満開の桜は新緑に変わり、花見の宴が夢のようだ。09年4月14日
傍らのテレビで「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」をやっていた。
合間に病気の素人発見法を教えていたが、夫婦単位の方法で、一人では無理だった。
毎日、10キロ以上車椅子を押しているので、体力は平均値より高い。しかし、内蔵機能は弱っているので、介護が続く間は表面化しないように気を付けている。
散歩道は、すっかり新緑に変わった。街を華やかに彩っていたソメイヨシノは跡形もなく消え、淡い新緑に変わった。"唯春の夜の夢のごとし"である。
母の体調は弱ったなりに落ち着いている。
会話に不自由はないが、日に何度も、「今日は何日?」と聞くのが、新しい老いの症状だ。
ベットや椅子から立ち上がる時は私を呼ぶ。腕力で手助けすると母の筋力が弱るので、身体に手をあて体重移動を手助けするだけにしている。例えば、上半身を引き前のめりにさせて重心を移動させると、老人でも簡単に自力で立つことができる。
自然公園での歩行距離は15メートルまで短くなったところで下げ止まった。
毎回母は、14メートルあたりで、「疲れたから止める。」と言う。そこで、あと1メートル頑張らせる。その僅かな頑張りが体力維持に役立っている。
15メートルに達したら「いつもと同じ距離歩けたね。」と、すかさずほめる。先日見た、ねたっきり防止の番組では、ほめることが大変有効と話していた。母も、以前と変わらないとほめることで、体力が維持されているようだ。
写真1。
赤羽自然観察公園のウワミズザクラ。
母の車椅子を押していると、杏仁に似た甘い芳香が漂った。香りは大島桜に似ている。どこに咲いているのか、と見回すと、頭上に咲いていた。樹齢は12,3年と若く、今年始めて開花した。秋のオレンジ色の紅葉は大変美しい。
名前と違い、桜には似ていないが同じバラ科の親戚。
バラ科はリンゴ、梅、桃、木いちご、梨、と果実が食用になるものが多い。ウワミズザクラの実も美味しく小鳥たちの大好物。赤紫に完熟したら少し味見したいが、小鳥に先取りされそうだ。未熟の実を塩漬けしたアンニンゴ漬けは新潟の名物。
帰りは赤羽台団地を抜けて駅前に出た。団地は八重桜の古木が多い。今、団地は建て替えの最中で、3年後、多くは切り倒される。
写真2。
左の建物は3年後には消える。右の八重桜は緑地内なので残りそうだ。
写真3。
珍しいウコンザクラ。薄緑色の花を始めて見たときはびっくりした。咲いて時間が経つと花芯の辺りが薄紅色に染まる。
写真4。
帰りの緑道公園にて。舞い散る桜の花びらをぼんやり眺めている姿が無邪気で可愛いので、カメラを向けるとこちらを見た。
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