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2009年4月24日 (金)

病院をさまよう無保険患者たち。09年4月24日

今日は生協浮間診療所内科の定期診察日。
葛根湯の1日1包服用だけで母の咳は止まり体調は安定している。
担当医師は問診と血圧測定の後、聴診器で心音と呼吸音を聴いた。
「お元気ですね。問題は何もありません。」
医師は明るく言った。医師は新人の指導教官をしているベテラン。聴診器をあてるだけで的確に異常を見つけてくれる。データー重視の今時の若い医師に真似できない技だ。
「あちこち悪いのに、先生は変なことを言うね。」
診察室を出てから、母は不満そうに言った。

診療所から桐ヶ丘の生協へ向かった。途中、桜並木で母がトイレを訴えたので、東京北社会保険病院の車椅子用を使った。広く清潔なうえ温水便座なので助かる。トイレの後、病院の屋上庭園へ寄った。

TurujMint_2写真1。
屋上庭園には蔓ジャスミンが咲き始め、甘い香りが漂っていた。

写真2。
至る所、スペアミントが茂っていた。摘んで嗅ぐと頭の芯まで爽やかになった。

緑豊かな病院庭から下の公園へ抜けた。歩道脇で四葉のクローバーを探してみると、五つ葉が見つかった。五つ葉は悪魔のクローバーなので放っておき、10分ほどねばって四葉を見つけた。これで、今年も無事に生き残れそうな気がする。

生協の帰り、処方箋薬局へ寄って薬を受け取った。薬は12種類で2600円。もし、無保険だったら2万6千円になる。

食品で膨らんだ買い物袋に大量の薬をしまっていると、顔色の悪い中年女性が薬を受け取りに来た。茶髪に赤と緑のストライプの悪趣味なトレーナーに派手なサンダル。全体に薄汚れて見える。

他には客はいず、薬剤師との会話が聞こえた。どうやら彼女は無保険のようだ。
「今日は持ち合わせが足りません。月曜に全額支払えますから、待ってもらえませんか。」
彼女が頼むと、薬剤師は内金に500円でも置いていただければ、と言った。しかし、彼女は500円の持ち合わせもない様子。聞いていて辛くなり、急いで外へ出た。

最近、そのような光景をしばしば目撃する。
先月の生協浮間診療所でも、上記のような中年女性が診察の後、支払えないと言っていた。無保険の上、多額の滞納があるようだ。
「申し訳ありませんが、診察は今回限りにして貰えませんか。」
受付が強い口調で言うと、女性は無言で帰って行った。
どうやら、あちこちの病院で同じことを繰り返している様子だ。無保険でも、行政に相談すれば治療を受ける方法がある。左翼系の生協浮間診療所は元々貧しい患者にとても親切な病院だ。受付が怒ったのは、彼女がずぼら過ぎたからだろう。

以前、このような光景はなかった。それほどに不景気は深刻だ。これは人ごとではない。私自身、いつ彼女の立場に落ちてもおかしくない。帰り道、頑張って生き残らねば、と自分に言い聞かせた。

毎日、6時間ほど大掃除をしている。
ベランダの防水工事前に、大量の道具類を片付けなければならず、その新たな置き場所作りに住まい全体を片付けている。

Heya1写真3。
本と昔の彫金道具が置いてある部屋。
彫金をしていた前の住まいでは、今の3倍は道具と本があった。
今の住まいに引っ越す時、収納できない道具や本を泣く泣く処分した。その大切な道具を更に3日かけて整理し、ゴミ袋10袋分捨てた。それでも、まったく代わり映えしない。

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