親しくしていた老スズメが姿を見せなくなった。09年10月31日
赤羽自然観察公園のスズメたちが寄り付かなくなった。毎日、行かなくなったのと、世代交代が進んだせいだ。
夏まで、老いたスズメが手摺にとまって私たちを待っていた。餌を撒くと、老スズメにつられて若いスズメたちが舞い降りて来ていた。しかし、老スズメは夏の終わり辺りから姿を見せなくなった。
野生では老いて体の動きが悪くなると、カラスなどに補食されてしまう。だから、平均寿命は2年に満たない。
それでも毎日、餌を撒いていれば、自然に若いスズメに知識が受け継がれ、絶えることなく寄って来てくれた。そうやって7年間、良い関係が築かれていたのに、失われてしまったのは寂しい。
私たちの1日はスズメたちにとっては1ヶ月の長さだ。人から見ればスズメたちの動きは素早いが、彼ら自身はゆったりと人並のスピードで動いているつもりだ。だから、彼らから見た人の動きは、非常にノロノロした動きに見える。だから、わずか2年の一生でもスズメたちは短いと感じないだろう。
今日の母はやや回復していた。
しかし、赤羽自然観察公園で歩かせようとすると、疲れているから止めると言う。
「今日休めば、明日はもっと歩けなくなるよ。少しで良いから歩いてみな。」
励ますと母はソロソロ歩き、先日と同じ距離を歩いた。褒めると母は嬉しそうだった。母の体調は日替わりで良くなったり悪くなったりしながら、下降線を辿っている。そのような母を見ていると、頑張ることに生きている意味があるように思える。
昨日、母の定期内科診察を受け、予約しておいた季節インフルエンザ予防注射をした。今年はワクチンが払底していて私の分の予約は取れなかった。
我が国のインフルエンザワクチン生産量は激減している。副作用訴訟で国が敗訴し、国が生産に消極的になってしまったからだ。副作用を過大視する風潮と、戦略なき厚生官僚の姿勢が、国民の命を危うくしている。
病院帰り、処方薬局で母の薬と一緒に私用の血糖値測定センサーを買った。帰宅直後と、今朝の空腹時に測ると、共に85mg/dl。夏の頃、空腹時が70を切ったことがあり、低血糖を心配していたが、正常で安堵した。介護する側の健康を保たないと、介護生活は破綻する。
桐ヶ丘体育館脇に停車中車下に隠れているネコ。ネコは車の下が大好きだ。
友人に薦められ、「小春じい」専用ブログを立ち上げた。昔このブログと一緒に立ち上げ、休眠していたのを使った。立ち上げは設定項目を忘れていて、とても疲れた。
ディスプレイ関連展示会「FPD International 2009」(10月28〜30日,パシフィコ横浜)のニュースを見た。興味惹かれた製品は韓国 サムスンの「世界最薄」3.9mmの40型テレビ向けフルHD液晶だ。エッジライト方式LEDバックライトを採用して薄型化を実現しているが、液晶も行き着くところまできてしまった。
液晶は究極までコモディティ化が進み利益が出せない。それで、差別化に走っているのだろう。私見だが、そこまで薄くすると、たわみ強度や安定が保てず、商品としての利点は薄い。
薄型化競争では、昔の機械式腕時計を思い出す。日本メーカーはスイスメーカーとの差別化に走り、世界最薄の3ミリを切る機械式腕時計を作り上げた。しかし、その後のクオーツ化でそれらは跡形もなく消え去った。今生き残っている機械式腕時計はどれも頑強でデザインの優れた高級品ばかりだ。
ディスプレイ薄型化は、元々薄型構造の有機ELが本命だと思っている。薄型の液晶は過渡期に咲くあだ花みたいなものだろう。
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