« つまずいてばかりの私と、作家たちの自殺。09年6月19日 | トップページ | 女性は一人散歩が苦手だが、男は一人散歩が好き。09年6月23日 »

2009年6月21日 (日)

雨の散歩と姿を消したロボット型給水塔。09年6月21日

住んでいる公団建物は外回りの大改装中で、5月から足場とネットでスッポリと覆われている。ベランダ防水作業はやっと終わったが、仕上げが残っていて、植木はまだ部屋の中。最近、サボテンたちが日照不足で弱って来た。後少しでベランダに出せるので、がんばってほしい。全体の足場とネットが取れるまで半月かかる。住人たちが顔を合わせると、うっとうしいとぼやき合っている。

大掛かりな改装で、エントランスは壁から天井まで剥がし、郵便受けも新しくなる。改装費は家賃から積み立ててあるが、規模の大きさからそれで間に合うとは思えない。おそらく、公費補助もあるのだろう。

作業員たちは礼儀正しく、顔を合わすと丁寧に挨拶してくれる。公団発注工事は安定しているので、工事会社も気を使っているのだろう。先日は手摺を乗り越えてベランダに飛び降りた作業員が骨折した。今の若者は身体が大きいので、体重を支えきれなかったようだ。ベランダの住人はいたく同情していた。

今朝は足場を打つ雨音が聞こえた。足場がないと大雨でも静かで分からない。それが唯一の足場の良いことだ。
雨の日も母を散歩に連れ出す。少し待てば小降りになりそうなので、寝転んでNHK教育日曜美術館を見た。今日の作家は版画家の清宮質文。静謐な画風で小品ながら見応えがある。しかし、どの作家の場合も、ゲストは賛辞が過ぎて、ひいきの引き倒しになってしまう。加えて、いかに苦労して作品を産み出していたか、のパターンもいただけない。苦労して出来た作品は駄作が多い。ゲストに苦労して作った作品だと言われ、作家はあの世で怒っているだろう。

傑作は何気なくすーっとできる。その典型がモーツアルトだ。彼の作品で苦労して産み出された作品は一つもない。映画「アマデウス」では、モーツアルトに嫉妬したサリエリの作品は苦労して産み出したにも関わらず出来は悪いとされていた。
--サリエリに関してはモーツアルトをいじめた史実はなく、作品は再評価されている。

11時に散歩に出た。気温が高く、カッパを着ていても汗で濡れる。雨の散歩は寒い方が楽だ。
「空気が雨に洗われて気持ちが良い。」
緑道公園に入ると、母は何度もつぶやいた。雨でも風でも母を散歩に連れ出すのは、この言葉があるからだ。

UsuiTanbo上写真は雨の赤羽自然観察公園。
この茂みの奥に遊水池がある。柵内は保護区になっている。この辺りは、流水を過ぎ渡る風が真夏でも涼しい。

中写真は赤羽自然観察公園の田圃。
5月末の田植え直後は弱々しかったが、苗の分蘗が進み、しっかりしてきた。

下写真1は赤羽台団地の建て替え工事現場。塀の内側辺りに以前は給水塔があった。巨大なロボット型給水塔で、消えてしまうと心に穴が空いたようだ。

花はヒメジョオン。帰化植物で、今の季節、至る所に咲いている。

よく似た野草にハルジオンがある。
ハルジオンは茎を折ると中空になっている。ヒメジョオンと比べると背丈は低く、莟はうなだれるように下向き、大きめの花が少なく咲く。葉は茎を抱くように付く。

対して、ヒメジョオンの茎は中空ではない。背丈は高く、莟は上向きに、小さめの花が数多く咲く。花弁は糸状に細い。葉は茎を抱かないように付く。

Hime_4

下写真2は昭和60年頃、緑道公園に変わる前。
昭和50年頃まで旧軍工匠の貨物専用軌道があったが、取り払われ駐車場に変わった。
中央の塔が赤羽台団地のロボットのような給水塔。この辺りでは何処からでも見え、格好の目印になっていた。

Xkyus

Koharu1_3

|

« つまずいてばかりの私と、作家たちの自殺。09年6月19日 | トップページ | 女性は一人散歩が苦手だが、男は一人散歩が好き。09年6月23日 »