石油100ドル、資源高騰で、却って日本経済は活気を取り戻しそうだ。10年4月14日
気候不順で野菜が高騰。以前はずしりと重いくらい買えたのに、今は買い物袋が軽い。味噌汁の具にする小松菜の束は以前の半分ほどに感じる。具沢山の味噌汁が好きなので、増量材として安いモヤシを買った。モヤシはガッシと掴んで、ボキボキ折りながら洗う。そうすると、味噌が良く馴染んで美味い。今年は小ぶりで高いが、新タマネギも具にすると美味い。
石油が1バーレル100ドルに達した。アナリストの予想では200ドルまで高騰しそうだ。リーマンショック前の高値150ドルを思えば200ドル越えは間違いない。資源価格は、鉄鉱石を始め、総てが高騰し始めている。それに歩調を合わせ、農産物も高騰するだろう。この値上がりは資源輸入国日本の不安材料だ。
しかし、資源高騰は悪いことだけではない。その一は、石油大輸入国の中国が石油価格に対応して元が切り上げることだ。値上がり率は今までの0.何%ではなく、5,6%上げないと過熱し続けるインフレの沈静化には役立たない。そうなれば、中国の輸出競争力は衰え、空洞化した日本の生産現場に活気が戻る。
散歩コースのビバホームで、売っている家具、台所用品、植木鉢などの園芸用品、作業着など、商品の殆どはメイド・イン・チャイナだ。私が30代までは、それらの殆どは国産だった。その産業構造の変化が、日本から活気を失わせる原因になっていた。それらの日用品を作る町工場が復活すれば、景気回復が実感できるはずだ。更に、石油高騰で産地のロシアは豊かになり、中高級品輸出で日本は潤う。日本の物作りの不振は、世界の消費者が安値志向になって中高級品が売れないことにあった。
更に、200ドルを突破すれば、脱石油時代がドラスチックに訪れる。たとえば、風力でヒートポンプを動かし、得られた熱を地中に溜めてビニールハウスに利用。太陽光や風力発電は電気トラックターの電源にと、広い土地のある農村から脱石油が起きそうだ。家庭の太陽光発電は、電力会社に買い取らせるより、自家用電気自動車の電源にする方が合理的だ。近い未来、車の動力源は自前で賄う時代が必ず来そうだ。
そのように、社会が変化すれば金が動き、景気は良くなる。輸入穀物が値上がりすれば、日本の休耕地が見直され、地方に若者が集まり活気が生まれる。石油の高騰は、巡り巡って日本を元気にするはずだ。
写真1。緑道公園のカリンの花が咲いた。
今年は例年より花数が少ない。
この木のカリンは品質が良く、母の頑固な咳にとても良く効いた。
しかし、今年は、多くの実は期待できない。
写真2。
赤羽台4丁目の高台から新緑の緑道公園を眺める。
背中方向にミッション系の星美学園がある。
写真3。
東京北社会保険病院の庭。
新緑が美しい。
写真4。
東京北社会保険病院から下の公園へ抜けた。
母の足元に木製の階段がある。
それに腰かけて、長崎のサバ寿司を食べた。
玄海もののサバは肉厚で、濃厚な旨味がある。加えてこの新緑。母は美味しい美味しいとサバ寿司を食べていた。
目まぐるしく入れ替わる寒暖の間に、春は確実にやって来ている。
殊に、この1週間の自然の変化はドラマのようだ。
ソメイヨシノは終わったが、
里桜系の八重桜の開花が始まった。
昼食は公園で済ませたので、帰宅するとすぐに母をベットに寝かせた。
私はパソコンのハードディスクの整理をした。容量は70GBだが、空きは10GBを切っている。1000GBの外付けハードデスクに、本体のデータは総てバックアップしてある。本体から、重要でない動画などを捨てると空きが20GBを越えた。
最初のMacの容量は2GBだった。それに20GBの外付けハードデスクを繋いだ時は、これで一生分のデータを保管出来ると思った。それが、あっと言う間にテラバイトの時代になってしまった。
空きを増やした後、断片化されたデスクとファイルを最適化した。時間がかかる作業なので、その間に料理と洗濯をした。
お隣から貰った朝取りのタケノコのアク抜きをした。その後、インゲンと厚揚げを加えて甘辛く煮染めた。それを一晩置くと味が染みて実に美味くなる。できればサンショウの新芽を乗せて食べたいが、残念ながら、私たちの散歩コースにはない。
午後3時、母にクスリを飲ませに行った。
「繁、帰ったの。お帰り。」
母は寝惚けたまま、とても嬉しそうな笑顔になった。35年前に42歳で死んだ繁兄が帰って来たと思ったようだ。日頃、兄のことは話さないが、死んだ子供のことは忘れられないのだろう。
私も最近、上京してすぐの西武線の保谷界隈を思い出す。まだ畑地が多く、美しく耕された黒土の畑と、芽吹いたばかりの武蔵野を写真を見るようにリアルに思い出す。
母にも私にも、思い出は不思議で、とても大切なものだ。
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