« 思い出の多い銀座へ母を連れて行ったら、惚け気味の頭が治った。09年4月28日 | トップページ | 消したい記憶と九州女の思い切りの良さ。09年5月2日 »

2009年4月30日 (木)

一人で歩いていると、母に何か起きたと思われた。09年4月30日

KoujiNeko_2写真1。
集合住宅の外装補修工事が始まった。
足場は外壁へ穴を開けてボルトで固定される。日中はドリルの音がかなりうるさい。
足場には網が張られ、景観も通気も損なわれる。
7月下旬の工事終了まで、憂鬱な日が続きそうだ。

写真2。
近所の動物病院のネコの看護婦さん。メスの三毛で、昨日の病院休日に留守番していた。
優しい子なので、入院患者たちが寂しくないように置いてあるのだろう。事故にあったのか左後ろ足の足首から先がない。でも、人懐っこくて遊び好き。ガラス越しに、いつも通行人を眺めている。写っているのは母の車椅子。


今日の午前中は母の入浴介助。しかし、入浴は心臓の負担が大きいので、温めた浴室でシャワーを使うだけだ。
その間に散髪へ行くことにして、電気シェーバーで髭を剃った。
「剃ってもらえるのに、無駄じゃないですか。」ヘルパーのOさんが笑った。
「床屋さんに負担をかけないのが、粋なんだ。」と言ったが、本当はカミソリ負けするからだ。

床屋さんへ急いでいると、桜並木の何でも屋で立ち飲みしていた老人たちが声をかけた。
「よお、お母さんはどうした。」
いつも車椅子を押しているので、一人で歩いていると、皆、母に何かあったと思うようだ。
「入浴介助の日で休みです。」
手短に答えると、老人たちは「それなら良かった。」と納得した。

床屋さんは、昔の住まいの頃からの馴染みで、遠く引っ越した今も変えない。
前客がいたので、置いてあった"週刊現代"を読みながら順番を待った。この雑誌は熟年サラリーマンに人気がある。内容は有名人の悪口に景気回復の悲観論。それが彼らの好みだとは思わないが、マイナス思考オンパレードの切り口に辟易しながら順番を待った。

小一時間ほどで順番が来た。
頭をあたって貰いながら、養毛剤のリアップを今も使っていると話した。
「発売から使っている人は珍しいらしい。相当、頑固ですね。」
床屋さんはあきれていた。
私は決めたら変えない。だから、売れない絵描きを続けられる。
リアップの主成分ミノキシジルは発売当時話題になり、手に入れるのに苦労した。肝心の効能は個人差があり、私の場合は効果はなかった。
「髪が増え過ぎちゃって、毎日クシを通すのに苦労しています。」見栄をはると、
「確かに、効いていますね。」床屋さんは笑った。同じ世代の床屋さんも頭髪は薄く、気楽に何でも言い合える。

去年行った皮膚科医院の待合室に飲む養毛剤のパンフレットがあった。製品名はプロペシアで主成分は フィナステリド。
「男性型脱毛なら、毎日1錠づつ半年服用で殆どの男性に効果があります。」
保険適用外薬なので1ヶ月分8000円ほどかかる、と医師は説明した。
後日、服用している知人から効果を聞いた。リアップと併用すると著功があると、知人は見事に禿げた頭頂部を目の前に突き出した。目を凝らすと薄く産毛が生えていて、以前よりテカリが薄くなった気がする。産毛でも髪の毛に違いなく、彼は満足の様子だった。

散髪は12時過ぎに終わった。
帰り道、母に電話をしたが出ない。事故が起きたのではと、急いで帰ると、手元の子機の操作を忘れたと、母は悄然としていた。受話器を取れば済む親機なら、母は受けられたのだが、子機は私でも一瞬まごつくくらい分かりにくい。

最近の機器は余分な機能ばかりだ。見ている人が居眠りすると自動的に切れるテレビなど、やり過ぎだ。私や母のように、テレビの音を聞きながら居眠りするのが好きな者は多い。
パソコンはもっと余分だらけで、備わっている機能の殆どは使わない。だから、インターネットと文書作成に特化した5万円パソコンが売れるのだろう。

母に子機の操作の仕方をあらためて教えた。母は今まで普通にできたことができなかったのがショックで、午後、ずーつとベットに寝ていた。外へ連れ出せば少しは元気になるが、今日は用事が多く無理だった。

新緑の緑道公園。
Ryokudo

|

« 思い出の多い銀座へ母を連れて行ったら、惚け気味の頭が治った。09年4月28日 | トップページ | 消したい記憶と九州女の思い切りの良さ。09年5月2日 »