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2010年2月16日 (火)

日本が生き残る道は、世界のアイリスオーヤマになることだ。10年2月15日

景気二番底を心配していたが、菅直人財務相は、やや遠のいた、と発言していた。発言のアナウンス効果でやや曙光がみえるかもしれない。私の絵のお客さんは普通のサラリーマンばかりで、ボーナスが下がれば絵を買ってくれない。だから、ついつい景気の動きの分析に熱中してしまう。

一昨夜、睡眠導入剤のレンドルミンを半錠飲んで、6時間熟睡した。おかげで体調は回復したが、昨夜の母は、1時に寝入るまで15分おきにブザーを鳴らして呼んだ。大半は「メガネはどこにしまったか。」とか「テッシューが見つからない。」とか、どうでも良いことばかりだ。おかげで、仕事はずたずたにされてしまった。
「迷惑ばかりかけて、早く逝ってしまったい。」
母は何度も詫びた。
「しょーがないよ。」
腹立たしいのをぐっと我慢して答えた。自宅で介護していれば、必ずあるシーンで、そう答える他ない。

しかし、介護はさほど負担ではない。大変なのは母を抱えての生活維持だ。野垂れ死に覚悟で絵描きになったが、母を抱えている現実はかなり厳しい。しかし、その厳しさは作品に昇華できるチャンスでもある。だから、押し潰されず奮い立つように絵を描いている。

さきほど、テレビ東京で「カンブリア宮殿-アイリスオーヤマ社長大山健太郎氏」を見た。各方面の経営者をゲストに招く番組だが、毎回、司会の村上龍が話しを上手く引き出している。村上龍は武蔵野美術大学出身の芥川賞作家だ。絵描きを目指していたが、在学中に「限りなく透明に近いブルー」で世に出て、今は金融・政治経済にも強い。

絵描きは生活が大変なせいか、別の副業に熱心な者が多い。巨匠ダビンチは絵より科学知識の売り込みに熱心だった。昨夜の「龍馬伝・遥かなるヌーヨーカ」でも高知の絵師河田小龍は西洋事情の塾を開いていた。村上龍はそれを通り越し、絵とは完全に別分野を歩いている。

今夜のカンブリア宮殿のゲスト大山健太郎氏は、今まで見た中で一番納得出来る経営者だった。
アイリスオーヤマは日用品のアイデア商品で急成長した優良企業だ。去年の大不況下、アイリスオーヤマは最高益を叩き出した。と言ってもユニクロの良い服を安くの戦略と少し違う。世の中の不満を吸い上げ、それを解決する製品を自社開発し、適切な値段で10%の利益を確保して売り出す。その開発数は年間1000点以上。他社が追従し始めた頃は、別製品を売り出し、安売り競争で自分の首を絞めたりしない。

見るまで、ありがちな従業員の過労働に頼った厳しい会社と思っていたが、違っていた。それは大山氏が製造メーカー出身の技術系社長だからかもしれない。仙台本社では開発部と試作部が一体になっていて、アイデアが出るとすぐに試作される。試作品は、コスト、消費者の好み、機能性が会議で厳しく査定される。そうやって出された製品で利益が出なかったものはないと言う。そこに、もの作り出身の大山氏の直感の正確さがうかがえる。

番組中、社員が生き生きと働いている姿が強く印象に残った。なりふり構わず働け、と厭な仕事を無理強いさせても効率は上がらない。多くの会社でのやる気のなさは適材適所に問題があるようだ。

「世の中に不満があれば商機がある。」が大山氏の社是だ。「困っていることを解決する商品は売れる。」とシンプルで合理的だ。「不況は世の中を新陳代謝する」も良い言葉だった。私は「貧乏は才能を新陳代謝する」と置き換えた。番組を見ながら、「マイナス要因は飛躍のチャンスに繋がる。」「日本が生き残る道は世界のアイリスオーヤマになることだ。」と思った。

世界が何に不満を持っているか消費者目線で開発し、適切な値段で売れば必ず生き残れる。無理に需要を喚起しても、本当に望まれていない商品はバブルになって消えてしまう。今回の経済危機の原因は、もの作りの大原則を無視した作為的な需給にある。更に大原則に照らすと、訴訟社会の米国ユーザーの不満を軽視したトヨタの姿勢は自殺行為だった。


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