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2011年5月19日 (木)

原発に新緑の美しさを穢されてしまった。11年5月18日

知人からカツオのたたきが送って来た。ショウガを下ろし、青ネギをたっぷりと刻み、同封のタレでお昼に食べた。とても美味い。すぐに"目に青葉 山ほととぎす 初がつを"が想い浮かんだ。句の作者は山口素堂-1642~1716年。作者の名と、カツオを「かつを」と書くことは今日まで知らなかった。更に調べてみると"目に青葉 山はほととぎす 初がつを"と「は」の一文字が入って字余りになっている。ついでに他の句も調べてみると、絵が想い浮かばない切れ味が悪い句ばかりだった。素堂は芭蕉と親交があったが、この句だけで世に名を残した一発屋のようだ。

当時の本当の初鰹は、将軍に献上されるほどの高級品で、余った品は高級料亭の八百膳や金持ちに今の貨幣価値で1本30万ほどで引き取られたこともあったようだ。当然のことながら素堂には垂涎の品で、憧れを込めて詠んだのだろう。

去年の今頃、散歩中に母が食べたいと言うので初鰹を買った。しかし、体が弱っていた母は半切も食べず、殆どを残してしまった。そんなことを思い出していると、美しいはずの新緑が辛い風景になった。更に、原発に穢された福島の山野を想うと、今年の新緑は心から楽しめない。戦後、日本人がこれほどやりきれない思いに囚われたことはないだろう。

不安ばかりが世間に垂れ流されているが、原発事故は冷却水を浄化しながら循環させる方法で必ず解決する。しかし、浄化には大変なコストがかかる。一説では1リットルの高レベル汚染水の浄化に10〜30万ほど要し、費用総額は数兆円に達するとと言う。ただ日本には主要なフイルターメーカがあるので、大量の需要があればコストは10分の1以下に下がるはずだ。

残念なのは、遠隔操作のロボットの開発を東電が圧力をかけて中止させたことだ。今は欧米製を使っているが、もし世界最高の日本技術で作っていたら、と、ロボットメーカーは悔しがっていた。トップが最悪の事態を想定しないのは日本の伝統のようだ。

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午後、環八の横断歩道から撮った。

近所の路地の真ん中で2メートル近い青大将が日なたボッコをしていた。車にでも挽かれたら可哀想なので、追い立てると慌てて近くの家の縁の下に逃げ込んだ。昔は普通に見かけていたが、最近は滅多に出会わなくなった。
「良く生き残っていたな。がんばれよ。」
逃げて行く後ろ姿に声をかけた。ヘビに出会うとお金が入ると言われている。何か良いことがあるかもしれない。

A_1東京北社会保険病院近くを歩いているとジャスミンの香りがした。香りを辿って行くと狭い路地の壁にツルジャスミンが咲いていた。

床屋さんへ行った。先客がいたので週刊誌を読みながら待った。相変わらず、原発事故のネガティブな記事。逃げようがない大半の国民に、何故絶望的なことばかり言って脅すのか理解に苦しむ。

私はどのような事態になろうと、東京から逃げる気はない。

A_2床屋さんで頭がすっきりすると、気分もさわやかになった。

人影のない公園で自分を撮った。一眼レフなのでどのように撮れているのかよく分からない。手を一杯に伸ばし、2秒のタイマーでシャツターを押した。10枚ほど撮った中で、やっと構図が決まった写真があった。

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