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2009年11月 2日 (月)

今年の東京の柿は豊作だ。09年11月2日

Sizen_12Hosiga_5Midori上写真、今日の赤羽自然観察公園。
一夜で秋色が深まった。梢を揺らす風の音や曇り空の冷たい大気が心地良い。気温が下がり、母にカーディガンを着せた。私は車椅子を押すので服装は真夏と同じだ。それでも、赤羽自然観察公園に着く頃は薄らと汗をかいた。

今年は柿の豊作で、散歩コースの至る所に鈴なりだ。以前は、持ち主がハシゴをかけて採っていたが、高齢化で採る者はなくなり、どの木も落ちるに任せてある。渋柿でも熟せば甘い。しかし、野鳥もカラスも食傷気味で見向きもしない。

熟し柿は落ちて地面を汚すと嫌われる。それで、家を建て替えると同時に切り倒される。そうやって、馴染んで来た柿の木の大半は消えた。

中写真。
赤羽自然観察公園の古民家では吊るし柿作りが始まった。去年、干し上がったのを貰ったが、とても甘かった。東京は意外に果物がよく育つ。去年、知人から東京産の温州ミカンを貰ったが、風味も甘味も市販品より良かった。

下写真。緑道公園の陸橋下にて。
散歩に連れ出すと母の表情に生気が戻る。人と会えば生き生きと話す。しかし、帰宅すると生気は失せ、大好きだったテレビを点けたまま居眠りしている。

食事量も減って胃の容積が小さくなったのか、コップ一杯の水を飲むのにも苦労している。そのような母に喪失感が深まった。元より介護に意義など見いだしていない。私が介護をしているのは、何かの価値のためではなく、そうする他ないと強引に続けているだけだ。

今日の赤羽自然観察公園は、曇り空のせいで静かだった。数少ない来園者に二人連れの中年女性がいた。彼女たちは私たちの前をお喋りをしながら歩いていた。初秋の素晴らしい自然に二人は見向きもせず、お喋りに夢中だ。この女性特有の散歩姿を見ると、以前見たNHKの男女の違いを取り上げた科学番組を思い出す。

それによると、人類の長い歴史の中で作り上げられた女脳のせいで、二人連れのお喋りは至極自然なことだ。太古の女性たちは食物採取に、数人連れ立って出かけた。歩きながらお喋りするのは、情報交換や親睦のためで、とても大切なことだった。
対して、狩猟に励んでいた太古の男たちは、獲物に気づかれないように言葉は最小限にとどめて追った。そうやって男脳女脳の違いが完成し、2,3千年の歴史では変わりそうにない。

帰り、7年前から一人で来ている常連の50代女性と出会った。彼女は公園で一緒になる友人たちとの散歩を楽しみしている。しかし、今日は友人たちは全員休みで、気落ちして帰って行った。

Nukege帰りに生協で買い物した。毎日、視力の健康のために食べている冷凍ブルーベリーが値上げされ、250グラムが200グラムに減った。最近、新興国での需要が高まり、年々値上がりしている。

今回の世界経済崩壊はかっての日本バブル崩壊の100倍は大きい。景気の2番底があると、あちこちでささやかれているが、そこまで悪くはならないと思っている。しかし、回復基調が来年後半になるのは間違いなさそうだ。

九州桐島山系の韓国岳で行方不明だった子供が、死亡して見つかった。
宮崎で高校まで過ごしたので、韓国岳は数十回は登っている。登山道の踏み跡はしっかりしていて、迷うような山ではなく、小学生の遠足にも利用される安全な山だ。

遭難は頭の怪我が原因のようだ。そうだとすると、迷ったのではなく自ら脇道にそれ滑って転んだのだろう。ニュースで「まさき君は・・・」と何度も言うのが気になった。

字は違うが、私の名前も「まさき」だ。

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