強健だと、少々辛いことがあっても耐えられる。10年1月7日
元旦に撮った赤羽台団地梅公園の紅梅。来月には土筆が顔を出す。
今朝は早起きして屠蘇セットを片付けた。
1年後、屠蘇セットを取り出す時、母は生きているだろうか、自分の生活は破綻せずに維持できているだろうか、今年もそんなことを想いながらセットを片付けた。
お供えと松飾りを片付け、朝食に七草がゆを作った。
五穀米のかゆに、出汁、塩少々、刻んだ七草を加え軽くたき込んだ。おかずは日南市大堂津の知人が送ってくれた甘鯛。40センチ近い最上級の白甘鯛で、二つに切ってレンジでじっくり焼いた。とても美味い。母は珍しく朝食を残さず食べた。
仕事は日に日に厳しさを増していく。ニュースに映される失業者たちと自分がリアルに重なる。現状を変えようと去年末から各方面に営業をかけているが、結果はかんばしくない。
「一緒に仕事をしたい気持ちは山々ありますが、状況が悪過ぎます。」
返って来るのはそのような返事ばかり。七転八倒している間に、手持ちのお金は飛ぶように減って行く。来月の生活を考えると暗澹とする。
このように気分が滅入っている時は、身体を元気にすると良い。身体が強健だと、少々辛いことがあっても耐えられる。それで、母用の強壮ドリンクと牛黄製剤の「長城清心丸」の1片を合わせて飲んだ。小1時間ほどすると力が湧いて来て、気分が明るくなった。
元気になったところで、生活再建の計画を立てた。
悩むより行動が解決を生む。ウダウダ悩むのは朝の10分間と散歩中だけにした。他の時間は不安を増すようなことは一切考えずに生活と絵に集中する。長年の苦労のおかげで、不安にも合理的に対応できるようになった。
夕暮れまで悩まずに絵に集中した。その間、何度も母に呼ばれたが気にならない。
今は「バス停留所」をこのプロクの進行に合わせて描いている。今回、鉛筆画にしたのは、いつでも手を加えられるからだ。たとえば、目覚めてすぐの布団の中、散歩に出る前の数分、時間があれば手を入れられる。もし、従来通りに絵の具で描いていたら、準備と片付けに時間がかかり、小刻みに手を入れるのはとても難しい。
夕刻のニュースで、指揮者の小沢征爾が初期食道がん治療の為に6月まで休むと話していた。
彼ほど世界で認められている日本人音楽家はいない。日本の頂点を極めていると言っても良い。しかし、アップに映し出された74歳の顔には疲労が滲み、幸せには見えなかった。
今回、彼は元気に立ち直るだろうが、どんなに偉大でも終わりはある。ないものを願うより、今、自分が精一杯生きられていることを幸せと思うことにした。
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