40年後の日本は衰退していると米経済誌。その頃の65歳は今の30歳の若さで無意味な指摘だ。09年9月29日
アメリカの経済誌が、重い荷をかついでよろめきながら歩く老人の浮世絵らしき挿絵を使って、凋落して行く日本を取り上げていた。
それは40年後の2050年の日本経済だ。理由は人口が今の1億3000万から1億に減ること。しかもその7割を65歳以上が占めること。若い日本人に代わって働く、移民を制限していること。それらのマンパワーが衰えることにより衰退すると解説していた。加えて国債がGNPの2倍以上と、先進国中際立って突出していることも理由だ。
国債に関しては異論がある。外国に対する債務ではなく、実質上日本銀行が買い入れたもので、非常事態になれば銀行法改正で解決する。
マンパワーの衰退については非科学的で納得出来ない。もし人口を右肩上がりに増加させないと経済が成り立たないとしたら地球は人で溢れ、自然破壊と食料難が進行し確実に死の惑星になってしまう。この予測は科学が進化しないことを前提に考えられた時代遅れの経済学に基づいている。
40年後は革新的な科学技術が無数に生まれている。たとえば、35年後あたりに全人類の知能を結束してもかなわない人工知能が実現すると予測されている。更に、日本は隠れたエネルギー大国だ。世界6位の排他的経済水域を持ち、膨大な天然ガス、レアアースなどの資源が手つかずのままだ。40年後と言わず20年後でも科学技術の進歩でそれらは活用できる。中国が尖閣諸島を領有化しようと企んでいるのも、周辺に石油資源などが眠っているからだ。
エネルギー自給ができれば経済構造は激変し、食料を工場で効率的に栽培することもできる。
35年後の人工知能実現の頃は核融合炉が実用化されている公算が大きい。その特性は、二酸化炭素が出ないことだ。しかも、従来の原子炉のような連鎖反応がなく、極めて繊細なバランスで反応持続させているので機能喪失時の炉心溶融リスクが殆どない。
重水素などの燃料は海水中から無尽蔵に得られる。高レベル放射性廃棄物も従来型原子炉より格段に激減する。炉壁の素材は高い放射能を持つことになるが、現在研究されている新素材で解決する。それでも残る放射性廃棄物は、他の物質に変えて半減期を短くする方法を人工知能が実用化するだろう。
エネルギーコストが下がれば、デフレ弊害なしに物価は下がる。労働生産性は上がり、労働者は週休4日になる。ワークシュアリング枠が広がり失業者はなくなり、社会保障は充実する。
若い研究者不足については問題ない。現実には博士号を持った優秀な若者たちが大量に失業している。若者が減れば、才能を埋もれさせていた彼らにチャンスが与えられることになる。
経済誌には移民を受け入れないから衰退するとあったが、それはロボットで置き換えることができる単純労働者のみだ。優秀な外国人はすでに受け入れていて、輸出拡大の重要な戦力になっている。
未来社会はロボットの進化により人手不足はあり得ない。むしろ、仕事は人を退屈させないための娯楽に近いものに変わる。
更に、2050年にはアンチエイジング医学がめざましく進化している。2050年なら、平均寿命は若さを保ったまま100歳を超えているはずだ。最新の医学では、40年後には65歳を今の20歳の若さに変えることが可能だと予測されている。
それらの理由で、アメリカ経済誌の指摘はまったく科学を知らないナンセンスな予測だと思っている。これは警告と言うより、日本の衰退を望む密かな願望なのかもしれない。
今、日本は超高齢化社会にトップをきって突入している。
これから間違いなく日本人は次々と高齢化社会を快適にする若返りを含むハイテクを産み出すだろう。10年後あたりから世界的に高齢者の巨大市場が生まれ、日本は先頭を切って稼ぎまくっているはずだ。
と言っても、私は2050年まで到底生きられない。上手く行って20年、もしかすると10年で人生を終えるかもしれない。豊かな未来を享受できるのは今の若者たちで、残念ながら私には関係ない。
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JALが危ないと連日報道している。最後に飛行機に乗ったのは20年前、博多での父の法事の時だ。その最後に乗った機がJALだった。それまでは全日空ばかりで、日本を代表する航空会社だから、さぞや立派だろうと期待して乗った。しかし、機内はタバコの臭気が残り、何となく薄汚れていた。一番期待していたスチュワーデスは容姿もサービスも全日空よりかなり落ちていた。今、JALは倒産寸前だが、あの印象を思い出すと当然の結果に思える。
新しいパナマ帽は3ヶ月でトップのつまみが割れてきた。パナマの正しい扱い方では、つまみをつまんで帽子の脱着をしてはならない。私は使用法を無視し、いつもトップをつまんでかぶっていた。割れた原因はそこにある。
修理は簡単で、写真のように帽子裏からホットメルトを充填した。これで、あと4,5年は問題なく使える。
中写真のホットメルト溶出ガンは30年前に買ったアメリカ製だ。ステック状の低溶融プラスチックを引き金に連動する後部から加熱部に押し込み、先端ノズルから押し出して接着する。家具製造などに使うプロ仕様で大変頑丈にできている。今も問題なく使えるが、温まるのに時間がかかるのが難点だ。
ホットメルト接着剤はガンを購入時に大量に買った。それから、荒川河川敷に設置した「雲おやじ」の表面の金網の止め金具の被覆にも使った。今残っているのは10本ほど。なくなったら、新しいガンに買い替えようか迷っている。
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