« 母の惚けと新政権。最近、マスコミ報道を信用しない。10年6月9日 | トップページ | はやぶさ帰還とワールドカップ。日本の奇跡は体力より知力にある。10年6月14日 »

2010年6月12日 (土)

「はやぶさ」帰還に、先端産業の命運は中小企業にあると見た。10年6月12日

ワールドカップより、世界最新のイオンエンジンを使った小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還に関心がある。7年もの歳月を経て、数多くの絶望的なトラブルを乗り越え、よくぞ帰って来てくれた。「はやぶさ」は小惑星イトカワに着陸した時、岩石の微細破片を採集したかもしれない。燃え尽きる本体から切り離された収納カプセルは13日にオーストラリアに落下する。無事に回収して、破片を確認できたら大変な快挙だ。

快挙はそれだけではない。先日種子島からH2Aロケットで、金星探査機「あかつき」と一緒に打ち上げられた宇宙帆船「イカロス」の帆が無事に開いた。「イカロス」は太陽光の圧力を受け、帆船のように宇宙を進む。こちらも世界初で、暗い話題が多い中、久しぶりに明るいニュースだ。

それらを見ていると、日本の科学技術は間違いなくトップ水準を行く。しかし、それが産業に結びつかないのが大問題だ。
たとえば、LEDバックライトテレビを最初に製品化したのは日本のメーカーだった。しかし、大量生産で成功したのは韓国企業で、利益は根こそぎ持って行かれてしまった。電子書籍の薄型デイスプレーは米国イーインク社が実用化した。しかし、基本原案はパナソニックが発明していた。日本の発明は先行し過ぎて成功しない例が多い。日本は膨大な特許数を誇るが、殆どはコスト意識が薄く、利益を生まないまま休眠している。そして、特許の権利切れの頃に、先述のイーインク社のように成果を持って行かれてしまう。それは携帯電話でも同じだ。ガラパゴスと揶揄されながら、世界を大きく引き離して発達した。それで世界水準になれなかったが、今、やっとチャンスが訪れた。しかしすでに、アップル社のiphonなどに良いとこ取りをされ置いてきぼりだ。

韓国は先日、自前ロケットでの始めての衛星打ち上げに失敗した。その技術水準でも、半導体、薄型テレビ、造船で、日本を追い抜いている。その理由は、政府の擁護政策と果敢な経営トップ。徹底した英語教育による国際的なエリート育成。アメリカ型の効率的な官僚機構。更に決定的なのは日帰り圏に日本があることだ。先端技術に必要な人材も技術も材料も製造機器も、いくらでも日本で安く調達できる。それは中国台湾も同じだ。強大な資金力でザル水のように重要技術が中国韓国台湾に流出している。日本が独占していたリチウム電池を韓国が短期間で猛追できたのも、日本人技術者を取り込めたからだ。

昔は先端産業は先進国が独占していた。それが今は、資金と果敢な決断力があれば、経営者から技術者、製造施設まで、たとえアフリカの後進国でも容易に確保できる。だから、薄型テレビや半導体の主要生産国が、10年以内に韓中台からベトナム、インド、インドネシア、ブラジルなどに移る可能性は大いにある。

今、本当の意味での日本の先端産業は優秀な中小製造業にある。小惑星探査機「はやぶさ」や、その打ち上げロケットの重要部品を製造したのは、先端技術を持つ中小企業だ。日本の自動車産業が強いのは、膨大な数の下請け中小企業が支えているからだ。日本を猛追している韓国の現代自動車ですら、日本の中小企業に重要部品を頼っている。以前、テレビ番組でどんな金属でも溶接してしまう老溶接工を取り上げていた。彼を頼って、世界中の大企業が下町の小さな町工場を訪ねて来ていた。そのような他の追従を許さない世界一の職人が各分野にいて日本の先端産業を支えて来た。しかし、日本政府が彼らを守り育てている形跡はまったくない。中には後継者がないまま国内での技術が途絶え、中国などに伝承されて国外流出しているケースすら多い。

今、米国製の精密手術ロボットアーム・ダヴィンチは世界の医療界で大ヒットしている。これがあれば、特殊な技術がない医師でも、難しい腹腔鏡手術や微細な血管縫合が容易にできる。しかし、日本が中小企業の先端技術を統合して同様なものを作れば、ダヴィンチより10倍高精度高機能の手術ロボットができる。

それができないのは日本の医療器具審査官の数がアメリカの10分の1以下で、承認に時間がかかり過ぎるからだ。その現状では、開発済みの医療器具が認証されるころは時代遅れになっている。
多分野に渡って先端技術を熟知し、統合して医療器具を企画できる専門家が殆どいないのも大問題だ。このままでは、日本は宝の持ち腐れを重ねることになる。

事業仕分けで分かったように、官僚は膨大な無駄遣いをしている。それなのに、先端産業を育てる重要部門に生きた予算が行き渡っていない。後発国に日本の先端産業が次々と追い抜かれたのは、自民党政権後半の20年間と一致する。日本産業の低迷を招いたのは、自民党政権と官僚が産業育成より箱もの建設に熱心だったからだ。おかげで、日本のどんな過疎地でも、殆ど利用されない舗装道路が行き渡り、後継者難の漁師町でも港湾施設だけは不必要に立派だ。そうなったのは、箱もの建設は補助金頼りの地方自治体を喜ばせ、政治献金や官僚の天下り先として効率良いシステムだったからだ。今回、菅直人総理は力強い経済を訴えていた。所信表明の通り、箱もの建設より人作りと産業育成に傾注して欲しい。日本を滅ぼすのは、偏向したマスコミと、旧態然とした官僚と、自助努力を放棄して補助金ばかりねだる国民と、それらとのしがらみを断ち切れない政治家たちだと思っている。


Haha_3母は午前4時前後に、決まって私を起こす。
私は午前1時に就寝していたので、睡眠3時間程の毎日が続き、身体を壊してしまった。

それが、今週辺りから、母の睡眠パターンが変わった。夜11時ころから、死んだように眠る。それで私も、睡眠導入剤レンドルミンを飲んで11時に寝ることにした。

午前4時前後に母が私を起こすのは変わらないが、おかげで睡眠時間は5時間に伸びた。昼寝もするので、合わせれば睡眠は6時間になる。これで、何とか体調は回復しそうだ。

写真は桜並木にて。
母が暗い顔をしているのは、頭が正常だからだ。
老いて正常だと、悩みは深くなる。
悩みが深ければ、体調も悪くなり、この日は2メートルしか歩けなかった。
惚けて元気が良いのか、正常で弱るのが良いのか、判断は難しい。

ワールドカップが始まった。現地の占い師によると、優勝はブラジル。日本はカメルーンに2-0で勝利して、勢いに乗って予選通過、だそうだ。いかにも、今日のスポーツ紙1面を飾りそうな占い結果だ。

私はカメルーンに1-0で勝つと予想している。確率による予想で、いくら弱くても、そうそう無得点は続けられるものではない。まぐれかカメルーンのオンゴールで1点入り、1-0で勝つと見た。

Ma_3

Ma_4

Ma_5

|

« 母の惚けと新政権。最近、マスコミ報道を信用しない。10年6月9日 | トップページ | はやぶさ帰還とワールドカップ。日本の奇跡は体力より知力にある。10年6月14日 »