人は自らの驕りで滅び、悠久を生き抜いた自然が蘇る。11年6月18日
登録しただけで放っておいたface book に手を入れた。放っておいたのは、内容が浅くもの足りなかったからだ。しかし、よくよく考えたら、「友達リクエスト」の相手が若者ばかりで、そうなるのは当たり前だった。中には頭の良い若者もいるが、言っていることは誰かの借り物ばかりで歯ごたえがない。そこで、「友達リクエスト」を熟年以上に変えた。すると、言葉に含蓄があり利用する価値を感じられた。
更に、相手に合わせる必要がないので疲れない。twitter のように匿名性ではなく、相手の顔が見えるのも良い。それで、2日ほどブログは休んだが、ブログへ戻って来ると住み慣れた我が家のようでホッとする。
仕事を納品してのんびりして、16日は知人の個展巡りをしていた。写真は原宿表参道の安田生命ビル。新緑のケヤキ並木と合わせて気持ちのよい道だ。少し先での彫刻の作品展を覗いてから銀座へ向かった。
こちらは作家が遅刻していたので、署名だけして有楽町マリオんで上映中の「赤ずきん」を見た。一等地の映画館なのにシニア料金1000円は助かる。しかも、好きな席が選べる。一番良い席を選んで入るとガラガラ空いていた。
映画は童話「赤ずきんちゃん」の新解釈で、想像を超える凄さはない。しかし、赤ずきんちゃん役のアマンダ・セイフライドは健康的で適役だった。彼女がスカートをたくし上げた時、古風な荒く編んだハイソックスの上に覗いた素足の色っぽさが今も眼裏に残っている。映画の強さは、配役でほぼ決まるようだ。
京浜東北線に乗ると無性に眠くなり座席に腰かけた。すぐに寝入り、もう赤羽だろうと目覚めたが、まだ田端手前だった。田端駅に停車するとそのまま電車は動かなかった。蒲田駅で人身事故があったようだ。電車は動いては止まるの繰り返しで、王子駅に停車した時、構内放送に従って、地下鉄南北線に乗り換えた。
赤羽岩淵に着くと激しい雨。仕方なくコンビニで傘を買った。映画は楽しめたが、何となくギグシャグした1日だつた。
17日は雨が止んだ。
暑くもなく、iPodを着けて心地良い散歩を楽しめた。最近、「ジュピター」を3パターンダウロードした。素直に心に響く川井郁子のヴァイオリン。力強い平原綾香。甘い本田美奈子。それを連続して聴いている。
ひとりじゃない 深い胸の奥で つながっている・・・
夢を失うよりも悲しいことは 自分を信じてあげられないこと・・・
歌詞の一つ一つが胸を打つ。
上写真は東京北社会保険病院庭のホタルブクロ。
クローバーに止まったてんとう虫。
木陰のドクダミの花。
草原のキツネの尻尾みたいな小さな穂ワタが可愛い。
下の公園へ下る木陰のガクアジサイ。
緑道公園の見事な苔。
鮮やかで見とれてしまった。
この豊かな日本の風土では、自然は一瞬で蘇る。
福島原発の被災地の人が去った跡も、あっという間に自然が覆い尽くすだろう。
チェルノブイリの廃墟になったビルの光景を思い出す。エントランスホールには白樺が生い茂り、ビル前の舗装道路を鹿が行き交っていた。
誤解を恐れずに言えば、人は自らの驕りで滅び、悠久の時間を生き抜いた自然は代わって蘇る。そこに公平な神の采配を感じる。今回の事故で、地球の主人公は人ではないことを思い知らされた。
奢りは為政者側のことで、故郷を追われた当事者の悲劇は何とかしなければならない。
私は日本の科学技術を信じている。おそらく、日本は高レベル汚染地での安全な作物栽培を可能にするだろう。
要は放射性物質を作物が取り込まなければ良い訳だ。たとえば、放射性物質だけを強固に吸着する物質を汚染土中に混ぜ込めば、放射性物質を含まない作物の栽培が可能だ。
原発停止による電力不足は、省資源型の未来社会を世界に先駆けて日本は実現せる。
最近のビックニュースは待機電力0の新型LSIだ。東北大とNECの共同開発で、電源を切っても情報が失われない。
従来型は常に電気を流し続けないと消える。だから、電気を落す前に情報をハードディスクに移さなければならない。5年後に実用化されれば画期的に省電力で空冷装置の不要なパソコンが出来るはずだ。今は殆どの電気機器にLSIは使われているので、大きな節電が可能だ。
帰りは暗くなった。下写真は夕暮れの緑道公園。
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