トヨタ・リコールを発端に、他社にもリコールは拡大しそうだ。10年3月4日
最近、米国から帰国した人の話しでは、現地では、連日、トヨタでマスコミは大騒ぎのようだ。従来、日米間の問題は日本で騒いでいるだけで、米国では話題にも上らなかった。トヨタの存在はそれ程大きいのだろう。
その人の話しでは、米国のトヨタユーザーたちは、どこに問題があって、なぜ大騒ぎしているのか、理解に苦しんでいると言う。車の安全は必要条件だが、万人向けの運転のしやすさなどあり得ない。大半のユーザーが満足している操縦性が、一部ユーザーには扱いにくいことはあり得る。今回の追求は、それらの情報を隠したことに原因があるようだ。
最新の車は高度に電子制御されていて、その複雑なソフトからバグを完璧に排除することは不可能だ。パソコンのソフトのように、車用ソフトのバグも問題が起きる都度、取り除く他ない。トヨタはその体制が不十分だったのだろう。だとすると、今回のリコールはトヨタにとどまらず、全世界のメーカーも問題を内包していることになる。トヨタの不幸は、あまりにも先を走り過ぎたことにあるようだ。
トヨタのような優等生は、今回のように、小さな欠陥でも悪し様に言われる。対して、米国車のような問題児は 少し良いことをすると、 「本当は良い車なんだ。」と大袈裟に褒められる。米国での車のリコール数は、実際はトヨタだけが突出して多い訳ではない。何らかの政治的意図でトヨタに攻撃が集中したと思われる。
ヨーロッパの名車の中には、癖が強くて人によっては運転が難しいものがある。しかしそれは、荒馬を乗りこなすような個性として礼賛され、リコールの対象にはならない。
今回のような問題は株式相場を見ると的確に判断できる。投資家は叙情的ではなく、冷徹に企業の行く末を見極める。その結果を示すトヨタ株の動きは堅調だ。先行きはマスコミが騒いでいる程に深刻ではないと見た。トヨタは、今回の失敗を生かして、より強い体質に変わり、失敗は貴重な財産になりそうだ。
山形産のオニグルミをシャコ万力で割って食べた。
八ヶ岳のオニグルミは金敷に置いて金槌で縁を叩くと綺麗にまっ二つに割れていた。
しかし、山形産は割れずに砕け散る。それで、シャコ万でじわりと割っている。シャコ万とは、写真の黒いD字形の道具。仮止めする時、金工でも木工でも重宝する。
野生のオニグルミは美味いが、堅くて割りにくい。それで市販品は、栽培種を中国で中身を取り出したものばかりになった。
最近、心に残ったコメント。"マザコン男は打たれ強い"。それを言った心理学者は、マザコン男は愛情豊に育っているので自分を信じる力が強く、挫折から立ち直るのが早く、女性に敬意を持っているので家事を手伝ってくれ、結婚相手として買いだ、と話していた。
日本では、"マザコン"は歪んで使われている。世界中で、親孝行をマザコンとして非難している国は日本くらいのものだ。私の周囲にも、そのような世間の視線に怒りを覚えている孝行息子が沢山いる。親の扶養を放棄し、自分勝手に生きるのを自立と言うのは、大変な社会的損失だ。
以前同窓会で、母親の介護をしていると言うと「なぜ、施設に入れないのか。マザコンじゃないのか。」と非難された。介護は情緒だけでできるほど生易しいことではないのに、腹立たしかった。"親からの自立"は、日本では親不孝への免罪符に使われているように思えてならない。
赤羽自然観察公園へ行かなくなって3ヶ月が過ぎた。
昨日、散歩道で公園での顔馴染みのおばあさんに会った。
「まぁー、お元気で、本当に良かった。」
彼女は母の手を取って、泣き出しそうだった。急に姿を見せなくなったので、てっきり死んだが、寝たっきりになつた、と噂になっていたようだ。
「母は、いつ死んでも、仕方がないくらい弱っていますので。」
と言うと、「また、そんなことを言って。」と、おばあさんは、やっと笑顔になった。
自然公園では、そろそろ、土筆が顔を出している頃だ。しかし、乱暴な草刈りは続いているので、行くことはない。例年だと、3月10日前後に青トカゲが冬眠から目覚める。今年の春は、回りの草が刈られ、身を隠す場所も餌場もなくなり、トカゲたちはビックリしそうだ。
「自然公園に行けば、木が切られているのを見て、母も私もストレスが溜まります。」
別れ際、おばあさんに言った。
「みんな陰で、そのことを文句言っています。」
おばあさんは言っていたが、自然が戻るのは期待薄だ。
今朝、おひな様をしまった。
来年、出す時、母と私はどうしているのだろう、と考えかけて止めた。先のことより、今、生き残るのが先だ。
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