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2010年11月23日 (火)

ささやかな悲しみが、普段見逃している幸せを気づかせてくれる。10年11月23日

昨夜の雨で濡れた紅葉が一段と鮮やかになった。
毎日、枯れ葉の積もった道を選んで散歩している。日溜まりの乾いた葉を踏むと精油の芳香が漂う。ことに、桜の枯れ葉の爽やかな香りは素晴らしい。

下写真は赤羽台の旧家。以前は大八車の木製車輪が壁に下げてあった。まだ、床下や天井裏に青大将が住み着いていそうだ。

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先週入院する時、電子辞書とロラン・バルトの「喪の日記」を持って行った。
電子辞書の植物図鑑のカラー写真は時間潰しに最適だった。メモ書きを並べた形式の「喪の日記」はベットで読むには疲れず重宝した。

首の寝違いが治ってから、知人の作品展オープニングが続く。連日、介護生活中の不義理を埋めるように銀座界隈へ出かけている。

飲むとサービスしてしまう性格で、バカ騒ぎをしては自己嫌悪に陥ってしまう。ブログでイメージされる私と、飲んで喋っている私は落差が大きいらしい。だから、飲んだら人前では喋るなと知人たちに釘を刺されている。

鼠径ヘルニアの手術をしてからワインが美味くなった。体内にあるポリプロピレンのメッシュの影響でもないだろうが、人の生理は変なものだ。

先日姉が来た。
「早いね、死んでから5ヶ月も過ぎた。」
ちょっと嘆いて、そそくさと帰って行った。母が元気な頃、姉は何か良いことがあると訪ねて来て、母に話して満足して帰っていた。二人が楽しそうに会話していた声が今も耳に残っている。姉は何も言わないが、話しを聞いてくれる相手がいなくなり張り合いがなくなったようだ。心から耳を傾けてくれる親は他では替えられない。

いつも風が吹いているように、かすかな悲しみがある。悲しみは、普段なら忘れてしまいそうなささやかな幸せを気づかせてくれる。買い物帰りの家族連れや、元気に遊んでいる子供たちを眺めていると、熱いものが胸に込み上げて来る。

今日の散歩の時、エレベーターホールへ行くと14階から下りて行く所だった。駆け寄ってボタンを押すには間に合いそうにないので諦めると、空のエレベーターが停止してドアが開いた。もしかすると、母の魂がボタンを押してくれたのかもしれない。
そのようなささやかな出来事が気持ちを温めてくれる。

Rui_2御諏訪神社上で久しぶりにルイちゃんに会った。
カメラをかまえ、小さく声をかけると振り返り、嬉しそうに駆け寄って柵に前足をかけ、カメラを舐めようとした。

子犬の頃からよく知っていて、私を飼い主の一人だと思っている。とても優しい子で、母が死ぬ前の具合が悪い頃、いつも心配そうに母を見つめていた。

英エコノミスト最新号で日本特集を組んでいた。タイトルは「日本の重荷」。概要を読んだだけだが、日本は高齢化と少子化のため衰退して行く一方だとあった。特集では、英国も対策を誤ると日本のような危機を招くと警告していた。

日本の衰退は、欧米韓国のマスコミが大好きなテーマだ。
もし、科学技術が停滞して、政治家と官僚が今のまま無能だったら、確かに日本の未来は暗い。しかし、解決策は人口増しかないと思い込んでいる英エコノミスト編集は旧態然として愚かだ。すでに世界人口は許容範囲を越えている。それを更に増やして行ったら、自然破壊、公害、食糧難と地球は破滅へ一直線に向かうことになる。

人は贅沢に暮らす必要はなく、ほどほどに生活できて十分な医療が受けられればそれで十分だ。人口増は自然とのバランスを破壊する。今の日本に必要なのは人口増ではなく、有能な政治家と官僚と科学技術だ。後者の日本の科学技術は多彩で間違いなく未来を切り開いてくれるはずだ。期待できるのは省エネと安いエネルギー源だ。たとえば、保管に苦慮している放射性廃棄物を逆に利用できる技術が将来は生まれるだろう。大量の廃棄物を濃縮し、それから発生する熱をエネルギー源にして破棄と利用の一挙両得を実現することは不可能ではない。

日本が隠れたエネルギー資源大国であることを英エコノミストは知らないようだ。日本の排他的経済水域は世界6位の広さで、海底には膨大な天然ガスと鉱物が手つかずに眠っている。それらは近い将来利用可能になるだろう。だからこそ、周辺の韓中ロシアは日本の権益を手中にしようと必死になっている。

科学技術は思いもよらないことを生み出す。ダメなことばかり考えず、夢を描くだけで未来は切り開かれる。7年かけて小惑星イトカワの破片を持ち帰ったハヤブサの偉業は夢が開く序曲だと信じている。

最近、内外の経済アナリストが近視眼的になっているのが気になる。中国経済は絶賛されているが、内部に溜まって行く矛盾は、経済を破壊するほどの負のエネルギーを秘めている。輸出が絶好調の韓国経済も、やがて韓国政府の為替介入は不可能になり、日本が円高に苦しでいるようにウォン高に晒されることになる。
盛者必衰は歴史の必然。今の日本には、上り下りに惑わされない地に足の着いた幸せ観が必要ようだ。

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