイルスを撃退する。更に抗体が残り、ワクチン接種と同じ働きをする。その点はタミフルより優れている。

ところで、絵描きの経済は日に日に悪化の一途だ。
絵が売れない今、絵描き仲間の多くは2,3年は穴にこもってのんびりする、と言っている。しかし、私にそんなゆとりはない。今は一途の望みをかけて絵本を描き始めた。今回はアートは狙わず、絵本的なバカバカしい世界を追求した。ストーリーは2年前に考えたものだが、最初の1枚が描けず七転八倒していた。それが突然、年末から描けるようになり、今は快調に進んでいる。

年末には、仕事依頼の怪しい電話が2本あった。
1本目は大阪の画商からで、HPで作品を選び、それを売ってやるからプリントして送ってくれ、と言って来た。話しでは、デパートでの展覧会を企画していると言うが、会社名をネット検索したがヒットしない。まっとうな仕事をしているなら、かならず何処かにヒットするはずだ。しかし、選んだ作品には一貫性があり、絵を見る眼力はあるようだ。プリント送付は、断るまでもなく選んだ作品総てが売却済みで、必要なかった。強引で自分勝手で、トラブルになりそうな予感があったので、安堵している。

次の怪しい電話は、女性の写真を元に15号ほどの肖像画を描いて欲しいとの依頼。
依頼者は50代の生真面目そうな朴訥な口調。亡き奥さんの絵でも描いて欲しいのだろう、と勝手に想像しながら製作期間や代金の相談をした。相手は十分に乗り気だったので、名前を聞かずに電話を切った。

電話番号は言わなかったが、電話機に残っている番号をネット検索してみるとヒットした。
それは上野のセックス系のデリバヘルスの店だった。どうやら、店に飾る女の子の絵の注文だったようだ。それなら、私より上野公園に大勢たむろしている似顔絵描きに頼んだ方が格安で早い。電話がかかって来ない所をみると、相手もそう思ったのかもしれない。

最近のワイドショーでは経済ニュースが大きな要素だ。誰もが、これからやって来る恐慌の大嵐に不安を抱いているのだろう。それにしても、専門家の予測はあれこれ多過ぎて、誰を信じて良いのか分からない。

去年の10月辺りまでは、BRICs(ブリックス)がアメリカに代わって世界経済を牽引し景気はすぐに回復する、と専門家達は楽観視していたが覆された。中国もインドもロシアもブラジルも経済が低迷し、今は保護貿易に走り始めている。これでは負の連鎖が肥大し、戦前の世界恐慌と同じになってしまいそうだ。

米国大統領ルーズベルトのニューディール政策が解決モデルとして取り上げられていたが、その実効は否定されている。実際にアメリカ経済を急回復させたのは、第二次世界大戦の軍需景気だった。戦争なら壮大な浪費が起きて景気は回復する。敗戦後の日本が急成長したのも朝鮮戦争の特需によるものだ。しかし、大変な犠牲を払う戦争を、解決法に選ぶ国はないだろう。

日本の民間には1500兆円のお金が眠っている。その1%の15兆円が使われただけでも、景気はたちまち回復するが、国民全体が萎縮している今は無理だ。
しかし、恐慌を乗り越えた後の日本は大変明るい。政府は無能だが民間メーカーは健全だからだ。今回、政府に頼れない日本メーカーは派遣切りなどの弊害を伴いながら、世界に先駆けてリストラや効率化に走った。その点、政府が有能な欧米は、政府施策に期待してリストラや効率化が遅れ、却って傷を深くしてしまいそうだ。
日本メーカーが苦難を乗り越えた時、政府無策の怪我の功名で世界最強になっているはずだ。その明るい未来を信じ、日本国民の気持ちが明るくなれば景気回復は早い。

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