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2011年2月 2日 (水)

新燃岳爆発前に辞職した東国原元知事は運が強い。11年2月1日

厳しい寒さはようやく峠を越えた。今年の冬は寒さも積雪量も記録尽くめだった。
そして新燃岳の300年ぶりの大爆発。私が中学生の時、小爆発が起きている。それまで休火山と思われていたので、新聞で大きく取り上げられた。難しい新燃岳-しんもえだけ-の読みはその時に覚えた。

小爆発後の三年後、新燃岳を経て霧島連山を縦走をした。その時、ミヤマキリシマはさほど被害は受けていなかった。比べて今回は、小型トラックほどの噴石を吹き飛ばすほどの大爆発だ。自然破壊は凄まじく、回復には長期間かかりそうだ。

昨夜、日南市大堂津小学校の同窓生から電話があった。
日南地方も降灰被害を受けているようだ。300年前の大爆発の時のように長期化するようなら、観光も野菜も大被害を被る。すでにプロ野球やサッカーのキャンプも影響を受けているようだ。

昔の宮崎は大事件が殆どない眠ったような県だった。
それが去年の口蹄疫から今年の鳥インフルエンザと災難続きだ。先日、辞職した東国原元知事は運が強い。もし、知事を続けていたら、今頃は対応に忙殺され、命を削っていただろう。

電話の中で、同窓生の父上が101歳で亡くなったと聞いた。この地は長命の方が多く、同窓生の母親も100歳を越えて健在だ。空気がきれいで、人情豊かで、新鮮な魚介類と野菜が豊富だからかもしれない。

故人の姿は微かに記憶している。もし、母が生きていれば覚えていて、色々話してくれたはずだ。こんな時、過去を共有する母を失った寂しさを覚える。
電話の後、私が少し関わった新刊本を大堂津に送ることにした。
今日、レターパック500に入れて郵便局へ持って行くと、通常なら翌日配達だが新燃岳爆発で空路が混乱し遅れそうだと言われた。

寒さが一段落しそうなので炬燵を片付けた。
しまう前に点検していると、ヒーター継ぎ目のアスベストが一部欠け落ちていた。炬燵は46年前、始めてアパートを借りた時、最新式の赤外線炬燵を4500円で買った。今の炬燵と比べ小ぶりで、一人暮らしに重宝している。
アスベストの危険性は当時から知っていたので、粉末が飛び散らないように、水溶きした糊をしっかり塗り込んでおいた。それでも少し欠けて、ごく微量のアスベスト粉末が散ってしまったようだ。しかし、今吸っても、肺ガンや中皮腫が発症するのは100歳過ぎだ。それまでは到底生きられないので心配はしていない。

昨夜のNHK「プロフェッショナル仕事の流儀、"絆"を、最高のメスに"伊達洋至"」で、肺ガン手術の名医伊達洋至氏を取り上げていた。
番組中に私と同年齢の手術不能の肺ガン患者がいた。彼は肺機能に問題を抱えていて通常の片肺摘出手術では命取りになる。名医は見事に左肺上部の患部だけを摘出して肺機能を残したまま手術を成功させた。

その患者には優しい妻子がいて、私と比べ生活は豊かだった。
しかし、私は体に問題は多いが朝夕走ることができる。買い物に10キロ歩くがほとんど疲れない。それらの体力を思うと、上記の方と比べ圧倒的に幸せかもしれない。

年齢に応じた自然な健康は幸せの重要な要素だ。その意味で、年相応に健康で、さほどやつれることなく死んだ母は幸せだった。

昔、悪魔に若さを売って大金を手にする若者の物語を読んだ。若者は大金を手にしたが、白髪で腰が曲がり、人生を楽しむことができないまま、死の床に伏してしまった。
物語の若者は自分の意思で健康を売って不幸になった。しかし、肝炎やエイズに感染させられた人たちは、高額保証金をもらっても残酷だ。お金は大切だが、それで幸せを買える訳ではない。

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御諏訪神社上の坂道。上って行った右手に東京北社会保険病院の正門がある。

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午後の桜並木。暗いがまだ4時前。
緩やかに上り切った左手に御諏訪神社がある。

Suzu_2UmeM_0_2東京北社会保険病院の庭を散歩していると、白梅にスズメがたくさんとまっていた。
「可愛いですね。」
産科にかかっているらしい妊婦が話しかけた。
「梅の花の蜜を飲んでいるのかもしれません。」
答えると、彼女は笑顔でいつまでも見上げていた。
その姿はまぶしいくらい幸せそうだった。東京北社会保険病院の産科は医師が多く、大変充実している。

大堂津に送った若者へ向けたメッセージの本。
各界からの99人がそれぞれのメッセージを書いた。

私は53番目のメッセージ。
一人2頁で、右頁は自由にとの注文。

私は2009年に描いたマンガを入れた。
真面目な絵より、マンガの方がメッセージ性があると確信してのことだ。
本は間もなく店頭に並ぶ。

かんき出版 1300円+税


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