明日のことは悩まず、素晴らしい春を楽しんでいる。09年4月8日
流しの冷水が心地良くなった。桜は昨日辺りから散り始めている。散歩から帰宅すると、身体に付いて来た花びらが玄関に舞った。明日辺り、花吹雪になりそうだ
今日は花祭り、お釈迦様の誕生日である。昔、彫金職人をしていた頃、仕事を失敗すると「お釈迦にした。」と言っていた。語源は4月8日。彫金のロー付け作業で火が強過ぎると金属ローが地金に染み、細工がクシャクシャと壊れてしまう。それで江戸職人は「火(し)がつよかった。」と洒落ていた。
私が通った幼稚園はお寺の経営で、花祭りには白象を張りボテで作り、お釈迦様を乗せ園内を皆で引いた。その後、花で飾った台座にお釈迦様を安置して甘茶をかけた。甘いものが貴重な時代で、後でふるまわれる甘茶が子供たちの楽しみだった。甘茶はガクアジサイの親戚の生薬で抗アレルギー作用がある。独特の甘味と風味が懐かしい。
UR都市機構管理事務所から、建物の改装の知らせが届いた。外壁やバルコニーの修復で、今月下旬から7月下旬まで建物全体に足場が組まれ、ネットで覆われる。眺望が素晴らしい住まいなのに、3ヶ月間、遮られるのは辛い。最近、UR都市機構は工事が多い。通路床張り替えと、エントランス出入り口の改修が終わったばかりなのに、国の機構なので、不況対策の一環なのかもしれない。
仕事は、絵のイメージが固まらず、1ヶ月間四苦八苦していた。
日中は母の散歩に世話に家事と多忙で、仕事は夕食後から始める。どうやら、疲れで頭の働きが悪かったようだ。その反省から起床時にイメージすることにした。寝起きは頭が元気でイメージがよく湧く。おかげで、トントントンと絵が進行し始めた。
50代までは疲れて絵が描けないことなど皆無で、むしろ、少し疲労気味の方が絵の乗りが良かった。これも老いなのだろう。
売れるあてのない絵だが、思い通りに描けると幸せで、不況も貧乏も怖くなくなる。
とは言え、日に日に生活が厳しくなって行くのが現実。そんな時のために、最後の手段を残していた。最後の手段とは古い知人たちで、昔、とことん生活に困ったら絵を抱えて訪ねるから、黙って買ってくれと頼んであった。
あてにしていた知人は10人ほどいる。全員、一流企業エリートと結婚して裕福な主婦をしている。その全員に売りつければ、1年は食えると目算していたが、この大不況直撃で当てが外れた。自動車会社に、電機メーカーに、金融関係と日本の屋台骨を支えていた大企業なのに軒並み赤字に転落し、今は皆、我が身を守るだけで精一杯だ。
それでも、絵が思い通り描けていれば幸せだ。散歩へ出れば素晴らしい春の自然がある。日に照らされた草むらを眺めていると、野山を駆け回っていた子供時代が蘇り、楽しくなる。今は明日のことは悩まず、素晴らしい季節を楽しんでいる。
写真1。
緑道公園の陸橋から。
左手は赤羽台。
写真2。
緑道公園の桜。
写真3。
自然公園の桜遠望。
写真4。
赤羽自然観察公園正門脇の公園一美しい桜の古木。
写真3の右手樹木脇の桜。
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