母と死別以来、動物や子供に一段と好かれるようになった。11年1月27日
先日、病院へ急いでいると、道路の向こう側を顔見知りのコーギーが散歩していた。
見つかると厄介なので、人影に隠れて行き過ぎようとしたら、「どうして、知らん顔しているの。」と吠えられてしまった。仕方がない、道を横切って相手していたら遅刻してしまった。
今日は、知らないトイプードルと目が合った。ワンコは立ち上がり尻尾を振り、おいでおいでをしている。飼い主はとても綺麗な人だ。それで、よしよしと相手をしてあげた。
「この子はとても臆病で、知らない人は怖がるんですよ。」
飼い主は目を細めていた。
「きっと、私のことをワンコだと思っているだけですよ。」
謙遜しながら、どうして好かれるのか不思議だった。
母と死別してから、ワンコやニャンコに一段と好かれるようになった。
今日は東京北社会保険病院の庭で、警戒心の強いツグミが近づいて来た。動物たちだけでなく、年寄りや子供たちも好意的だ。孤独が滲み出ていて近寄り難いより嬉しいことだ。
昔、子供や動物たちには死んだ人の魂が見えると聞いたことがある。もしかすると、私の背後に大の動物好きだった母がくっ付いているのかもしれない。私には見えないが、背後の母に動物や子供たちがなついているのかもしれない。
赤羽駅近くの買い物先では、「今日も寒いですね。」と、知らない年寄りが親し気に声をかけてきた。丁寧に受け答えしたが、本当は、老人たちは母と言葉を交わしているのかもしれない。
桐ヶ丘団地の交差点。
正面道路奥左側に桐ヶ丘生協がある。更に2キロ行くと中山道と交差する。左坂上には赤羽台団地。
絵描き仲間から聞いたことだが、貧乏絵描きの集まりがあるらしい。
貧乏はグールプで楽しむものではないので笑ってしまった。多分パロディーで、見かけだけ貧乏の良家の子女の集まりかもしれない。
私は正真正銘の貧乏絵描きで、3ケ月以上、生活が安定したことが殆どない。
明日、絵が売れなかったら母を抱えてホームレスだと、覚悟したことが10回以上ある。
毎回、運の強さで乗り越えて来たが、いつも次はないと覚悟している。
付き合っている殆どは金持ちだ。金持ちに知り合いがいれば絵を買ってくれるだろう、と思われているがそれは期待しないし、絵を買ってくれと頼んだこともない。だから、貧乏絵描きの私と付き合ってくれるのだろう。
貧乏は伝染病みたいなもので、貧乏人の集まりは終末期病棟にやや似ている。
終末期病棟では、死を覚悟し粛々と受け入れようと励まし合う。しかし、死の覚悟には敬意を払うが、貧乏に対しては微妙だ。
貧乏同士付き合っていると、必死になって抜け出ようとする意欲が削がれてしまう。その上、仕事が生温くなり、ますます貧乏のど壷にはまってしまう。対して、金持ちと付き合っていると刺激され、現状から抜け出ようと努力し、仕事は切磋琢磨される。
緑道公園のスズカケ。
山茶花。
クロガネモチの実。
緑道公園のキジバト。
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