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2011年1月11日 (火)

老人バワーが少子高齢化と不景気を一気に解決する。11年1月11日

今年は年頭から仕事をしている。契約していたレンタルDVDは一時休会した。今のところ遊びの予定はない。

昨夜は仕事をしながら、NHK「ニュースウオッチ9」ジャパンシンドロームをのりこえろ!を聞いていた。副題は、世界が注目“超”少子高齢化 閉塞感・不安の連鎖を日本はどう断ち切る?となっている。目出たい成人の日にしては、実に憂鬱な特集だ。相変わらず、少子高齢化によって日本全体が沈没し悲惨な未来が待ち受けていると、脅され続けている気分だった。

問題提起をしようとしている意図は分かるが、老人の能力を無視している点では旧態然としている。解決策を人口増加を主眼にしていのは非科学的だ。人類生き残りのために人口を永遠に増やして行く他ないとすれば、地球は確実に死の惑星になる。

すでに、アマゾンの熱帯雨林は大規模に焼かれ牧場や大豆畑にされ続けている。すでに各種食品の値上げが進行している。今は円高で切実ではないが、数年後には確実に家計を直撃する。中国、インド、ブラジルなどの、肉、穀類の需要は暴走し、このままでは遠からず地球上から自然は消滅する。

本当に深刻なのは少子高齢化ではない。人口爆発の方が遥かに大きな危機的状況をもたらす。むしろ、少子高齢化は地球にとって望ましい状態だ。
問題は少子高齢化ではなく、政府に解決する英知がないことだ。老人は無力で福祉を食いつぶす、の考えは即刻止めるべきだ。今の老人は昔より遥かに元気だ。今の70歳は昔の50歳ほどの元気がある。更に予防医学やアンチエイジングの普及で更に元気な老人を増やすことができる。

その結果、生産年齢の幅を10歳延長できれば、2人の若者と2人の元気な老人が1人の老人を支えることになる。2人の若者が1人の老人を支えなければならない、との統計上の脅しは一気に無意味になる。

38年前、私が育った日南市大堂津近隣の漁師町で、祖母が知人に数ヶ月世話になったことがある。祖母は足が弱っていたが、近所のおばあさんたちが、協力して世話をしてくれた。
突然、私が様子見に訪ねた時、4,5人の年寄りたちが祖母の周りで日長楽しく世話をしながら過ごしていた。しかし、知人に迷惑をかけるのは心苦しく、私は東京へ引き取り母と共同で介護し家で看取った。

母と私の面子は立ったが、祖母自身は親しい年寄りたちと別れ、さぞや寂しかっただろう。漁師町から祖母を東京へ連れて行く時、地元の年寄りたちが泣いて別れを惜しんでいたと母は話していた。

祖母は短期間だから面倒を見てもらえた訳ではない。その地域では、伝統的に弱った老人は元気な老人たちが協力して面倒を看る風習があった。そのような風習は日本各地の漁師町に残っていた。漁師は海難で命を失うことが多く、残された家族のために、そのような相互扶助システムが生まれたのだろう。これは老人の能力を生かした良い例だと思っている。

そのように、老人は無力ではない。若者と同じ作業は無理でも、5,6割に減らせば十分に働ける。
健康な老人は社会復帰して金を稼いでもらう一方、病気や老いで働けなくなった老人たちは福祉の厚い恩恵を堂々と受ける。これからの日本の老人たちは「楽隠居」の言葉を忘れることだ。

しかし、働く老人たちと働かない老人の間に不公平感が残るのは問題だ。解決策は、例えば65歳以上は消費や寄付に使った金は総て所得控除として認める。その結果、死蔵されがちな老人所得が流通し景気浮上に役立ち、福祉施設、病院、研究所などへの寄付も増え、社会は恩恵を受ける。
この所得控除の利点は、中流以下の大部分の老人たちは生活のために全額消費に回すので事実上無税になり、不公平感が生まれないことだ。加えて、消費税税収も増える。

今、ものが売れない原因は、ものを買わない高齢者比率が大きくなったからだ。もし、高齢者たちが貯め込まずにお金を使い始めれば景気はV字回復する。これは少子高齢化と不景気を一気に解決する一石二鳥の方法だと思っている。

少子高齢化のもう一つの問題点は、介護用の優れた技術があっても、政府が実用化を阻んでいることだ。
先日、アザラシ型癒しロボットパロちゃんが海外での介護施設で認知症治療に導入されて効果を上げているとの報道があった。しかし、肝心の日本では不認可のために導入できない。認可が下りないのは医療品の審査官が極めて少なく、審査に年月がかかり過ぎるからだ。

審査官増員はダム一つの建設費用の数百分の1で可能だった。増員の戦略的意味を理解できなかった歴代政府のせいで、今、国内の優れた研究は認可の早い海外の研究所やメーカーへ流出し、日本は膨大な損失を被っている。

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東京北社会保険病院の庭。
この風景を眺めながら、音楽を聴き、お茶飲むのが日課になっている。母が元気な頃も、ここで休んでいた。そのせいか、この場所はとても安らぐ。

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昔描いた絵本「父は空母は大地」に鹿のシーンがあった。
去年、お客さんがその絵を気に入って、同じような鹿の絵の注文が入った。
元絵がある絵は難しい。巧く描くのは簡単だが、どうしても元絵に負けてしまう。去年から何枚も描いた末、正月返上で描き続けて、なんとか完成した。

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