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2009年4月16日 (木)

厳しい世の中でも、いつも通り自然は新緑に覆われた。09年4月16日

Sizen昨日15日の赤羽自然観察公園。
爽やかな風に、溢れる陽光。この1週間で、自然は新緑に覆われた。この美しい季節を知らずに過ごすのは、実にもったいない。

平日にもかかわらず、赤羽自然観察公園に家族連れが多かった。
仕事を休んで来ている若い父親はワークシェアリングで増えた休日を利用しているのだろう。古民家の座敷で、子供と母親が遊んでいる傍らに父親たちは気持ち良さそうに大の字になっていた。

この公園ならお金を使わず、家族で健康的に過ごせる。自然の中で両親と過ごしている幼い子供たちは本当に楽しそうだ。これから先、景気が回復して父親が仕事に復帰した時、妻と子供たちは、家族で過ごした自然を懐かしく思い返すかもしれない。
豊かな時代にレストランやドライブで過ごした休日より、家族で草花を観察したり、小川でザリガニを見つける1日の方が心に残る。日本が貧しかった頃、ぎりぎりの生活でも、一つに纏まっていた家族は幸せだった。心の豊かさと物の豊かさは一致し難い。

Kuuクーちゃんは母の膝の上でそよ風を受け、心地良さそうだった。
クーちゃんはダックスとマルチーズとのミックス。6年前、母が車椅子生活になり、肝臓ガンの手術から生還した頃に生まれた。母の6年は人生の一瞬だが、彼には半生の長さだ。彼が母より長生きしてくれるのは間違いないだろう。


最近のニュースで、08年ノーベル経済学を受賞したポール・クルーグマンのコメントが面白かった。
彼の分析では、米経済の現状は日本の「失われた10年」より厳しいらしい。例えば失業率では、当時の日本より今の米国の方が遥かに悪い。今回の危機当初、欧米は迅速に対応して、日本の愚は繰り返さない、と豪語していた。しかし、対応は野党の反対で遅々として進まない。
「同じ状況に置かれると、我々もかっての日本と同じことをしている。対応が遅いと非難したことを日本に謝らねばならない。」ポール・クルーグマンは語っていた。

欧米と日本のバブル崩壊後の決定的な違いは、日本のバブル後には旺盛な外需があったことだ。
対して、今回の世界同時不況では世界中の外需が縮小した。どんなに外需が縮小しても、アメリカ、カナダ、オーストラリア等の資源大国は最低限の国民生活は維持できる。しかし、日本は外需縮小の影響は深刻で、必死に外貨を稼がなくては生き残れない。

世界人口は68億で、その4.4%が米国人口。しかし、消費は米国が世界の20%を占めている。米国人が借金までして浪費してくれたおかげで、中国は大躍進し、日本は中国への部品輸出で間接的に稼いで来た。この構造は簡単に変えることはできず、今も日本は米国頼りの経済構造だ。

経済アナリスト予測では、大型内需拡大策が世界各国で実施されているので、今年後半にかけて景気は一時回復するが、ばらまきが一巡した後の来年後半に景気は急速にしぼんでしまう、としている。
しかし、その予測には生き残りへ必死に頑張っている国民の存在が欠如している。
現に様々な試行錯誤の流れの中で、物を大切に使い循環させる、堅実な消費構造が育ち始めている。どんな形でも物が動いてくれれば金も動き、生き残りのチャンスが増える。
皆の頑張りを信じ、来年後半以降も低空飛行ながら景気回復基調は続く、と私は見ている。

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