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2009年9月 1日 (火)

絵本作家とイラストレーターへの道と現状。09年9月1日

イラストで大きなな仕事をすると次々と仕事が舞い込む、と世間では思われているが、広告の世界ではそうはならない。個性的で評判になるほど次はない。イラストが前のイメージを引きずるので、他のクライアントが敬遠するからだ。また、同業他社からも受注できない不文律がある。昔、第一銀行のパンフレット12枚受注したが、以後、証券会社を含め金融他社の仕事は一切受注できなくなった。

もし、イラストレーターを職業にしたら、個性を浮き立たせず中程度の仕事を主力にすると、持続して受注できる。と言っても、凡庸ではスタートラインにすら立てない。最初は個性で売り出し、後は軽くセンス良く描き続けるのがベストだ。それが全力疾走する絵描きとイラストレーターの違いかもしれない。

私は軸足を絵描きに置いているので、毎回、発注者を裏切るつもりで、重くなるのもかまわず、思い切り描く。実際、仕事はそれっきりで二度と声はかからない。駆け出しの頃は、一度仕事をすると関係維持に努めたが、無駄と気づいた。今はギャラを貰ったらすぐに忘れることにしている。

その点、キャラクターは強い。世界的大物にミッキーマウス、スヌーピー、星の王子さま。日本では鉄腕アトム、バカボン父、キティちゃんがいる。これは、大物俳優と同じ扱いを受け、高額ギャラが支払われる。


Arasi1


先日描いたイラスト。11月から全国公演される劇団四季ミュージカル「嵐の中の子どもたち」ポスターに使われる。四季の仕事は昔からシリーズで受けていたので受注できた。しかしこの重さでは、今回が最後の仕事になるかもしれない。

繰り返し受注できる劇団ポスター、雑誌装丁などはイラストの中では希な仕事だ。有名なところで、ピア表紙の及川正通。週刊新潮表紙の故谷内六郎。二人とも表紙だけて高額収入を安定して得ていた。もっとも、本人たちは他の仕事ができず、画風も変えられず、大変ストレスの溜まる仕事だったようだ。

今は介護生活にどっぷり漬かっているが、以前は自由気ままに、あちこちのパーティーへ出かけていた。その頃、作家志望の若者たちにイラストレーターや絵本作家にどうすればなれるか、よく相談を受けた。

若者たちに、私は次のように助言した。
「一般的な方法として、出版社やデザイン会社に電話を入れ、承諾を得て作品を見てもらうことだ」
しかし、私は知らない会社に電話を入れるなど、考えただけでストレスが溜まり、実行する勇気がない。

もう一つの方法は、編集者やデザイナーが出入りする画廊での個展。コストはかかるが、私のような気の弱い者でも確実にチャンスを掴める。案内状宛先は画廊で用意してくれる。そのデータが不十分な場合は、ホームページでデザイン会社、絵本の後づけで出版社名を調べ、手書きの言葉を添えて送ると効果がある。

次は大手出版社の児童書編集者に聞いたことだ。
「売り込みは一切受け付けない。残念ながら、売り込み上手で才能がある人にお目にかかったことがない。才能は個展をこまめに訪ねて、こちらから見つける。」
極論だが、編集者の本音ではある。大手出版社ほど、ゾロゾロ素人に尋ねてこられては仕事の邪魔になるからだろう。

個展には準備や費用がかかる。すぐに売り込みたい時は、自分のホームページを活用すると良い。但し、案内メールを勝手に送りつけると警戒される。作品画像添付は更に拙い。殆どはスパムメールとして、読まれずにゴミ箱へ捨てられる。

良い方法は作品の絵葉書でホームページを売り込むことだ。写真を貼付けた手作り絵葉書など手間はかかるが、特別な感じがして好感を持たれる。その場合、URLはキーボードで入力してもらうために、簡略でなければならない。ちなみに私のURLは www.ma4s.com。これなら一発で入力してもらえる。私のように数字を入れると簡略なドメインが取りやすい。但し、1,0,はI,Oと間違われやすいので避ける。

作品傾向について。
イラストは時代の流行があるので、これが売れると薦めにくい。
絵本は、基本的に子供用なので家庭持ちが有利だ。絵本作家の殆どは自分の子供を喜ばせるために描いて、結果的に成功している。子供がいなければ、本屋や保育士を職業にすれば子供心を掴める。

絵本もイラストも収入は極端に開きがある。99%は低賃金でアルバイト程度の収入だ。しかし、ごく少数は高額収入を得ている。殊にヒット絵本は数十年に渡って出版されるので、累計すると数百万冊を売り上げて高収入になる。
マイナーな私の場合、不況の今は大変だが、売り絵で何とか食っている。いずれにせよ、デザイナー、編集者、職人、主婦など、他に主力になる収入源がないと食えない。

絵本の現状は、近年の少子化が直撃し、新人の出版は殆どなく、旧作の刷り直しばかりだ。
その点、海外絵本は全世代を対象にしたものが多く、少子化の影響を受けにくい。そのような海外のお洒落な絵本は日本でも全世代に人気がある。我が国も、大人向けに軸足を移したが良いと、以前から版元に提案しているが、編集者に受け入れてもらえない。しかし、諦めずに大人向けを描き続けている。


イラストの将来性について。
インターネット全盛の今はイラストの需要自体が激減している。雑誌などの出版物も年々発行部数が減少し有名雑誌の廃刊が続いている。これからのイラストの仕事は大変に厳しい。紙メディア自体が衰退しているので、従来の印刷用イラストの需要は減って行くばかりだ。

街でポスターを目にすることは激減した。以前の電車は吊り広告があふれていたが、今は櫛の歯が抜けたように寂しい。何故なら乗客はスマホに夢中で吊り広告など見上げないからだ。新聞雑誌広告の効果は薄れ、グラフィクデザインは衰退し、ウエブデザインがそれに変わった。しかし、ウエブではイラストの需要は少ない。

これからも需要があるのはパッケージ用イラストなどだ。ただし、費用対効果を考えた実用本位になっているのでギャラは安い。どうしてもイラストに拘るなら、CG動画関連に転向したが良いかもしれない。
売り絵の世界も厳しいが、イラストよりまだ可能性があると思っている。


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またもや、平塚市で21歳女性に選挙用紙の交付ミス。
女性は母親と来ていたが、連れの子供だと無視され、用紙は次の人に交付された。女性は怒り、そのまま会場を出た。
「戻らないと棄権になりますよ。」
係員が追いかけて伝えたが、女性は怒ったまま立ち去った。女性は若く見え、日頃高校生に間違われることがあった。「担当者がすぐに謝れば娘は戻った。」と母親は怒っているようだ。役所に通常のマナーがあれば防げた事だった。


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