東京フォーラム前のフランス、ストラスブールから招いたマルシェ・ド・ノエルは期待はずれだった。10年12月11日
枯れ葉の舞う散歩道は心に染み入る。
暦の上では冬だが東京は晩秋の趣で、物思う秋がぴったりだ。
写真では夕暮れに見えるがまだ4時前。20日の冬至まで日は短くなる一方だ。東京北社会保険病院下の公園に、珍しく小学生たちが遊んでいた。手作りクリスマスリースに加えようと松ぼっくりを3個拾った。
六本木でクリスマスパーティー。途中で抜け出して銀座での知人の作品展オープニングに合流する予定。今月は2日に1度人に会っている。少々人疲れがしていて、できることなら家で一人でいたい。
赤羽駅高架下のアルカードにいつものように唄うサンタが置かれた。以前は周りにクリスマスツリーが飾られ華やかだったが、今年は何もなくガランとして寂しい。親子連れが一組、ポツンと歌と踊りに見入っていた。
去年まで、サンタの傍らを通ると母は必ずボタンを押して喜んでいた。
この笑顔の母の写真は大好きだ。
その頃と比べると、今のサンタの衣服は色褪せ、胸の金ボタンも一つ取れたままだ。心なしか、サンタの表情も一段と老いたように見えた。
六本木も銀座も早々に辞した。ともに顔見知りは多いが、話しても内容空疎で気分が滅入るばかり。早く帰って熱いシャワーを浴びたい気分だった。
東京フォーラム前の広場で、ストラスブール(フランス)のクリスマス市をやっていた。
人出は大変に多かったが、屋台は少なく「アルザスのマルシェ・ド・ノエルを東京に再現。」の前宣伝に騙された気がした。
オレンジ、ラズベリー、赤スグリのジャムが三層に瓶詰めされているのを2個買った。写真の棚の上の瓶詰め。名店の品とは言え350グラム2800円は少々高い。売り子の若者は日本語が堪能で、フランス人ではないアルバイトかもしれない。
手作りの簡素な玩具でも5,6千円もして、購入を諦める客が多かった。
その中で比較的手頃なのはワインとパンだが、パンは長蛇の列で並ぶ気にならなかった。
どの店も割高なのは、運営側の利益が上乗せされているからかもしれない。
ここでワインとチーズを買うより、ディズニーランドで1日楽しむ方が、ずーっとクリスマス気分は楽しめそうだ。
元よりクリスマスパーティーにもマルシェ・ド・ノエルにも期待していなかったので、期待はずれとは言えない。そのような期待はずれを幾度か繰り返す内に、外出せずに仕事に集中できるようになる。
8時過ぎ、帰宅してご飯を炊いた。おかずは、野菜と生ハムを炒め黒こしょうをかけた。生ハムは以前ブロックで買ったのを冷凍しておいたものだ。そろそろ食べきったが良いので、全部を刻み、炒めた熱い野菜にざっと混ぜて、半生で食べた。とても美味い。
昨夜、浜田氏から電話があり、クリスマスとお正月の過ごし方を話した。
「年末年始は家族持ちの知人たちが、母を亡くして寂しいだろうと誘ってくれる。
でも、本当はありがた迷惑だ。」などと話した。
知人の妻君の下手な手料理を美味しそうにいただいて、「家庭の雰囲気はやっぱり最高。」とか、心にもないお世辞を言うのが辛い。私は自分が作った料理が一番好きで、他所の料理は苦手だ。
などと話すと浜田氏はいたく同感していた。
こんな性格だから、家庭に縁遠いのかもしれない。
今年の暮れは母の喪中欠礼の知らせを出したので、年賀状書きがなくなった。
この勢いで、来年の年賀状が20枚程度に減ったら、さぞやすっきりするだろう。
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