菅直人氏が首相に決まった日、議員たちの顔から品格を思った。10年6月4日
菅直人氏対樽床伸二氏の民主党代表選挙は面白かった。菅直人氏は見慣れた顔だが、樽床伸二氏は始めて見る顔だ。第一印象は浄水器や羽毛布団のセールスマン風。松下政経塾出身にしては、よく言えば庶民的、悪く言えば品がない。代表戦での演説は絶叫調で昔の政治家の印象。滑舌も悪く、今、国民の気持ちを掴むのはちょっと無理。国会中継に警備の制服が写っていたが、あの制服と制帽の方がピッタリ似合いそうだ。
多分、党内では付き合いが良く、人気があるのだろう。直感だが、彼の一番の欠点はいつも笑っているような曖昧な表情だ。彼が表情を硬軟使い分けできるようになれば、トップへの道が開けるはずだ。
政治家の表情は重要だ。信念がある政治家は、必要あらば毅然とする。その点、赤松農水相のヘラヘラ顔は最低だった。あれは、常に権力者に取り入って来た顔だ。子供の頃は父親や先生に、政界に入ってからはボスや支援者に、いつもヘラヘラして来た顔だ。だから、重要な時に毅然とした表情ができないのだろう。
一般人にもそのような人は多い。殺人事件や人身事故現場の目撃者で、ニコニコ笑いながら説明する人がいる。彼らが人の不幸を喜んでいる訳では決してない。カメラの向こうの世間を敵に回したくないので、反射的にニコニコしてしまう。
新首相の菅直人氏と鳩山氏との大きな違いは、前者は「イラカン」のあだ名通り喧嘩好き。後者は敵を作りたくない性格で厳しいことが言えず自滅してしまった。
今の日本には、敵を作るのを厭わず、グイグイと突っ走ってくれる政治家が必要だ。菅直人氏の「小沢元幹事長は静かにしてもらいたい。」は選挙対策だと裏読みはせず、素直に期待できると思った。
それにしても、小沢氏の考えが見えない。親中国、公共事業による利益誘導は敬愛する田中角栄氏を踏襲している。しかし、何処か違う。田中角栄氏は野党議員にも好かれたが、小沢氏は極度に敵が多い。賛同できるできないは別にして、もう少し自分の考えを表に出して欲しかった。
小沢派は、菅体制は選挙対策に温存するが、9月の代表戦で倒す、と公言している。難題累積の今、自分たちの権力維持しか考えていないとしたら、国民を逆なでする愚かな考えだ。
今回、表情で強烈なのは石破元防衛大臣だった。インタビューで管体制を批判している時、2分間に1回しかまたたきしなかった。あれは、行ってしまってる顔だ。話していることは正しく分かりやすいのに、あれでは拙い。
蓮舫議員が福島消費者少子化大臣の後がまに決まれば快挙だ。彼女の父親は台湾人で、決まれば日本政界の懐の大きさが国際的に評価されるだろう。右寄り議員の猛反発を買いそうだが、是非に実現して欲しい。
今日も爽やかな夏日。
上写真は、近所のヤマボウシの花。
今年は開花が少し遅れている。
白いハンカチのような花弁は目立つ。
秋になれば、濃いオレンジ色のウロコ模様の実が熟し、熟し柿のようにトロリとして甘い。
下写真は、東京北社会保険病院下の公園にて。
母は川向こうの生協浮間診療所での定期受診の後、東京北社会保険病院の車椅子用トイレを使わせた。
その帰り、公園に抜けた。
夜はワールドカップの最終強化試合、コートジボワール戦をのんびり見ていた。このところ、ずーっと日本の負け試合ばかりだ。今回も2-0で負けた。これで、南ア本戦でのカメルーン戦で勝つ確率は高くなった。
もし、勝っていたら期待に押しつぶされ、対カメルーン戦では負けるだろう。自虐的だが、スポーツで負け続けるのは難しい。日本が弱くても、対戦相手が自滅することは大いにある。
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