彼女が見せる別れの兆候と、ビバリーヒルズ青春白書。10年4月19日
土曜夜、NHK教育で「新ビバリーヒルズ青春白書」を見た。旧の頃、高校生だった出演者が成人し、子供までいて時代の変遷を痛感した。
「旧ビバリーヒルズ青春白書」との違いは、より軽く青春を楽しみ、悩みが薄くなっていたことだ。ドラッグ・銃・人種差別などの米国社会を重く背負った旧の青春群像と、リーマンショック寸前のバブリーな青春群像との違いだろう。
それにしても、「新ビバリーヒルズ青春白書」の若者たちはよく遊ぶ。頭の中は、異性とパーティーとばか騒ぎしかないようだ。ドラマとは言え、そのまま成人して老いて行くとしたら、かなり空っぽの人生になりそうだ。
とは言っても、青春白書は懐かしい。その後ネット上に、「彼女の心が離れて行く兆候」の特集記事を見つけ、しみじみと読んでしまった。面白いので簡略に編集し、自分の経験も加えてみた。
普段の、彼女との別れの兆候。
付き合い始めは、つまらないことでもすぐに電話やメールをして来たのに、最近、めっきり少なくなり、デートのキャンセルも増えた。理由は、彼女が会話の機会を少なくしようとしているから。
--私の場合。デートをすっぽかしたり、キャンセルを繰り返す女性とは即別れる。しかし、電話やメールが減ったくらいでは諦めない。数年離れていて再度連絡すると、とても喜んでくれ、うまく行くことが多い。
デート中の別れの兆候その1。
付き合い始めは、ちょっとした冗談でも笑ってくれたのに、軽い冗談に「意味が分からない。」と冷たくなった。美しい景色、いい映画、子犬や子猫を見ても、感動を分かち合いたくないのか、「別に、何も。」と冷たい。冷たくなった理由を聞いても、「なんでもない。」「分からない」を繰り返す。
--こうなったら兆候もへったくれもない。楽しいからデートするので、楽しくなくなったらさっさと別れるべきだ。楽しくないのに付き合っているのは、打算があるとしか考えられない。
デート中の別れの兆候その2。
彼女に気を使って歩いているのに、歩調を合わせてくれない。スキンシップを減らしたいのか、手をつなごうとすると「暑いから。」「汗っぽいから。」と拒む。
--私の世代の男は、自分から手をつなごうとしないから問題外。
昔、彼女に歩調を合わせて銀ブラしていたら、彼女はグングン急ぎ足になった。私はそのまま放置して、一人で好きな画廊を数軒覗いて帰った。彼女とはそのまま別れたはずだが、何故か今も年賀状が来る。時には、どうしていますか・・♡。と書き添えてある。もしかすると、あの時彼女は、トイレへ行きたかったのかもしれない。
デート中の別れの兆候その3。
「何だか疲れているみたい。家で休んだがいいよ。」と、心配してくれる。しかし、彼女の本心は二人でいたくないだけだ。
--私の場合、デート中はいつも「家で絵を描いていた方が楽しかった。」と思っていた。だから、彼女がそんなことを言ったら、喜び勇んで帰った。そんな性格だから、今も独り身なのだろう。
別れの兆候ではなく、最後の警告。
彼女に男の嫌な部分が目につくのか、将来に対して「見通しが甘い。」「口先ばっかり。」とダメ出しを繰り返す。
--男に女性を見返す程の実力があればいいが、そのような男は殆どいないので、そのままふられる。
問題になるのは、希に男が成功することだ。そのケースで、彼女が男を叱咤激励しようとして言っていたのなら良い。しかし、男を信じていなかったのなら、成功した男を振り返らない方がいい。成功した男は、信じてくれなかった女性に見切りをつけている。だから、復縁しても、必ず浮気をされて別れることになる。
久しぶりの陽光の中、新河岸川を遊覧船が遡って行った。
アイスランドの噴火は意外な波紋を広げている。先日、私の絵を購入した方も、今、ローマに足止めされている。ローマ発のブログを読むと、明日あたりからヨーロッパの空路が再開し始めるようだ。
旅先での思いがけない出来事は心に残る。40年前、旅先の陸中海岸で最終バスに乗り遅れ、寂しい海辺の町で余分に1泊したことがある。その時、暇つぶしに歩いて見つけた岬の古い社を今も鮮明に覚えている。ローマに足止めされているその方も、思いがけない楽しさに出会っているかもしれない。
散歩帰り、住まい近くで信号待ちをしていると、片足スクーターに乗った5歳ほどの女の子が、私たちをしげしげと見ていた。
青信号に変わると、女の子は急いで片足スクーターを飛ばして、私たちの先を行った。
遅れて着くと、女の子はエレベーターのドアを開けて「どおぞ。」と私たちを待っていた。
「いい子だね。ありがとう。」
母が声をかけると、とても嬉しそうだった。
「帽子の花、きれいですね。」
女の子が母に話しかけた。よく見ると、とても可愛い子だ。
「気を付けてお帰り。」
途中の階で、先に下りる女の子に声をかけた。女の子は振り返ってベコリとお辞儀をした。
「優しくて、可愛い子だね。」
母と話しながら、どこかで見覚がある女の子だと思った。しばらく考えて思い出した。数年前、エレベーターでよく一緒になる若いおかあさんがいた。そのおかあさんにだっこされていた赤ちゃんが彼女だった。
赤ちゃんでも、しっかりした記憶があるようだ。だから、信号待ちの時、私たちに気がつき、急いで先回りして待っていてくれた。
「赤ちゃんの頃のことを覚えているなんて、利口な子だね。」
ほのぼのとした気持ちで、母と話しながら帰った。
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