後ろへ戻ろうとすると、転んでしまう。11年3月14日
15日が青色申告提出期限。その前に提出しようと、14日、計画停電の中外出した。
埼京線は全面運休しているが王子へ行く京浜東北線は運行していた。
赤羽駅に着くと5分待ちで蒲田行きが到着した。写真の電車は下り赤羽止まりの回送車。
大混雑を予想したが遠方の乗客を乗せないので楽に座れた。
王子駅近くの、区立複合施設「北とぴあ」に王子税務署が出張して受け付けてくれるはずだが、「北とぴあ」は休館。区役所職員は電気がないと働けないようだ。
仕方がないので王子税務署まで歩いた。
税務署は30分待ちの長蛇の列。
ようやく提出して、次の予定、本郷の出版社で介護日記出版打ち合わせへ向かう。
既に254冊の先行予約を受けた。
王子駅への途中、ネコが寝ていた。撫でても逃げず気持ち良さそうにゴロンゴロンしていた。財産も、年金も、社会保障もないのに、こののんびりした姿は眺めているだけでホッとする。
前途多難な介護日記の出版。津波の惨状。福島の原発事故。憂鬱なことばかりの中、ネコが羨ましくなった。
秋葉原へはいつもの時間で到着した。しかし、中央線が遅れていて30分以上の待ち。出版社のある本郷へ歩いて行こうと思ったが予定時間がかなり余りそうなのでホームで待った。
結局、出版社には予定の3時より30分早く着いてしまった。社長と焼き鳥屋で飲みながら、原稿の改善点を話した。変更は小さく、難しい作業ではない。心強いのは原稿の評価が高いことだ。
7時半、店が混み始めたのと、帰りの足が心配なので、早めに切り上げた。
社長とお茶の水駅まで歩いて別れた。5分待ちで中央線の東京行き到着。神田で京浜東北線に乗り換え赤羽下車。イトーヨーカ堂で食材を買って9時前に帰宅した。
帰宅して食事。ストレスが溜まっているので食後血糖値が制限を大きく上回った。疲れていたが放ってはおけないので、近所を20分ほど走って帰った。それで何とか血糖値は制限内に収まった。私の体も福島原発なみにリスキーに調整を続けないとメルトダウンしそうだ。
それにしても、東電の原発関係の発表は奥歯にモノが挟まっている感じだ。このような事故の場合は、作業の実況中継するくらいオープンしないと、国民はストレスが溜まる。専門家がややこしく解説しているが、この事故の大要は実にシンプルで、要は圧力を下げで注水して、炉心の温度を下げれば安定する。
今、現場で命がけで作業している人たちのことを思うと非難めいたことは言いたくない。しかし、東京本社の危機感のない我が身大切の官僚体質は腹立たしく、極めて違和感を感じる。東電社長は現場へ出向いて危機的状況を共有すべきだ。
それにしても、暗いニュースばかりだ。光が見えない。昨日今日と、ニュースに目を通す気が失せた。テレビを点ければ暗くなるばかりだ。しかし、それでもチェックせずにはおられない。
津波の惨状に原発事故には心が痛む。加えて仕事は前へ進まないし、金は減って行くばかりだ。
こんな時は元気な頃、95歳の母の動画を見ている。これは父違いの弘兄へ送るために撮った。昔のデジカメで画質は粗い。母は去年の7月1日、97歳寸前で死んだ。
「後ずさりするとひっくり返るよ。」
動画の最期で喋っているこの言葉は、前に進まないと失敗する、との母からのメッセージだと思っている。どのような結果が待っていようと困難を恐れず、前へ前へ進む他ない。
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