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2009年8月28日 (金)

母は壊れた真空管テレビに似ている。09年8月28日

朝、母は自分で起きなくなった。「さぁ、起きよう。」と背中を軽く持ち上げると、ノロノロと起き上がる。それからテレビの前に連れて行って座らせ、水の要らないシャンプーをする。シャンプー液でマッサージし、乾いたタオルで拭き取る、と説明にあるが私は霧吹きで湿して拭き取る。それだけで、母はかゆみもなく、さっぱりして気持ち良い。

母はすっかり弱ってしまったが、母も私も現状を当たり前のように受け入れている。老人介護を上手くやるこつは、共に現状をそのまま受け入れ、過去を振り返らないことだ。
去年の春まで、母は先に起きて私を起こしていた。散歩から帰ると必ずシャワーを浴び、頭は自分で洗っていた。今は、シャワーは疲れるからと、身体を拭くだけにしている。シャワーは散歩を休み、ヘルパーに介助してもらっている。去年の春までの母を振り返ると、10年も昔のことに思える。

しかし、散歩に連れ出すと母は元気になる。今は選挙運動中で、母は選挙カーが楽しみだ。散歩コースは閑散としているので選挙カーは滅多に通らない。たまに通ると母は誰彼なく「がんばって。」と手を振る。気づいた候補者は大抵車を止め、車椅子に駆け寄り「お元気に、がんばって下さい。」と母の手を握る。「息子と私、必ず2票入りますよ。」と、母は無責任な約束をする。そんなふれ合いが母はとても楽しいようだ。

しかし、老人に夏の終わりはとても厳しい。対応を間違えると、夏の疲労が出て、一気に弱ってしまう。私の対策は200円の強壮ドリンクと8分の1片400円の長城清心丸だ。それらをタイミングよく飲ませると母はとても元気になる。
昔の真空管テレビは、壊れるとポンと叩いた。故障原因の殆どが真空管や部品の接触不良だったので、振動で直った。今の母はそれに似ている。強壮ドリンクのカフェインは即効性があり、ぼんやりした頭がすっきりする。長城清心丸の牛黄は強心強壮作用がある。それらの刺激で母は2,3日は元気でいてくれる。

F142m

f-142「夏の終わりに」個人蔵。
母の世話に明け暮れていると、無性に一人静かに遠くを眺めていたくなる。大抵の人には容易なことだが、その幸せに気づいている人は少ない。

昨日は母のシャワー介助日で、その間に床屋さんへ行った。彼は9月早々、胆石手術で入院するので、その前に頭をあたってもらった。胆のう切除は腹腔鏡手術なので、昔より簡単だ。昔の開腹手術では空気に触れた内蔵が癒着したりして、予後が大変だった。今は、生理的食塩水や不活性ガスを入れての施術なので癒着の心配はなく、傷口も分からないくらい小さい。

病気オタクの私としては、病気の話題で盛り上がった。頭をあたってもらいながら、互いの病気と怪我自慢になった。

Nenz何故かこの手の話題は楽しい。最近した怪我は、先月電通帰りに銀座のギャラリーオカベへ寄った時だ。個展中の作家と話しながら外へ出た途端、入り口の段差に気づかず空足を踏んで左足首をひねってしまった。歩けない程ではないが、今も何かの拍子にズキンと痛む。若い頃なら2週間ほどで跡形もなく治っていたのに、今は完治に2,3ヶ月はかかる。

床屋さんの帰りに銀行に寄った。もし、電通のギャラが振り込まれていないと、月末の支払いが不足する。祈るように通帳記入をすると、ギャラは振り込まれていた。安堵して、帰りに買い控えていた薬類を買った。薬には葛根湯も含まれている。今日の厚生省発表では新型インフルエンザは10月ピークで国民の3分の1は感染するそうだ。もし、少しでも喉の痛みや倦怠感があったら、葛根湯を素早く服用しようと思っている。母にはすでに毎日飲ませている。90歳以上には免疫があるらしいので、それで防げそうだ。

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