春一番が吹いた日に、古い知人の訃報を聞いた。11年2月25日
春一番の中を上野歯科医院へ出かけた。
今日でメンテナンスは終わる。イベントの終わりには侘しさを感じるが治療は違う。何となく晴れ晴れした気持ちになる。
今日は残っていた歯石クリーニング。
超音波をあてられるとチリチリと痛むが、きれいになると思うと心地良くて、いつの間にか眠ってしまった。最近、朝方まで介護日記をまとめているので、寝不足のようだ。次は初夏の頃にメンテナンスへ行く。
出がけの空。遠く大宮方面。
風が暖かくて春のようだ。
久しぶりに赤羽自然観察公園へ行ったが、相変わらず手入れのし過ぎで野趣がなくなっていた。
公園の暖かい斜面に、土筆が沢山出ていたが、どれも、頭半分が壊れて黒くなっていた。
草刈りボランティアが、ひっきりなしに熊手で地面を引っ掻くので、頭が折られたようだ。なぜ、そこまで手入れをするのか皆目理解できない。これでは自然は回復しない。
公園には桑が沢山自生していたが、総て除去された。初夏の頃、濃紫に熟した実を楽しみにしていた人は多かったが、今年の夏は失望するだろう。
除去の理由は、本来の日本の山野と里山回復のためだ。しかし、日本在来種のコウゾや梅花ウツギまで刈り取っている。冬の間も生きている二年草や、三つ葉アケビや山ブドウなどのツタ植物は草刈り機を入れられたために壊滅した。
ボランティアたちは自然の多様な植生の意味を理解していない。さらに、今流行の里山回復の名目のもと、徹底的な草刈りは加速され、赤羽自然観察公園の名称の意味を失うまでに荒廃してしまった。
左写真辺りには草刈り機が入ったために、群生していたニガイチゴは壊滅し、土が剥き出しになっている。
ニガイチゴは名前と違い、甘く美味しい。
母を連れて来ていた頃は、二三粒摘んで野生の味を楽しんでいた。
赤羽自然観察公園にいると、喪失感が増すばかりなので、すぐに逃げ出した。
この公園は、私には安らぎの場所ではなくなった。
緑道公園には菜の花が咲いていた。
この花を見ると春が来たとホッとする。
桜広場の莟はまだ堅く小さかった。
クヌギは冬の間も枯れ葉をまとっている。
小さな芽は枯れ葉におおわれて、冬の寒さから守られている。
来月になると、クヌギは一斉に枯れ葉を散らして新芽が淡く芽吹く。
緑道公園を歩いていると、八百屋さんに会った。
赤羽台団地で八百屋さんをしていたが、四五年前に店を閉めた。
母と私は40年近い付き合いだった。
二人でベンチに腰かけた。
奥さんのことを聞くと、去年10月に死んだと言った。
手足にリュウマチが起きているのは知っていたが、顔色も良く、死ぬとは到底思えなかった。
ビックリして聞くと、手遅れの大腸がんで、1年近く入院した後亡くなっていた。
私も母が死んだことを伝えた。
「年取ると、見送るばっかりで、寂しいね。」
八百屋さんはしんみりと話した。
彼自身、4年前に心臓の手術をしている。子供はなくて、二人で支え合って暮らして来たので、人一倍に辛いだろう。
八百屋さんは人と話すことが減ったから、会えて良かったと言った。
私もそうだと言うと、ちょとしんみりした話しになった。長く話していると辛くなるので、早々に別れた。
訃報を聞いて一番残念がるのは母だろう。しかし、その母も逝ってしまい、この話題が通じる相手は身近からいなくなった。
夕暮れ、新河岸川沿いを走っていて、今日も釜型UFOを見つけた。
宇宙語を話すUFO研究家の知人は、写真を見てオカマ星から来た偵察UFOだと断言していた。
知人の情報では、クレーンが立つマンション建設現場は偽装で、本当は密かに地球防衛軍基地を建設しているらしい。それで、新河岸川沿いでの遭遇が多いのだそうだ。
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