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2010年11月 8日 (月)

NHKスペシャル、本当は怖くない862兆円の借金。10年11月7日

NHKスペシャル「862兆円 借金はこうして膨らんだ」を見た。携わった官僚の証言を元に、国の借金が膨らむ過程を分かりやすく丹念に追った番組だった。しかし、今一つ心に響いて来ない。警告するのは正論だが真実を隠したままでは説得力がない。それが心に響いて来ない最大の理由だ。

真実とは、現状では日本国家はまったく破綻の恐れがないことだ。
それは862兆円の借金の本質を考えたらすぐに分かる。この膨大な借金の債権者の大部分は国と一蓮托生の日銀と民間金融機関で、当然ながら返済を強要されることはない。担保がなく取り立てがなければ借金なしと同じだ。
借金の実体は、862兆円分の金塊でも、石油でも、食料でも、レアアースでもなく、国によって精緻に刷られた、ただの紙切れだ。紙切れである以上、危機的状況になったらいくらでも増札して返済できる。更に重要なのは、債務は外国に負ったものではなく国内で調達したものだ。だからこそ円は国際的に信用され円高を招いている。その点、破綻したギリシャの国債とはまったく違う。ちなみに米国が長年、巨額貿易赤字を続けているのに豊かなのは、国際的に信用されたドルを発行できるからだ。その点で日本の赤字国債は似ている。

番組も一般人も、赤字国債を家庭の借金と同一視していたが、まったく別ものだ。国民一人あたり数百万の借金と言っていたが、だれも取り立てを受けていない。例えれば、被介護の親が介護する子供から借金しているようなものだ。子供は寝たっきりの親から取り立てたりはしない。しかも、子供がいくらでもお札を印刷できるとしたら問題の起きようがない。

問題は、何故今になって警告を発したかだ。国民の欲望は際限がなく、もし国が赤字国債を発行し続け、求められるままに社会保障やインフラに予算をつぎ込んでいたら、ハイパーインフレが起きて破綻する、と心配する者がいるからだ。
しかし、我々は世界一心配性の国民だ。今程度でそのような破綻は起きそうにない。ただし、自制心と節約は必要で、無駄な公共事業や天下り法人による浪費は絶対に止めて欲しい。

今必要なのは、デフレと円高を阻止できるデリケートで大胆な通貨感覚を備えた財務官僚だ。保身ばかりの官界からではなく、投機感覚に優れた民間人を抜擢し、強い円で海外の優良な資源や企業を買いまくれば円安に誘導できる。

これは財務省辺りの後押しで作った番組だろう。その意図は増税への前ふりなのかもしれない。
今は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加の方が遥かに重要だ。赤字国債の解決に一番有効なのは産業の活性化だ。TPPの行方よっては日本の生き残りに大きな影響を及ぼす。

食料自給も輸出産業の維持も共に捨てられない。すでに農業従事者の平均年齢は70歳近く農業は崩壊寸前だ。一刻も早く農地法を変え、合理的な大規模農家育成を押し進めないと深刻な事態を招く。従来型の補助金垂れ流しでは食料自給の未来は暗い。
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Tori1_2Tori2_2Tori3今日は浅草鷲神社で一の酉。
誘った浜田氏と都電王子駅で待ち合わせした。

誘った時、都電に初めて乗る浜田氏は、都電王子駅は何処にあるかと聞いていた。都電はバスの乗り降りと同じ方式で、JRのような駅はないと説明した。

荒川区役所前乗り場辺りで、正面にスカイツリーが見えた。
展望台が完成した頃、母は死んだ。更に伸びた高さに時間の経過をしみじみと感じた。

鷲神社への道は日曜と好天が重なり大変な混みようだった。
参拝まで30分ほど待たされた。
浜田氏は子供みたいに、待ち時間の長さに文句を言っていた。

規制が効いていて、境内に入るとさほど混雑は感じなかった。酉の市は40年以上通っている。回りの風景はすっかり変わってしまった。昔は今より参詣客は少なく鄙びた江戸情緒が残っていた。

出店は食い物屋ばかりで、つまらなくなった。昔は子供騙しの得体のしれない店があって、香具師の寅さんのような口上が楽しかった。地元の子供も多く、今より祭りの雰囲気が濃かった。

以前は帰りに、母への土産に舟和の芋ようかんと切り山椒を必ず買った。
夜遅く帰っても母は必ず目を覚まし、「楽しかった。明日、食べるのが楽しみ。」と言っていた。そんなことを走馬灯のように思い出した。

帰りは浅草の観音様へ出た。ひさご通りから花屋敷に出ると、観音様の大きな屋根が見えた。先日までの修復が終わり、朱塗りに金箔が夕空に美しかった。

お詣りを済ませ浜田氏がおみくじを引くと小吉だった。上る余地のある小吉は大吉より良い。私は8月に3連続凶を引いていたので羨ましかった。浜田氏の隣で引いた小さな女の子は凶だった。女の子は凶の意味が分からないようで、嬉しそうに母親に見せていた。

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写真は浅草寺の五重塔。

帰り、浜田氏を赤羽に誘った。ウナギの「まるます家」は満席で諦め、新しく出来た店に入った。
誘ったのに飲み代は浜田氏が支払ってくれた。感謝。

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