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2009年3月17日 (火)

コブシと白モクレンの違い。09年3月17日

 散歩コースの緑道公園に白モクレンとコブシが咲いている。
二つはよく混同されるが見分け方は簡単だ。

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 上写真は白モクレン。
花弁は厚くて大きく、花はすべて上向きに密に華麗に咲く。

◎ 白モクレンを例えると、湖に浮かぶ無数の白鳥の趣だ。

原産地は中国。
観賞用花木として渡来した。
大木に育った白モクレンは見たことがない。
しかし、コブシは高く大木に育つ。

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ハクモクレンの花首には産毛に覆われた筒状の小葉が付いている。
下写真のコブシの小葉とは明らかに形状が違う。

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上写真はコブシ。
ハクモクレンに似ているが慣れればすぐに見分けられる。
コブシの花は楚々と上下左右に流麗に咲く。

◎ 例えると、乱舞する白鷺の趣だ。

辛夷-コブシ-は日本での当て字で、中国での辛夷はモクレンのことだ。
コブシは日本原産で、日本全土と済州島に自生する。
春先、山地で高木に白い花が一面に咲いていたら、それはコブシである。
コブシは高木に育ち、満開の花は実に清楚で美しい。

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コブシの花のアップ。
コブシの花はハクモクレンより小ぶりで、花弁はハクモクレンより薄く長くしなやか。
ハクモクレンとの決定的な違いは、コブシの花の首には緑の小さな葉が付いていることだ。

但し、総ての花に葉が付いているとは限らないので、全体の花を丹念に観察する必要がある。個体により、はっきり分かるように緑の葉が付いているものもあれば、分かりづらい小ぶりの葉が付いているだけのものもある。

緑道公園でコブシの写真を撮っていると、通りがかりの女性が聞いた。
「向こうは白モクレンで、こちらはコブシですよね」
彼女に上記のように違いを説明すると深く納得していた。
その人に限らず、この違いは早春の悩みの種のようだ。

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緑道公園の自然林のコブシ。
これでも若木である。

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赤羽自然観察公園脇に10数年前まであったコブシの古木。
道路用地にかかっていたので伐採された。

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東京北医療センター庭の白モクレン。
コブシより少し早く開花して、少し早く散る。

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 取り壊し中の赤羽台団地。2007年9月撮影。

 壊す前、写真の中央辺りに見事な赤紫のモクレンがあった。
その辺りにはべっこう模様の性格の優しいメスの野良猫が住んでいて、住人たちに可愛がられていた。処分されたモクレンを思い出していると、その猫のことや、古い団地の落ち着いたたたずまいや、人の温もりが蘇って切なくなった。

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自然公園の日射しで温まった石垣から青トカゲが顔を出していた。
カメラを近づけたが暖かくて心地良いのか逃げなかった。強い日射しで、上気している顔が可愛いかった。

予報通り黄砂が出て、荒川向こうの川口方面が霞んでぼんやりしていた。
九州育ちで黄砂は慣れっこだが、最近のは風物詩と言えない。微細な砂の粒子は中国で排出された有害物質pm2.5を含み、肺の奥まで入り込み慢性疾患を起こす。そのせいか、外へ出るとすぐに鼻の奥が痛み、くしゃみを連発した。風は強く、予報ほど暖かくなかった。

自然公園へ母の車椅子を押していると、桜並木を抜けた辺りに大型犬の小次郎君が私たちを待っていた。目の見えない彼はツツジの植え込みの地面をしきりに嗅いでいた。彼は私たちが近づく気配は分かるようで「分かっているよ」と、私たちに尻を向けたまま尻尾だけを振っていた。飼い主のKさんと風の当たらない緑道公園の陸橋の下に移動して、しばらく小次郎君の相手をして別れた。小次郎君に会って母も私も気分が和んだ。

更に緑道公園を行くと、柴犬のメグミちゃんがいた。彼女は太り過ぎで、いつも道の真ん中に寝転がって飼い主を手こずらせている。メグミちゃんの相手をしていたら、自然公園への到着は大きく遅れてしまった。自然公園へ着く頃、風が強くなって日が陰り、雨が降り始めた。
「気象庁は雨が降るなんて、言っていませんでしたよね」
顔馴染みの女性が悪口を言いながら急ぎ足で追い抜いていった。今夜の天気予報で、予報士が予報が外れた言い訳をするのが楽しみだ。
自然公園を急いで一回りして古民家で休んだ。雨はすぐに上がり、雲一つない青空になった。僅かな雨だったが、黄砂が洗われ鼻がすっきりした。

楽しみにしていた夕刻の予報士の言い訳は、
「北関東の一部に、にわか雨がありました」とだけで終わった。
「赤羽も降っていたぞ」
テレビ画面に文句を言ったが、予報士はにこやかに画面から消えた。

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「おじいちゃんのバス停」3番目シーン。
おじいちゃんが昔住んでいたドングリ山の思い出。

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