母の惚けと新政権。最近、マスコミ報道を信用しない。10年6月9日
菅体制人気の急上昇の陰で、辞任した鳩山首相の総括を時折目にする。国内のマスコミや評論家たちの鳩山評価は相変わらず低いが、海外では彼の理想主義は意外に好感を持たれている。米報道には、普天間移設に対する米国防省のごり押しが彼を退陣に追い込んだ、との反省すらある。今こそ、「ルーピー鳩山には何も期待しない」との国防省発表の品のない米報道を、囃し立てていた国内のマスコミ人たちは恥じるべきだ。
鳩山体制下、マニフェストの8割以上は達成しつつあった、との調査結果がある。しかし、日本のマスコミは、達成できない残りをことさらに突出させていびり抜き、退陣に追い込んでしまった。マスコミ報道を信用するなとは言わないが、今は常に疑ってかかるべきだ。
菅直人内閣成立直後の街頭インタビューで、「顔が代わったとしても、日本は何も変わらない。」の受け答えがあちこちの局で流されていた。しかし、政権が代わってもすぐに変化しないのは先進国の常だ。その辺りにも偏向を感じる。
自民党は景気低迷から脱出させようと20年間頑張ったが失敗した。それほどに困難なことを、民主政権が僅か8ヶ月で成果を出せるはずがない。マスコミも評論家も世論もあまりにも性急に結果を求め過ぎる。その性急さが短期間に首相の首がすげ代わる原因かもしれない。
マスコミが常に利用する世論とは何なのだろうか。これほどいい加減に都合良く使われている言葉はない。
普天間県外移設を阻んだのは鳩山首相ではなく、マスコミと評論家と国民たちだ。
自民党は何かにつけて辺野古移設を成立させていたのにぶち壊した、と鳩山首相をこき下ろして来たが、実際は杭一本立ていない。あと20年間、自民党政権が続いたとしても、移設工事が始まれば猛烈な反対運動が起きて移設はできない。鳩山首相が見誤ったのは、国民の身勝手さと、それを狡猾に利用したマスコミだ。
写真は東京北社会保険病院下。
この母を見ると、大抵の人は元気でまともだと思うだろう。
しかし、現実は違う。午後から母は惚け始め、深夜になると幻覚が見え始める。
昨夜午前3時、母は朝が来たと思い込み私を起こした。
午前4時、一緒に寝ていた人形がなくなったから探してくれと起こした。
午前5時、死んだ長兄が来ているから、何か食べさせてくれ、と起こした。
おかげで、早朝に母と口論してしまった。母は気が強いので、強く言ってもへこたれない。繰り返し説明している内に、母は幻覚に気づいてくれたが、その後が悪かった。
「自分は生きている価値がない、これから死ぬから起こさないでくれ。」
母はベットから起きようとしない。無理に起こそうとすると、大きな声で抵抗した。
「この元気で、死ぬ訳がないだろう。」と言っても通用しない。結局、優しく説得して起きてもらい、朝食までこぎつけた。
朝食後は散歩へ連れ出した。
母の頭を正常化するには外へ連れ出すのが有効。
「お子さんは、いらっしゃいますか。」
母は車椅子を押している私をヘルパーと勘違いしていた。
「自分の息子が分からないの。」
何度も聞くと、やっと、私だと気づいた。それから道々、頭のリハビリに生んだ兄姉たちの名前を言わせてみた。しかし、どうしてか姉たちの名が抜けた。
東京北社会保険病院下の公園で母を歩かせた。先日の頭がしっかりしていた時は2メートルしか歩けなかったのに、今日は8メートル歩いた。どうやら、ボケが身体が弱っていることを忘れさせたようだ。そんな母を見ていると、ボケ老人が徘徊する訳が何となく分かる。
このところの睡眠不足とストレスで、心身共にボロボロだ。これでは血糖値が上昇しているだろうと、昼食後1時間に測ると192mg/mlで危険域だ。更に200mg/mlを越える気配を感じ、慌てて外へ出て、30分走って帰った。
2時間後、再度測り直すと85mg/mlと正常値に戻っていて安堵した。
下写真。散歩の帰り、都営桐ヶ丘団地を抜けた。
このように、路傍に自由に生い茂っている野の花が好きだ。
しかし、一般的には、乱雑で荒れ果てていると受け取られる。
だから、すぐに刈り取られる。
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