三が日はあっという間に過ぎた。10年1月3日
元旦の富士と雲取山。正月は好天が続いた。
元旦は午後から近所の神社巡りをした。御諏訪神社のお詣りは行列が長いので諦め、散歩帰りにすることにした。しかし、夕暮れになっても行列は長いままで、初詣は諦めた。
去年元旦は午前中だけ混んでいたが、午後はスムースにお詣りできた。今年は遠出を避け、家に籠っている人が多いとニュースで言っていたが本当のようだ。住まい下の環八も、例年より車の通行量が多く初売りも混んでいた。
初詣が混んでいるのは不況だからだろう。不況の二番底はないと思っているが、私自身の低迷は去年より酷くなりそうだ。しかし、3日にお詣りした八幡神社でおみくじを引くと小吉だった。おみくじの順序は大吉、中吉、小吉、吉、末吉、 凶、大凶。3番ならとても良い啓示だ。おみくじには、辛抱すれば幸運が訪れる、とあった。
散歩帰り、
「今年、私は死にそう。」
車椅子の母がポツリと言った。
「毎日、死ぬと言っているよ。」
と言うと、「あら、そうだった。」と、母は笑った。最近、母は穏やかになった。気休めを言ったが、母が今年生き残るのは厳しいかもしれない。
去年の11月、可愛がっていた赤羽自然観察公園の木々が乱暴な剪定をされてから母は失望し、ガックリと弱った。以来、行く度に母がぼやくので赤羽自然観察公園行きは止めた。リハビリは近所の公園でさせているが、自然公園と比べると環境は不十分で成果は出ない。木を切り野草を刈り込んでいるグループを、公園課は何故か見て見ぬ振りをしている。赤羽自然観察公園の名に反し、自然は既に失われた。その現状を見ると、私もストレスが溜まる。
最近、テレビCMにエコ関連が増えた。鳩山首相の炭酸ガス25%削減案は産業界からの批判が多い。しかし、批判の一方で商機に結びつけようとの動きも多い。エコ関連商品の普及は低く、消費者の意識がエコへ変われば、内需拡大のきっかけになるかもしれない。
「ものを買わせようにも、消費者が欲しがるものがない。」
年頭、大手小売業のトップが言っていた。
高度成長期の日本の一般家庭には、カラーテレビも車も大型冷蔵庫もなく、それらの商品は乾いた砂に水が染み込むように家庭へ浸透し内需は拡大した。今、それに代わるものはエコ関連しかないのかもしれない。
私的には、内需がふるわないのは住まいの狭さにあると思っている。今、日銀がいくらお札を増刷しても借り手はなく、日本はデフレスパイラルに陥っている。それなら超低金利の百年ローンを実現させ、頭金無し月5万程の返済で4000万ほどの100年住宅が得られるようにすれば、建築業界から内需は一気に高まる。同時に起きる土地高騰は、売買間に公的機関を設けることで調整できる。頭金無し月返済5万円は安アパートの家賃並で、国民のゆとり感は一気に高まる。
国家予算発表から、国債発行額が800兆円を越えたのを債務超過の家庭に例えて、不安をあおるマスコミが多い。この考えは実にナンセンスだ。国と家庭では、置かれている事情がまったく違う。日本国債は海外と違い、殆ど国内で売買されている。例えれば、夫婦や親子で金の貸し借りをしているようなものだ。更に国にはお札の発行権がある。これで破綻は考えられない。
日本国債はお札と同じように決済に使われている。視点を変えると、日銀券ではない政府発行のお札の一種と見てもいい。
仮に国債が一斉に現金化を求められたら、日銀買い取りで応えられる。デフレスパイラルに陥った今、国債残高が1000兆に増えても国家破綻の可能性は極めて少ない。むしろ、何もしないことによる経済衰退の方が、極度の円安を起こしハイパーインフレの可能性を増大させる。
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