カリンジャムを作った。09年11月18日
昨日、冷たい雨の中、母の車椅子を押して散歩へ出た。緑道公園は誰も歩いていない。完熟したカリンが地面に落ちていたので、傷のないのを3個選んで拾った。カリンについた枯れ葉や土を水飲み場で落し、車椅子のハンドルに下げた買い物袋へ入れた。
駅前へ出て野菜類を買った。カブ一束100円。大きなブロッコリー50円。安いのでまとめ買いすると、買い物袋がはちきれそうになった。
帰宅して、カリンは早速ジャムにした。未熟だと包丁の刃が立たないくらい堅いが、完熟だとサクサク切れる。種に咳止めの薬効が多いので、捨てずに熟成中のカリン酒へ加えた。完熟すると白い果肉の一部が茶色に変色するが、問題はまったくない。
薄切りカリンはヒタヒタの水でしっかりと煮込み、水分が半分程に減った所で砂糖を入れた。
更に水分を飛ばすように中火で練り上げる。ヘラでかいた時、鍋底が見えるようになれば完成。
レシピには、レモンを加えるとある。しかし、カリンは酸味が十分にあるのであえて必要ない。
完熟カリンは香り高くて柔らかく、口当たりが良いが、日持ちがしないので市販されていない。香りは、しっかり熱を加えるので飛んでしまうのが残念。しかし、とても美味しいジャムができる。
カリンジャムは薬効成分のポリフェノール特有の渋みがある。味は中国のサンザシの菓子に似ている。山形名産のし梅に渋みを付けた感じで、東洋的な美味しさだ。
咳止め目的に作ったジャムなので、早速母に食べさせた。その効果か昨夜は殆ど咳が治まっていた。
今日の散歩の時、回り道して、カリンが落ちていないか見に行った。昨日、拾い残したカリンは、誰かに拾われてなくなっていた。あのままではもったいないと思っていたので、良かったと思った。
朝から素晴らしい好天だ。玄関を出ると雲取の山塊が山ひだまでくっきりと見えた。風は冷たいが心地良い散歩だった。
赤羽自然観察公園は昨夜の雨で紅葉が進んだ。
写真、古民家右上に見えるのは豪華な財務省官舎。
「好き放題に贅沢なものを建てやがった。」
公園を利用する年寄りたちは、官舎を見上げる度にそんなことを言う。もし、役人達がそれに見合った仕事をしているのなら少々贅沢でも文句は出ないが、現実はかなりずれている。
先日発表の新型インフルエンザの死亡率では、日本が図抜けて低かった。日本人は早めに病院に行き、早めに入院治療をするから死亡率が低い、と説明していた。
対して、欧米の死亡率が高いのは、家庭医制度のせいかもしれない。家庭医は完全予約制でよほど重症でないかぎり、すぐに診てもらえない。専門医となると家庭医の紹介状が必須で、いきなり診察は不可能だ。
カナダ在住の知人は原因不明の腹痛に襲われ救急病院に担ぎ込まれたが、対応は不十分だった。その後、家庭医にかかったが病名がつかない。結局、家庭医紹介の専門医に診てもらまでに3ヶ月を要し、診察を受けた時は自然治癒していた。自然治癒していたので笑い話ですんだが、生死に関わる病気だったら悲劇だった。
カナダや米国では、急を要さない病状で自由に診療を受けることは不可能だ。どうしても受けたければ高額な自由診療の病院を選ぶことになる。日本のように自由に病院を選んで受診できるのは富裕層だけだ。
日本では、朝、熱っぽければ、適当に病院を選んで電話をしてその日の内に診察を受けられる。中には風邪程度で大学病院の専門医にかかる者さえいる。これは世界では希なことだ。
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酔生夢死は憧れである。
夢のように人生を終えるのならこれ以上の幸せはない。
ポチは野球に、
小春じいとタマは今日のような青空に夢を感じ、生きている。
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