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2010年5月27日 (木)

冷雨、老いを忘れさせてくれる夏の熱気に憧れていた。10年5月26日

夕暮れから寒い雨に代わった。寝ていた母が寒いと言うので、タオルケットを一枚加えた。

今年の気候変動は大冷害を招いた1980年に酷似していると言う。あの年は真夏にセーターを着た。米は大凶作で外米が輸入された。当時から私の主食は玄米だったので、手に入らず困り果て、九州の兄に送ってもらった。その年は野菜も果物も凶作で、値上がりして困った。夏は暑い方が良い。僅かな異変くらいなら刺激になるが、大冷害の予報は気持ちを暗くする。

ギリシャの国債破綻をきっかけにヨーロッパ経済も暗さが増した。
日本の失われた10年と同じ道を辿ると予測するアナリストも多い。有能で老練な金融人の多い地域なのに、信じられない経緯だ。その一つの理由はヨーロッパの不良債権が明らかにできないほどに巨額だからだ。堅実だったドイツも、空売り規制対象に同国銀行株が含まれていたことで、かなりの不良債権を抱えていることが露呈してしまった。ドイツがそうなら、ヨーロッパ全体では恐ろしい程に巨額だと推測される。

しかし、それを日本経済悪化に結びつけるマスコミ論調は間違っている。
日本経済に占めるヨーロッパの比率は小さい。ギリシャショック以降、日本円は対ユーロだけでなく、米ドルに対してさえ買われている。長期国債の利回りも低下傾向だ。今後もアジアと米国経済が堅調であることがその前提だが、日本経済の評価は国際的にとても高い。

危機を煽る論調の背景には、増税を画策している財務省のプロパガンダがある。危機を煽って注目を得たいマスコミや、それで利益を得ようとする外貨預金・投資ビジネス業界の思惑もあるのだろう。
私見だが、人民元の切り上げは確実なので、円高の内に人民元を買って外貨預金をすれば確実に利益が出るはずだ。

昨日、新潟で医院をされているSさんからお見舞いをいただいた。
お礼の電話を入れると、昨今の新潟の異常な寒さから胆嚢摘出手術の話題になった。私は急性胆嚢炎を重大視していなかったが、安易な事態ではなかったようだ。胆嚢炎は体力が弱った老人が罹りやすく、治療は大変やっかいらしい。
「胆嚢はないほうが、これからの生活で安心ですよ。」
早めに取ったのは良い決断だったと、Sさんは明るく説明された。老人に多い胆嚢炎に私が罹ったのは、極度の過労とストレスによるものだった。胆嚢炎は腸管の細菌が胆管を通じて侵入して起こるもので、普通は滅多に起きないようだ。

今思うと、執刀医は胆嚢がんも疑っていたようだ。手術前、腹腔鏡手術中に周囲に癒着が見られたら、急遽開腹手術に替ると医師は説明した。
「今まで異常があった記憶はないし、癒着はないのでは・・・」と、言うと、執刀医は複雑な表情で答えなかった。あの説明には、胆嚢がんが確認されたら拡大手術に移ると言う意味が含まれていたようだ。

そのことをSさんに話すと、「がん年齢ですので、執刀医がガンの疑いを持つのは当然ですね。」と言われた。私は相当の病気オタクだが、胆嚢ガンはまったく予想していなかった。手術室で麻酔から目覚めた時、取った胆嚢を見せてくれと言うと、執刀医は病理へ回したと答えた。随分、慎重なことをすると思っていたが、よくよく考えたら当然のことだ。後日、病理の結果は何もなかったと知らされ安堵した。

Kiri_3HirugaoTokeiNani好天の昨日。
写真1。桐ヶ丘の新緑。
遠く見える高木はポプラ。風に揺れ、キラキラと光っていた。

写真2。
路傍の昼顔。
以前はなかったので、誰かが種を撒いたようだ。
私はこの楚々とした風情が好きなので歓迎だ。

写真3。
桐ヶ丘の授産所の跌柵に絡んだトケイソウ。
何度見ても、この不思議な造形には感動する。

写真4。
最近この花をよく見かける。
外来の園芸種が野生化したものだろう。
図鑑で調べたが、辿り着けなかった。

昨日は暑く、母の車椅子を押して帰ると汗ばんでいた。
今日は一転して冷たい雨。昨日の暑さが嘘のようだ。
手術後、自分の老いを強く意識するようになった。こんな時は、感覚が麻痺するほどの暑さが待ち遠しい。夏の熱気は老いを忘れさせてくれる。

深夜1時前、母の部屋の電灯を消すと母が目覚めた。
外が見えるようにカーテンを目一杯開くと安堵して再び寝入った。

毎日の口腔清浄とプロポリス入りのど飴で、母の頑固な咳とタンはなくなった。それとともに頭もしっかりして来た。この回復力を見ると、死期は少し先に伸びたようだ。

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