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2011年6月22日 (水)

鎌倉、円覚寺「花の小道」、和の草花の詫びの美しさに癒された。11年6月22日

好天の夏至で猛暑日になった。真昼、散歩に出たが報道しているほどには暑くはない。むしろ、心地良い暑さだった。

母の一周忌が近づいた。喪失感は相変わらずだが、最近、失ったものと失って得たものを比較できる冷静さが生まれた。失って得たものの一つは思い立つままに行動できる自由だろう。

昨日は朝から日射しが戻った。深夜3時に寝たので二度寝したいが、早めに朝食を摂って鎌倉へ出かけた。鎌倉を選んだのは母への供養の気持ちがあったからだ。

京浜東北線東京で下車して横須賀線に乗り換えた。始発電車は空いていた。出発してすぐ、車内のディスプレーに京浜東北線で人身事故があり運行混乱とテロップがながれた。震災以降、人身事故が増えた気がする。心の中で事故にあった人に合掌した。

品川を過ぎる辺りから眠ってしまった。気がつくと横浜駅だった。
北鎌倉駅で大勢が下車した。
人の流れからそれ円覚寺の階段を上った。観光客の大多数は紫陽花で有名な明月院へゾロゾロと向かっていた。

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円覚寺の境内はひっそりとしていた。小鳥のさえずりと新緑が清々しく、地面を覆う苔が美しい。

M_5M_3M_1M_2M_4M_6本堂の宝冠釈迦如来座像。
鎌倉仏らしく、力強く華麗。

境内の何気ない石仏。
私は華麗な仏像よりこちらのほうに安らぐ。

案内に「花の小道」とあったので100円を賽銭箱へ入れて入った。
歩いているのは私一人だけだった。

この紅色のガクアジサイは一幅の日本画を見る心地で、疲れた気持ちに深く染み入った。
最近、華麗な洋花より、日本の草花の詫びの美しさに惹かれる。

紫陽花寺へ皆殺到するが、今の鎌倉の寺院はどこへ行っても様々な紫陽花を楽しむことができる。

いつものように、茶席でお茶を頂いていると、女子中学生のグループが来た。

お茶の作法を悩んで迷っているので教えた。
「飲み終えたら、きれいにお茶碗を舐めなさい。」
教えると半信半疑で、やりそうな様子だったので、慌てて訂正した。

しかし、
「ここんとこ、高校受験に出るよ。」
と言うと、メモとっている真面目な子がいた。純真で実に可愛い。

自分の写真は2秒タイマーで撮った。一眼レフで自分を撮るのは難しい。

写真手前の木の実はモクレンの実。風が吹く都度トントンと落ちて来た。
モクレンは昭和8年に魯迅が寄贈したものだ。

私は更にお茶を重ね、のんびり山の端を見上げ、鳥の声を聞いていた。
歳を取って良かったのは、気楽に若い子をからかえるようになったことだ。若い頃だとそうはいかなかった。

円覚寺から鶴岡八幡宮へ向かった。
すっかり観光道路になって人並みが絶えず風情はなかった。

地元の可愛いワンコがいたので撮った。
めまぐるしくポーズをとってくれるので、ファインダーに収まらない。

今見ると飼い主の足がきれいだ。
ワンコの相手していると飼い主を無視してしまう。
何か話せば良かったと少し後悔した。

夜に見たい番組があるので、8時までに帰宅して、シャワーを浴びて洗濯をした。

楽しい小旅行だった。
そのような自由な1日が、母を失って得たものだろう。
かかった費用は6千円。
女の子を誘ったら無駄遣いするので2万近くかかる。
一人で行って良かったと思った。


最近、気分が明るくなったニュース。

稼動中のスーパーコンピュータのランキングで、理化学研究所が神戸ポートアイランドに導入した富士通製の高速演算システム「京」が一位。二位の中国「天河一号A」を5倍程上回った。日本のシステムが世界1位になったのは,2004年6月の地球シミュレータ以来7年ぶりだ。3位は米Cray社製など。5位は東京工業大学のTSUBAME2.0。
ただし、半年後のランキングでは米IBM社などが猛追して逆転するかもしれない。しかし、暫定的でも嬉しい一位だった。

もう一つは、熱を加えると収縮する鉄の化合物。東京大学,京都大学,などの共同研究で作られた。これと通常の素材を組み合わせると、膨張と収縮が打ち消し合って、熱による伸び縮みがないゼロ熱膨張材料として精密機械等への応用が開ける。

暗いニュースは相変わらず原発事故。
フランスと米国の浄水設備が相次いで故障しているが、このようなシステムは国産にしないと応急の対応が出来ない。米国やフランスの汚染水処理装置が対応できないのは予測できた。始めから現状を熟知している日本のメーカーに任せるべきで、コストも結果も良いはずだ。東電のこの非合理的な考えは理解できない。東芝も浄水設備に加わっているので、こちらの完成を期待している。


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