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2010年10月31日 (日)

無縁社会は、ささやかな親切とおせっかいで解決される。10年10月31日

昨夜、NHKで無縁社会をやっていた。
取材されていた独居老人たちは、気分が滅入るほど私の境遇に似ていた。
いやむしろ私より、はるかに生活は安定し、繋がりが断たれているだけで妻子がいる人も多かった。
もしかすると、めぐまれていたからこそ悲劇を招いてしまったのかもしれない。

私は貧乏絵描きで否婚。決して非婚ではない。若い頃から少なくとも5人の女性から結婚を迫られて断っている。積極的に結婚したければ、更にチャンスがあった。だから確信犯の否婚と思っている。

迫った女性の中には、全国納税者番付に入る社長令嬢もいた。断った理由は、親の会社の手伝いをするのが条件だったからだ。もし引き受けていたら、今頃は老後の心配のない豊かな生活をしていたはずだ。しかし、絵描きにはなれず、母は97歳までは長生きできずに介護施設で寂しく死んだはずだ。
だから、自ら選んでしまった人生に対し、何が起きようと後悔はしない。どのような悲惨な老後でも、潔く受け入れようと思っている。

孤独死が社会問題になっているがそれは人間世界だけのことだ。自然界の動物たちは総て孤独死する。バカバカしい言い方だが、自然界では孤独死や独居老人は"社会問題"にならない。動物たちは孤独死を当然のこととして淡々と受け入れている。

独居の悲惨さは覚悟しているかいないかで大きく違って来る。結婚をし子供ができ、定年まで勤め上げ、孤独とは無縁と思っていたのに、いつの間にかそうなってしまったことが悲劇なのだ。

とは言え、親の介護や弟妹のために一生懸命頑張っていたら独居老人になってしまった気の毒なケースもある。かく言う私も37年間、両親と祖母の扶養と介護を続けた。
真面目に働いていたのに、社会状勢の変化で孤独と貧乏へ追いやられる人もいる。
私が25年間続けていた彫金職も、次々と仕事が海外に奪われ同業者の殆どが転職を余儀なくされた。幸い私は絵描きに転職できたが、社会状勢の変化で追いやられた点では同じだ。
私との類似点はそれだけでない。多くの独居老人ように病苦に追い打ちをかけらている。

孤独な独居老人が公的福祉に頼るには限界があるが、地縁血縁の復活なら容易だ。これなら、大きな予算は必要なく、少なくとも心の平安は得られる。
それに対して出演者の若い解説者が反論していた。
「地縁血縁の復活は良くない。それには結婚や職業への口出しなどの弊害が伴う。」
地縁血縁を否定する者は、皆同じようなことを言うが、ちょっと考えが浅い。プライバシーや自由な生き方を残したまま、地縁血縁を復活させるのは可能なはずだ。

私は、まず親切とおせっかいを始めることが大切だと思っている。
今日も、エレベーターのドアが閉まりかけると、遅れてやって来る老人が見えた。すぐにドアを開け手招くと、嬉しそうに乗り込んで来た。
「すっきりしない天気ですね。」
老人は話しかけた。それから少し言葉を交わし、先に老人は挨拶して下りて行った。

親切やおせっかいは、その程度からなら誰にでも始められる。
中には親切にしても無視して、むっつりと下りて行く者もいるが、それを理由に親切を止めてはならない。始めから、不愉快な人が一定割合いると覚悟して親切にすべきだ。そのような些細なことから地縁血縁は自然に復活し、世の中は住みやすくなる。

先日の台風前の夕暮れ

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今日は台風一過の好天を期待したが、朝からどんよりとして時折小雨が落ちた。
明日も、同じような天気のようだ。

Garasu_2KarinSusukiKutu_2写真1。
硝子工場の煙り。煤塵は完全に除去されているので水蒸気の煙りだ。

写真2。
緑道公園の熟し始めたカリン。
去年は豊作で20個ほど拾ってカリンジャムを作り母の咳止めにした。この木の実は殊に薬効が強く、母の深夜の咳き込みは和らげられ随分助けられた。 
今年、この木は不作で、実っているのは全部で5個だけだ。

写真3。
東京北社会保険病院庭のススキ。今年はススキの穂が遅れている。

写真4。
登山靴を買った。
と言っても登山を始める訳ではない。
昨日の大雨の散歩時、運動靴で出たら中までズブズブに濡れてしまったからだ。

始め雨靴を検討したが、汎用性のある登山靴に決めた。
登山靴を買うのは40年ぶりだ。昔の登山靴と比べるとかなり軽量で値段も割安だ。ただ昔と違い、底の張り替えや修理ができない使い捨タイプばかりだった。

昔は足形やサイズに合わせて注文し、手作りで作ってもらった。最初に手に入れたのは16歳で、電気器具店の倉庫で商品整理のアルバイトをして得た4000円で注文した。今の貨幣価値で3万程だ。きちんと手入れすれば、底を張替え10年以上は使えた。だから、履き古した靴でも質入れができた。
上京してから近所に登山靴職人がいたが、今はどうやって生計を立てているのだろうか。

登山は鼠径ヘルニアの手術をしたら始めようと思っている。
それまでは、郊外の散歩か、雨靴替わりに使う。

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