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2011年5月 7日 (土)

ため息をつくたび、幸運は逃げて行く。11年5月8日

津波対策が済むまで、浜岡原発の一時停止が決まった。浜岡原発は福島第一原発同様に廃炉寸前まで老朽化していた。手順が唐突だとの批判はあるが、東電圏内の節電が実行されている今は好機で、福島第一原発事故後のダメージの大きさを思えば決断は正しい。浜岡原発がある静岡県御前崎市では中部電力からの税収減を心配する声が大きいが、県レベルでは歓迎している。節電に関しては、東電圏内のように厳しくはなく実行は容易だ。加えて、今年の夏の猛暑は短く、節電は難しくない気がする。

西暦869年の貞観三陸地震-M 8.3〜8.6は東日本大震災に匹敵した。それから9年後の関東に 相模・武蔵地震-M 7.4が起きた。更に8年後に仁和南海地震-M 8.0〜8.5が起きて、東南海・東海地震が連動し東海から紀伊半島にかけて巨大津波が襲った。地震学会には、今回はその時の状況に似ていて、2,30年の間に大地震が連動する可能性は大きいとの考えがある。以前から、これから30年間に東海、東南海大地震が発生する可能性87%と地震学会は算出して来たが、東日本大震災後では更に発生可能性が高まった。

歴史的に日本は危機をバネにして発達して来た。たとえば敗戦では軍事費を無くして、一気に高度成長ができた。次の石油危機では省エネが進んだ。環境汚染では、低公害車や製造業が発展し国際競争力を身につけた。そして、今回の東日本大震災と少子高齢化。これで、未来型社会を先取りし、未来型社会のためのハイテクが一気に実現される気配だ。

原発は未来エネルギーの中核ではなく過渡的なものだ。まず、省エネ社会が実現され、再生可能な自然エネルギーが主流になる。実験段階だが、発電効率7割の太陽電池ができている。太陽光をエネルギーに今までの10倍以上の効率で石油を生産する藻類を筑波大の渡辺信教授チームが発見している。研究チームの試算では、深さ1m、広さ1ヘクタールのプールで年間1万トンの石油を作りだす。もし東京都の10分の1の面積のプールで培養すれば、日本の石油輸入量を賄える計算になる。土地は休耕田などを利用すれば実現可能だ。今回の大災害をきっかけに、それらの実現時期は早まる気がする。

再生可能ではないが、日本近海にはメタンハイグレードの形で現在の消費量90年分の天然ガスが発見されている。省エネと組み合わせれば、原発無しでも日本のエネルギーは十分に賄うことができる。日本の排他的経済水域はは世界6位だ。日本は隠れた資源大国で、海外で揶揄される程に衰退し続ける国ではない。中国、インドが発展することで、食料とエネルギー不足は目前まで迫っている。大震災は、それらを乗り越える好機になったようだ。

福島第一原発による海洋汚染についても、現在の汚染程度では魚は減少しない。数年の休漁によって魚は増加し、汚染が収まった頃には大変に豊かな海に変化しているはずだ。

「ため息をつくたび、幸運は逃げて行く。」の諺がある。一部活動家やマスコミがマイナス思考で世論操作をしているが、それに盲従していると、本当に衰退した国になってしまう。

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住まい下の環八。荒川大橋を経て鹿浜橋へ至る。
遠方は荒川と川口方面。去年より今年は冷涼な気がする。これは節電の効果かもしれない。今年夏の涼しさを予感したのはクーラーからの廃熱が大幅に減少するからだ。

A_1_2東京北社会保険病院下公園の西洋シャクナゲ。

50年前、九州中央山地の大国見岳を登山した時、頂上近くにシャクナゲの群落があった。霧の中に現われたピンク色の花は幻想的で今も夢のように思い出す。

昨夜、母の夢を見た。私は15年前に住んでいた家にいて、傍らに母が元気そうに立っていた。
「生きていたの。」と声をかけると、母は黙って笑っていた。去年、母と死んだ姉が帰って来た夢を見たときは、目覚めても涙が溢れるように流れていたが、今回は清々しい気持ちが残った。

死んだ人の夢には、グリーフケア上の様々な意味がある。父親を介護して看取った知人は長く喪失感に苦しんでいたが、父親の夢をきっかけに回復して行った。今回の母の夢も癒しへの兆しになりそうな気がする。

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