暇な千円床屋に日本経済の縮図を見た。09年12月27日
サラリーマンネオを見ていると、浅田真央がオリンピク出場、とテロップが入った。
最近、彼女は失敗続きで、さして期待されていない。
対して金メタル確実と言われているキム・ヨナは、別ニュースのカナダで韓国系市民に熱狂的に迎えられていた。キム・ヨナへの韓国国民の期待は相当な重圧だ。比べて、プレッシャーが少ない分、浅田真央が金を取る確率は高い。
スポーツ選手が国を背負ってのオリンピックで期待通りの働きをするのはとても難しい。天才イチローですら、WBC決勝戦でさよならヒットを打っまではボロボロだった。野球に比べて、オリンピックでのフィギアは一発勝負だ。重圧を跳ね返しての活躍はかなり厳しい。
野口聡一さんがロシアのソユーズで国際宇宙ステーション(ISS)に行った。ソユーズは初期は失敗が続いたが、以後40年間無事故だ。値段も安くロケットの名機と言える。その一発勝負で成功する感覚はスポーツに何となく似ている。
ソユーズ操縦室の飛行士は、遠いスイッチは棒で操作している。アメリや日本なら、リモコンで遠隔操作をするが、それより棒の方が遥かに安全で確実だ。
そのように、ロシアの設計思想では問題なく作動する部品は旧式でも変えない。
日本やアメリカなら仕上げやデザインにこだわるが、ロシア人は目的通り動けば良いと考える。昔、ロシアの宇宙飛行船を見たことがあるが、武骨で溶接も外装も凸凹だった。それでも問題なく機能するのだから面白い。
機関銃の名機にロシアのカラシニコフがある。銃身に泥が入っても、弾がくの字に曲がっていても、弾詰まりせず、確実に発射できる。ロシアでは使う人や職人をあまり信用しない。それで、どんながさつなバカでも巧く行く設計思想が生まれたようだ。
上、桐ヶ丘。
下、南天の実。
桐ヶ丘の土留めの石垣を見るとホッとする。
今、このような仕事ができる石工は殆どいない。
正月用品を買い物へ駅前に出た。
どこも大混雑でうんざりする。帰宅は遅くなりそうなので、イトーヨーカ堂地下でのり巻きを買い、緑道公園で母と食べた。日射しの下での食事を母はとても喜ぶ。
赤羽駅周辺に千円床屋が2軒できた。理髪店が増えても客は減少気味で、客は殆ど入っていない。この様子では、1コイン床屋が出現するのは時間の問題だ。世界経済同様に、安さを追求する客は安い店へ躊躇なく移る。そうやって止めどもなく安売り競争は続き、理髪師は疲弊して行く。このデフレスパイラルはかなり深刻で、景気回復は時間がかかりそうだ。
経済番組は努めて見ている。それらをまとめると、今、資本主義経済は深刻な曲がり角に来ているようだ。中国インドは活況だが、それも必ず終わりが来る。中国は2020年辺りに一人っ子政策の悪影響が出始め、世界で豊かさを保てる国はカナダくらいになる。その中で日本が生き残るには頭脳しかない。資源は有限でも頭脳は無限だからだ。
売り込んだ4コマまんがの返事が来た。結論から言うと、その社が求める傾向と作品が違うので、他社に売り込むように薦められた。キャラクターと絵は褒められたが、吹き出しがないので誰が喋っているか分かりづらい、との指摘。それは私も分かっていた。吹き出しを描かなかったのは描く手順のせいだ。私は筋立てを深く考えず、いきなり絵を描いてから台詞を考える。それで台詞のボリュームが決まらず、吹き出しを入れにくかった。しかし、これからは吹き出しも入れよう。そのように、売り込みは実戦的な反省を促す効果がある。本業の絵も、公募展に応募することで進化させてきた。
編集からの返事は「頑張って下さい。」と言った通り一辺の批評ではなく、きちんと説明しているのが好感が持てた。日本アニメの水準が高いのは、描き手を育てようとするそのような編集の熱意から来ているのだろう。
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