のんびり行こう。悩んでも悩まなくても結果は同じ。09年6月15日
このところ夜になると驟雨がやって来て涼しくなる。小窓から冷たい風が吹き抜け、寒いくらいだ。母は寝つくまで暑がるので助かる。深夜に更に涼しくなるので、毎夜、母の寝室へ行ってタオルケットを重ね掛けさせている。
母の帽子から花飾りを外して洗濯機で洗った。
母は気にするほどではないと言うが、車椅子を押す目の前に帽子があるのでとても気になる。殊に桑の実が落ちた紫のシミが気になる。
しかし、紫のシミはよく染まっていて、暫く洗濯機を動かしたが落ちなかった。
洗い終えた帽子は浅い竹ザルに置いて乾かした。
竹ざるはパナマやフェルトのハットも、型くずれせずに干せるので重宝している。ザルは20年前、赤羽台団地の飯田百貨店の特売で買った。ベトナム製で300円と格安だったが、今もどこも痛んでいない。伝統的な道具は本当に素晴らしい。
今、飯田百貨店は代替わりした。団地は若者が出て行ってしまい、老人ばかりが残っている。店は出前配達で何とか維持しているようだ。写真は建て替え中の赤羽台団地。総て建て替えが終われば、若者が戻って来るかもしれない。
土曜に買った船井電機の7850円ビデオデッキVTR-100は快調に動いている。壊れた5万円のデッキより画質は良く、早送りもスムース。アナログ対応だったので投げ売りしたのだろうが、世の中、どこか狂っている。デッキは軽く小さいので、デジタル対応を買ったら、USB接続システムを加えPC外付けにしようと思っている。
民放特番で新中古品リサイクル店のトレジャーファクトリーを取り上げていた。店の仕入れ担当は、卸業者から箱が少し破損しているだけの新品を定価の1割りほどで買い取っていた。資本主義原則に従っているだけだが、虚しい光景だ。しかし、ゴミとして廃棄されるより、リサイクルされる方が良い。
土曜夜に試し録画した映画「ママの残したラブソング」を見た。
ルイジアナの湿潤な大気に古ぼけた木造家屋。アル中元大学教授ボビー役のトラボルタとその弟子ローソン役ガブリエル・マックのアンニュイな生活はなかなか良い。
彼らの生活に魅力的な娘バシー役のスカーレット・ヨハンソンが突然入り込む。彼らの家が自分を捨てた亡き母の持ち家だったからだ。
それからありきたりの軋轢が起きて、最後に実はバシーはボビーの子供だった、との設定は安易。
名作からの引用をちりばめたボビーの会話に、元大学教授の教養主義が鼻につく。作者はボビーに、自分の言葉で語らせて欲しかった。
筋書きはB級でも、背景のアメリカ南部の空と大地は素晴らしい。古ぼけた木造家屋のポーチの長椅子も良い。通り過ぎる驟雨も良い。廃品置き場のような庭先に友達が集まり、酒を飲み、ブルースを奏でる情景も良い。筋がダメでも、映画は他の何処かで楽しめる。
電通から受注した仕事が停滞しているので、自分の絵に戻った。今、絵にルイジアナの空を入れている。
緑道公園の仲良し。
写真を構えても、ぐっすり寝込んでいて、ピクリともしない。
二匹とも捨てられた野良猫。
明日のことは考えず、その日その日をのんびり暮らしている。
生活のリスクに備えるのは大切だが、悩むのは間違っている。
今までの人生で、悩むことで解決したことは一つもない。悩んでも悩まなくても結果は同じだ。
この二匹のように、のんびり暮らそう。
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