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2011年6月13日 (月)

NHKスペシャル、長寿の元サーチュイン遺伝子は食事制限かNMNによって活性化する。11年6月12日

NHKスペシャルでの長寿達成法は意外に簡単だった。40代〜60代の被験者4人での実証実験では30パーセント減らした食事を3〜7週間続けただけで、長寿を担っているサーチュイン遺伝子が目覚めて働き始めた。飽食の現代人のサーチュイン遺伝子は殆ど休眠中で、その結果、老化が進行する。しかし、飢餓状態になると目覚め、細胞中のミトコンドリアを活性化させてエネルギー効率を高める。更に、活性酸素の害を防ぎ、免疫力低下、動脈硬化、高血糖、惚け、骨粗鬆症、脱毛白髪等の老化症状を防ぎ改善して、美肌と持久力と抗がん作用を高める。

サーチュイン遺伝子は動物の長い飢餓の歴史の中で、飢餓対策として生まれたものだ。その働きは遺伝子の長寿に関わる箇所を選び出して元気づける。100歳以上の元気な老人の調査では、いずれも若い頃から小食でサーチュイン遺伝子の働きが活発だった。これは人類渇望の夢の遺伝子である。更に注目すべきは遺伝子損傷の修復能力で、今、福島で問題になっている放射線被曝への抵抗力も期待できる。

「腹八分は健康長寿のもと」は本当だったようだ。番組では米国の大学で20年ほど飼われている猿集団の比較実験が紹介された。人間での70歳相当の猿・2グループでの比較では、飽食の猿は毛が抜けシワがより見るからに老いていた。対して食事30%減の猿は毛ツヤは良く、肌も張りがあって元気で若々しかった。更に、脳の断層写真でも萎縮はなく、記憶力も良く、持久力も優れていた。実験では40%減食が一番、サーチュイン遺伝子の活性化が見られたが、それでは挫折する可能性が高く現実的ではない。一般人には無理のない25%減が良いとされている。


**以下は2015年1月4日のNHKスペシャル・ネクストトワールドで紹介していた最新の成果だ。

減食ではなく薬物でサーチュイン遺伝子を劇的に活性化させる方法があった。
ワシントン大学の今井眞一郎教授は、8年前に、その決定打のNMNを発見した。NMNは人体が本来備えているビタミンに似た物質だが老化によって減少する。現段階では人間の老化をもっとも高くコントロールできる物質だと考えられている。

それは糖尿病ネズミに投与する実験で確認された。
実験によると、NMNを飲ませた糖尿病ネズミの血糖値は正常化した。それはNMNによって老化して働きをやめたランゲルハンス島を生き返らせた結果だと考えられている。それはあまりにも劇的で、今井教授は確認実験を繰り返したほどだ。

今井教授のグループは7種類のサーチュイン遺伝子を発見し、そのすべてをNMNが活性化させることを確認している。

ハーバート大・デービット教授の実験では、NMNを60歳相当の老いたネズミに1週間投与したところ、20歳相当の元気なネズミに若返った。それはNMNが視床下部を刺激して全身の細胞活性化の指令を出させた結果と考えられている。

NMNは損傷した神経を修復し、アルツハイマー発症を防止する働きもある。
そのように劇的な若返り効果があるNMNは、世界中の製薬会社が開発競争に入っている。その中で日本の食品会社は、既にNMNの大量生産体制を築いて、2015年内に臨床実験がなされる。現在の研究用試薬では0.1gで4万円と高価だが、大量生産すれば大幅に安くなるはずだ。元々人体内にある物質なので副作用は考えにくく、糖尿病も老いも、早々と解決できるかもしれない。


---従来考えられていたサーチュイン遺伝子を活性化させる物質はレスベラトロールだった。
それは1939年に北大の高岡道夫氏が有毒なバイケイソウから発見した。動物実験では、長寿、抗炎症、抗癌、血糖降下、放射線障害抑止などの効果が確認されている。殊に、放射性物質に汚染された日本では放射線障害抑止作用は注目されそうだ。

---レスベラトロールによる活性化効果については、ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジの研究チームによって否定されている。対して、今井教授のグループが発見したNMNは実証されている。NMNが認可されるまでは食事制限で若さと健康を保つのが合理的だろう。


---サーチュイン遺伝子活性化効果については、疑問を持つ研究チームがいることを付記する。しかし、NMNの若返り効果は実証されたものだ。そして、食事制限で寿命が延びることも否定されていない。

スイス連邦工科大学研究者のネイチャーへの発表では、減食の利点を述べている。たとえば、マウスなどの哺乳類を、加齢関連の疾病による代謝ダメージから守る効果は間違いなくある。加齢による衰えを遅らせ、先天性・後天性の病気の治療、あるいは、食べ過ぎによって身体が受けるストレスを緩和する効果があることは間違いない。腹八分目が健康効の元であることは、どの研究でも評価されている。

それは私の体験でも納得できる。30代に肺ガンの精密検査を受けた時、医師に空腹時血糖値がやや高いと言われた。ストレスによるアドレナリン過剰で一過性に高くなったものだが、糖尿の素質があると思ってそれからは減食と運動に気をつけた。しかし、去年、母との死別後に節制が緩くなり、更に胆石と鼠径ヘルニアの手術を続けて受け、そのストレスをきっかけに血糖値が上昇した。それからは徹底して食事制限をしたので、今は血糖値は正常値に落ち着いている。

最近、6月10日金曜から土曜午後まで31時間連続で絵を描いて締め切りに間に合わせたが、疲労はまったく残っていない。番組を見ながら、70歳寸前の今も体力を保てるのは、食事制限でサーチュイン遺伝子が活性化しているからだと思った。
但し、妊婦、元々食が細くて栄養不足の老人や女性は減食は別の弊害を招くので、NMNなどの薬剤での活性化が望ましい。


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「おじいちゃんのバス停」3番目シーン。
おじいちゃんが昔住んでいたドングリ山の思い出。

夕暮れ前、玄関から浮間方面。薄日が射したり曇ったりの1日だった。13階の我が家は涼しいが、地上は蒸し暑かったようだ。

F_4F_1F_2F_3御諏訪神社先のルイちゃん。家の中に閉じ込められていた。
人懐っこい性格で、いつも柵から顔を出しているので、庭へ出してもらえなくなった。
声をかけると「そちらへ行きたいけど、行けないんだ。」と、とても情けない顔をしていた。

緑道公園のポプラの穂ワタ。

緑道公園のザクロの花。
夏の終わりに甘く熟す。

今は白いアジサイだが、徐々に薄紫に変化する。
この清楚さも素晴らしい。


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