« 女性は一人散歩が苦手だが、男は一人散歩が好き。09年6月23日 | トップページ | 我が家が普通ではないと知ったのは、社会に出てからだ。09年6月27日 »

2009年6月26日 (金)

住まいから風景が見えないと気がめいる。09年6月25日

昨夜は深夜まで仕事をしていた。
朝方少し寝て、昼食までにラフ2枚を描き上げメール添付で電通に送った。今日は母のシャワー介助の日で散歩は休みだ。ラフは数日後にクライアントトップのチェクが入り、更に修正してから本番の絵を描く。この不況下でもギャラは良いが、作業は煩雑でストレスが多い。

送付すると一気に疲れが出た。しかし、休んではいられない。洗濯や家事をしていたら直ぐに母の夕食の時間。母の食事の傍らで「水戸黄門」を見た。黄門は里見浩太朗。由美かおるの忍者姿は何処で着替えるのだろう。印籠を早く出せば悪代官の手下たちは怪我しないですむのに。などと茶々をいれながら最後まで見た。
「この印籠が目に入らぬか。」のシーンは外人には不思議らしい。印籠から殺人光線が出るので、恐れてひれ伏す、と思っているようだ。私はその前の「控えー、控えーい。」に、素直に悪者たちが乱闘を止め冷静になるのが不思議だ。黄門が一段高い敷石などを目ざとく見つけて、ポーズを取るのも、笑ってしまう。

今日もニュースは東国原知事一色。自民党の古参議員の反応は「生意気な。思い上がるな。」が大多数だ。タケシ軍団の講談社襲撃事件を取り上げて、総裁にはふさわしくないと言っている大物議員もいた。議員が国庫から金をくすねるのは良識で、マスコミの言葉の暴力へ反撃するのは、非道だと言うことだろう。東国原知事の一言は池に投げ込んだ石で、波紋が広がるさまは面白い。

傍らの深夜放送はスペイン語講座。現地パブで、キャスターの女の子がイソギンチャクのフライを美味そうに食べていた。
私も柳川でイソギンチャクの味噌汁を食べたことがある。磯の香りがして珍しかったが、有明にはミルガイの一種の海筍(ウンタケ)、クツゾコ、タイラギ、と美味いものが多く、イソギンチャクはそれほどではない。私は海筍の干物が大好物だ。真っ黒のスルメみたいな形状で、焼いて裂いて食べる。濃厚な貝の旨味があり、食べ始めると止まらない。タイラギは巨大な貝で貝柱が美味い。クツゾコは舌平目のこと。残念ながら諫早湾干拓事業の影響で海が汚れ、タイラギも海筍も激減した。

Yuhi_2

住まいの外装工事はほぼ終わったが、足場と防護ネットが取れるのに、あと2週間かかる。
写真は工事が始まる前、玄関から普通に眺めていた夕景色だ。早く、この息苦しさから解放され、夕景色を眺めたい。

この住まいを選んだのは、この夕景色の美しさだった。10年前、空き家抽選で当った志村と光が丘の公団賃貸住宅を見に行った。始めに行った志村の団地は、傍に中山道があり騒音がひどいので止めた。次に行った光が丘は、敷地も道も広大で商店街や病院が遠く、足が弱った母が暮らすには不向きなので止めた。共に窓を開ければ隣の棟の灰色の壁ばかりで重苦しく。こんな所で母の余生を送らせたくないと思った。

最後に行った今の赤羽北二丁目ハイツは無抽選常時募集の公団だ。家賃は割高だが、他に探すのが面倒になり、2月の寒い夕暮れに見に行った。その日は寒風が強く大気は澄み切っていた。13階に上がると、奥秩父と富士が連なる山の端に夕日が沈もうとしていた。上京してから、これほどに壮大な夕日を眺めたことはなかった。ここなら母は穏やかな余生を迎えられる気がして、即決した。

私は住まい内部より回りの景色を重視する。どんなに快適な住まいでも、景色が悪いと居心地が悪い。その点、今の住まいは理想的だ。辛い時、外へ出て地上の風景や広い空を眺めていると、気分が安らぐ。家賃の高い分は景色代と納得している。

|

« 女性は一人散歩が苦手だが、男は一人散歩が好き。09年6月23日 | トップページ | 我が家が普通ではないと知ったのは、社会に出てからだ。09年6月27日 »