原発事故に関する海外のヒステリックな報道には惑わされてはならない。11年4月1日
暖かくなってから、夕暮れに新河岸川河畔を走っていると、冬眠から目覚めたコウモリたちが虫を求めて飛んでいるのに出会う。昭和30年代は東京の街中でも普通に見られた光景だったが、古い家が建て変わるにつれ見かけなくなった。直ぐ近くを、かすめるように飛んで行くのを見ると、とても懐かしい。
緑道公園の陸橋から眺めた赤羽台の春景色。
ハーバードの経済学教授が大学で「これから日本は貧乏になる。」と講演した。全容は知らないが、対策はなかったようだ。大津波に原発事故と空前の大災害を受けた日本では、幼稚園生でも大学教授が言っていることくらいは言える。何故か、海外の論調はその手の言いっ放しが多くて残念だ。例えれば、がん患者に「あなたはガンで死にます。」と言ってるようなもので、知恵や教養を感じない。経済学の専門家なら、誰でも分かることではなく専門的な処方箋を付けるべきだ。
もし、本当に貧乏になるなら日本は米国債の大量売りをするかもしれない。それは米国の国益にはならない。学者なら日本の貧乏が米国に跳ね返って来ることを予測すべきだ。まさか、日米が運命共同体であることを知らないとは思えないが。
今日、西友に買い物へ行くと、赤羽のスーパーの中では一番節電をしていた。暗いのには最近慣れて来て違和感は感じない。我々が次にすることは節電した上で楽しむことかもしれない。自粛は止めて遊んで消費すれば景気が良くなり、巡り巡って被災民のためになる。殊に、遊園地や観光地の回復は大切だ。過剰な自粛ムードのために、観光業、旅行業での内定取り消しが相次いでいる。その中でパンダ公開は朗報だった。
今日は風評被害を受けた茨城産ピーマンを通常価格の3分の1で買った。無責任で非科学的な風評によつて、農家だけでなく、やがては我々の生活も痛めつけられることになる。私案だが、総ての食品に食品成分表と同じように放射線量を表示し、年齢における影響度を併記するくらいのオープンさがあっても良いかもしれない。今の政府方針だと大雑把過ぎて、絶対安全な作物が大量廃棄処分されている。
山梨の名水の地白州に都内から水汲みへ大挙訪れているのをニュースで見た。
「だって、汚染した水道は怖くて飲めないもの。」
おばあさんが言っていたが、彼女の歳なら水道水でガンになるより、行き帰りの交通事故の確率が100万倍は大きいはずだ。
ちなみに飲み水の規制値は以下のようになっている。
WHO・世界保健機関の1年間飲み続けた場合の飲料水水質ガイドライン。
10ベクレル/リットル 0.1ミリシーベルト/年 これはニューヨーク・ロンドンのフライト1回分の放射線量と同じ。
非常時の日本での大人暫定基準値。
300ベクレル/リットル 2.5ミリシーベルト/年 1年間に浴びる自然放射線量・1回の胸部X線と同じ。
非常時の日本人子供の暫定基準値。
100ベクレル/リットル 1ミリシーベルト/年。
IAEA・国際原子力機関の定めた原子力危機での運用レベル。
3000ベクレル/リットル 100ミリシーベルト/年 腹部CTスキャン1回分の線量と同じ。
私は去年、手術に伴い二回腹部CTスキャンを受けたから、運用レベルの二倍の被爆を受けた。それでもガンはまったく心配していない。
3月下旬、福島県飯舘村路上でIAEAは基準値の2倍にあたる1㎡あたり2000万ベクレルを観測し退避勧告をした。しかし、それはピンポイントの数値で、全体の平均値は基準値内だった。更に当時から水道水は子供の暫定基準値100ベクレル/リットルを下回っていた。線源の一つ放射性ヨウ素は日に日に減衰して行くので、高値を示した場所も今はIAEAの基準値内に収まっているはずだ。
米軍の避難地域は始め80キロ圏だったが、最近、32キロ以内と日本案に近い数字に変更した。それでも、東北地方の作物や海の魚は壊滅して永久に食べられないと危険をあおり立てる運動家やネットがいるのは大変に残念だ。彼らが攻撃したいのは政府だろうが、その結果、最大の被害を受けるのは農漁業と我々である。
彼らは日本政府発表はウソで、海外発表が正しいと言いふらしている。私も各方面からそのようなガセネタを元に忠告され、うんざりしている。現在、日本できちんと線量を調査しているのは政府と地方自治体とIAEAと米軍だけだ。それらの情報は米軍を除いて、現在は誰でも入手できるように改善された。それらを発信源とする海外情報なら正しいが、それ以外はガセネタだと判断すべきだ。
それでも、避難地域内は強制的に避難すべきとの意見が各方面で強い。8年間、母の介護をやった経験では、これはとんでもない無謀なことだ。老人は環境が変わっただけで歩けなくなり、体力が弱って数ヶ月で死に至るケースが多くある。これでは本末転倒で、放射線による被害より避難の方が1万倍は死のリスクが大きい。どうしても避難したくない老人がいたら家に留めて、食料・医療の援助を厚くすべきだ。
避難地区での現在の被ばく量では、通常時の1万人のガン患者が1万2,3人に増える程度のものだ。その2,3人に入りたくない気分は分かるが、その程度のリスクは生活の各分野にある。愛煙家の知人はガンを恐れながら、タバコを吸い続けている。幹線道路脇の家に住む知人は排気ガスによる肺ガンを恐れながら住み続けている。人の生活は数値だけで判断できるものではない。
赤羽教会と咲き始めた桜。
東京北社会保険病院下のユキヤナギ。
東京北社会保険病院下のキランソウ。
別名は「地獄の釜の蓋」。薬効は鎮咳、去淡、解熱、健胃、下痢止め。
虫にさされには、茎葉をもみつぶして患部に塗る。化膿した腫れ物の「ウミ」を出す作用もある。うるしかぶれには、煎じた液で患部を洗浄。
漢方薬局でも乾燥葉を販売。
子供の頃、知人の親が胃が悪く、一緒に採ってあげた記憶がある。
東京北社会保険病院下のムスカリの花。
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